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四国お遍路 14日目(11月11日)

しおや宿 6:30 ~ ホテル土佐路たかす 16:40
移動距離 : 32.7キロ
参拝札所 : 28大日寺、29国分寺、30善楽寺
宿泊 : ホテル土佐路たかす 素泊まり4250円 (スーパーが近いので便利)
この日の写真へ(Googleフォト)


海から離れて高知市の近郊農業地帯へ


遠くの方に朝の光が射していた

この日は30キロほど歩く予定なので、宿は朝食抜きにしておいた。
コンビニで買っておいたサンドイッチを食べて、午前6時半には宿を出発。
28番大日寺までおよそ10キロを一気に歩く。

張り切って歩き出したのは良いけれど、おかげで江戸初期に造られたという手結港やそ港の出口に架けられている可動橋を見るのを忘れてしまった。
少し脇道に入るだけで見られたのに、これはちょっと失敗だった。

しばらく海沿いの道を歩いてきたけれど、この日から少し内陸へと入っていく。
久しぶりに大きな町の中を歩くことになり、おかげで遍路道の矢印を見落として道を間違えてしまった。
スマホのGoogleマップを頼りに何とか正しい道へ戻る。
1キロも遠回りせずに済んだようだ。


大日寺に到着

午前9時10分に大日寺に到着。
そこで今日の宿で同宿だった若者と顔を合わせる。
洗濯している時に顔を見ただけなので、彼もお遍路さんだとは分からなかった。

彼とはこの後何度も顔を合わせることになり、眉毛が特徴的だったので眉毛の若者としてここでは紹介しておく。

大日寺を出た後は田園風景の中を歩いていく。
徳島市周辺を歩いていた時以来の田園風景で、なんとなく懐かしさを感じる。
水田以外にビニールハウスを使った施設園芸も盛んなようだ。


メダカが泳ぐ用水路

ニラの畑も多い。
後で調べてみると高知県はニラの生産量、出荷量ともに全国1位だそうである。

用水路も張り巡らされている。
そこには澄んだ水が流れ、覗き込むとメダカが泳いでいる。
そんな風景を見るだけで嬉しくなってくる。

コスモスが咲いている畑も多い。
最初は、菜の花やヒマワリの様に緑肥作物として植えているのかと思ったが、どうやら花を楽しむ景観用として栽培しているようだ。

松本大師堂の遍路小屋で一休み。
今日は朝からすばらしい青空が広がっていて、日陰で休めてホッとする。
眉毛の若者が追い付いてきたところで私たちは出発。


こんな風景に元気付けられる



これでも正式な遍路道である

水田の中のあぜ道を歩いて12時25分に29番国分寺へ到着。
国分寺を出た後も、遍路道は水田のあぜ道など、風変わりなルートをとっていた。
車道を避けて、敢えてそのような道を遍路道としているのだろう。
歩いていても変化があって楽しい。

昼食はファミリーマートのイートインで済ませる。
その先で、眉毛の若者が洒落たレストランで休んでいるのが見えた。
若者と老夫婦、普通はこれが逆なっているような気がする。

かなり疲労が溜まってきていた。
地図に載っていた蒲原の遍路小屋を目指して歩いていたが、その道が微妙な上り坂で、余計に足取りが重くなる。

ヨレヨレになって蒲原遍路小屋に到着。
ここの遍路小屋には電源まで引かれていてびっくりする。
ここを管理しているのは近くのヒダカ技研という会社である。
善根宿もやっているので、そこに泊まらせてもらうことも考えていた。
しかし、会社の敷地に宿があるものだから週末は泊まれないのである。


電車を見ると何故か嬉しくなる

その先、逢坂峠まで登りが続く。
やっとの思いで峠を越え、午後2時50分に30番善楽寺に到着。
参拝を済ませて後は今日の宿である4キロ先の「ホテル土佐路たかす」を目指すだけだ。
近くのナンコクスーパーで買い物をして午後4時40分、ようやくホテルに辿りついた。

ビジネスホテルは椅子に座れるのが嬉しい。
歩き疲れた体ではそんな些細なことがとても重要になってくるのである。



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