北海道キャンプ場見聞録
四国お遍路 13日目(11月10日)
神峯寺通夜堂 6:40 ~ 海のやど しおや宿 15:50
移動距離 : 29.4キロ
参拝札所 : 無し
宿泊 : サイクリングターミナル海のやどしおや宿 1泊夕食付き5180円 (公営の宿なのでリーズナブル)お勧め!
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自転車道を歩いてサイクリングターミナルへ
神峯寺の山門を出る
通夜堂の中をきれいに掃除して午前6時40分に出発。
昨日、とうとう両足の小指にマメができてしまった。
遍路道を歩き始めて10日ほどは何ともなかったのに、一昨日の雨で靴の中が濡れたことと昨日の登りが影響したのかもしれない。
マメの上から絆創膏を張ったけれど、歩くとやっぱり痛みを感じる。
急な山道の下りは膝に悪そうなので車道をそのまま下ってみるが、山道を降りてきたかみさんの方が早かった。
海まで出てきて大山岬を通り過ぎたところに「岩屋」と書かれた小さな看板が立っていて、海岸の方に降りる矢印が示されていた。
巨大な岩屋と建物が合体している
興味が沸いて、そこの階段を下りてみると、「コーヒー館岩屋」の看板がある立派な店が建っていた。
現在は営業していない様子だが、その店の裏が巨大な洞窟のようになっていて驚かされる。
中に入ってみると弘法大師像が横に立つ小さな観音堂があったので手を合わせる。
道の駅大山でコーヒータイム。
その先の防波堤歩道は工事中で通れず、しょうがなく国道を歩いていく。
安芸市までやってきた。
安芸市では岩崎弥太郎の生家や武家屋敷の町並みなどを見てみたかったが、残念ながらそれらの場所は遍路道から大きく外れていた。
そこだけタクシーを利用して見に行く方法も考えたが、観光に来ているわけではなく、今日の行程も30キロほど歩かなければならないので諦めることにする。
カリヨン広場で一休み
遍路道は国道から離れて町の中へと入っていく。
途中で電柱などに貼られている遍路道の矢印を見失い、道が分からなくなった。
それでも西に向かって歩いてさえいれば最終的に国道に合流するので、慌てることもない。
町外れのカリヨン広場で一休み。
休んでいる間に靴を脱いで足を乾かす。
マメができたので、これまで以上に足のケアに注意しながら歩かなければならないのだ。
そこから先は自転車道がずーっと続いているので、そこを歩いていく。
国道を歩くよりも遥かに快適である。
途中で1回だけ昼食のために国道に戻る。
うどん屋の国虎屋は地元の人気店らしく結構な混雑ぶりだ。
かみさんはこれまでにも結構うどんを食べていたけれど、私にとっては四国に来てはじめて食べるうどん。
腰があって美味しかった。
その先、赤野休憩所で一休み。
東西4キロの砂浜と美しい松原が一望できる。
赤野休憩所からの眺め
松林の中に続く自転車道
自転車道はその松原の中に続いている。
途中のお遍路接待所は誰もいなくて、椅子に座った案山子が出迎えてくれた。
松原の中を歩いていると、今年の5月に歩いた天橋立の松林を思い出す。
途中で砂浜に出てみる。
丸くて平らな石が沢山あったので、その中から一番丸い石を探してお土産にする。
展望所があったのでそこで一休み。
室戸岬から足摺岬まで一望できたような気がしたが、実際にはそんな遠くまでは見えていなくて、近くの岬をそれと思い込んでいるだけだったかもしれない。
自転車道と併走する土佐くろしお鉄道の高架下に、有名な善根宿萩森があった。
想像していたよりもはるかに掘っ立て小屋っぽくて、ちょっとびっくりする。
でも、泊まってしまえばここでも快適な宿に感じるのだろう。
想像していたのとはかなりイメージが違った善根宿萩森
ヨレヨレになってしおや宿に到着
マメができた影響もあるのか、歩く距離が30キロ近くになってくると足が動かなくなってくる。
コンビニでビールなどを買出しし、最後は足を引きずるようにして今日の宿である「サイクリングターミナル海のやどしおや宿」に到着。
ビールは宿でも売っているけれど、ここでは1缶300円もしていたので、面倒でも宿に入る前にコンビニ等で買うのが鉄則なのである。
もちろん、その際に買うのはビールではなく金麦である。
宿の夕食には肉が出されて、久しぶりにがっつりと肉を食べられた。
針をさして小指にできたマメの水を抜く。
この後、宿に入ってからのルーチンに新たにマメの治療が加わることとなるのである。
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