北海道キャンプ場見聞録
四国お遍路 35日目(12月2日)
丈ノ淵公園 7:15 ~ 道後温泉駅 12:15
移動距離 : 10.5キロ
参拝札所 : 49浄土寺、50繁田寺、51石出寺
宿泊 : ビジネスホテルさくら 素泊まり3900円 (道後温泉にも近く部屋も広い)お勧め!
この日の写真へ(Googleフォト)
たまには観光も良いものだ
園内を走るかみさん
四国と言えども、さすがに12月ともなればテント泊は寒い。
そもそも夏用のシュラフしか持ってきてないのだ。
かみさんが園内を走って身体を温める。
山の中のキャンプ場と違って、遠くから聞こえる車の通行音も結構気になった。
この程度でぐっすりと眠れないのならば、野宿お遍路はできそうにない。
7時15分、管理人さんに挨拶して杖ヶ淵公園を出発。
公園を出てしばらくの間は、水田が広がる風景の中を朝日を眺めながら気持ち良く歩いていく。
しかしその後は、交通量が多く歩道もない道をヒヤヒヤしながら49番浄土寺まで歩くことになる。
水田を黄金色に染めながら朝日が昇る
浄土寺の仁王門
浄土寺を出たところで、コメダ珈琲の店があったので一休みする。
今日は松山市内の観光を予定していて、歩く距離も10キロ程度。
お遍路を歩き始めて、初の休養日みたいなものだ。
初めて入るコメダ珈琲だったが、モーニングセットはなかなか美味しかった。
50番繁田寺を出た先で少し道に迷う。
多分、繁田寺を出たところに有った遍路道の矢印が変な方向を指していたのが原因だと思われる。
少し遠回りさせられた程度で、遍路道に戻ることができた。
松山市街地の向こうに松山城の姿が見えてきた。
10時50分、51番石手寺に到着。
これまで回ってきた札所とは比較にならない様な賑わいぶりに圧倒される。
建物も多くて、どれが本堂でどれが大師堂なのかも良く分からない。
団体客がいなくなって静けさを取り戻した石出寺境内
線香を上げていると、私達の向かいで作務衣姿の若いお遍路さんも線香を上げていた。
その振る舞いに無駄が無く、とても格好良く見える。
何処かのお寺のお坊さんなのだろうか。
大勢の観光客が歩き回っている中で、まじめに般若心経を唱えるのが、何だか馬鹿らしくなってくる。
参拝を済ませた後、マントラ洞窟に入ってみる。
広大な境内には他にも沢山の施設があるようだが、観光客目当ての俗っぽさを感じてしまう。
門前の茶屋で名物の「やきもち」を食べて、石手寺を後にした。
今日のお遍路の予定はこれで終わり。
道後温泉駅まで歩き、コインロッカーにザックを預ける。
大きなザックが入る大型ロッカーが空いていたのは良いけれど、千円分の100円玉を用意するに一苦労した。
お遍路姿で松山城を見学
電車に乗って松山城を目指す。
お遍路で歩き始めてから始めて利用する交通機関である。
ロープウェイ乗り場付近の店で昼食を食べてから、ロープウェイに乗って山に上がる。
これまでのお遍路で歩いてきた道のことを考えれば、この程度の山は簡単に歩いて登れそうだが、無駄な体力は使わないのだ。
松山城はなかなか見ごたえがあった。
ここで本物の攻城戦をやってみたくなる。
天守閣からの松山市内の眺めも素晴らしかった。
ボランティアのおじさんが写真を撮ってくれた。
二人でお遍路姿で歩いていると、周りの人からジロジロ見られるのは困ったものだ。
天守閣から松山市内を眺める
再び電車に乗って道後温泉駅まで戻る。
今日の宿はそこから直ぐ近くのビジネスホテルさくら。
松山に来たら道後温泉本館は見ておきたい
部屋も広く、トイレと洗面所、風呂がそれぞれ分かれていて、冷蔵庫が有って、フロントには電子レンジも。
申し分のない宿である。
ただ、直ぐ隣に派手なヘルスビルがあるのはご愛嬌だ。
その後は歩いて道後温泉本館へ。
意外と空いていて、のんびりと千と千尋の神隠しの気分を満喫した。
ホテルの窓から夕陽を眺めると、そこには松山城のシルエットが見えていた。
コンビニ弁当の夕食を食べてビールを飲む。
再び窓から外を眺めると、今度は松山城の上に細い三日月が浮かんでいた。
今日はゆっくりとできたので、明日からまたがんばって歩くことにしよう。
松山城の上に美しい三日月が浮かんでいた
夕焼けの空を背景に浮かぶ松山城のシルエット
36日目へ >