北海道キャンプ場見聞録
四国お遍路 28日目(11月25日)
三好旅館 7:25 ~ へんろ宿もやい 14:25
移動距離 : 19.0キロ
参拝札所 : 無し
宿泊 : へんろ宿もやい 素泊まり3000円 (リーズナブルで施設も充実)お勧め!
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宇和島城と鯛飯
岩松川を渡って一日が始まる
素泊まりの韓国の女性を除き、皆で揃って朝食。
彼女は生ものが食べられないらしく、四国遍路で普通の旅館に泊まるのはなかなか大変である。
大体は刺身がメインの食材として出てくるのだ。
彼女はまだ暗いうちに出発していったらしい。
この日は宇和島観光する予定で、歩く距離も20キロに満たないので、ゆっくりと一番最後に宿を出る。
女将さんが手を握って見送ってくれた。
美味しそうなパン屋(メゾン・ド・ソレイユ)があったので、そこでパンを購入。
コンビニから出てきた健脚おばさんと一緒になるが、直ぐに先に行ってしまう。
やっぱり、私達とは歩く速さが全然違っていた。
松尾峠入口にある休憩所
その先の松尾トンネルは全長1710m。
交通量が多く、トンネル内は排気ガスが充満して酷いと聞いていた。
しかし、三好旅館の女将さんの話しでは、バイパスが出来たので交通量も減り、今はそれ程酷くないとのこと。
雨の日はトンネルを歩くように勧めているそうである。
今日はまずまずの天気なので、迷わずに松尾峠越えの昔ながらの遍路道を歩く。
峠の標高は250m。
さすがに峠越えの伊予と言われるだけあって、伊予の国に入ってから毎日峠越えがあるのだ。
それ程苦労せずに峠の頂上まで登ってきた。
そこのへんろ小屋「わん屋」で休憩。
手作り感いっぱいの小屋である。
松尾峠の頂上にあるへんろ小屋「わん屋」に到着
近くに井戸もあったが、残念なことに飲料不適と書かれていた。
多分、正式な水質検査をしていないだけで、飲んでも問題はないのだろう。
遍路道は採石場の中を通る
遍路道を降りてくると、巨大なゴミ処理場の建設工事が行われていた。
そこに「悪代官から遍路道を守れ!」と大きく書かれた看板が立てられていた。
その裏にどのような理由があるのかは知らないが、悪代官の表現には抵抗を感じてしまう。
その隣は採石場にもなっていて、守るべき遍路道は既に失われているのだ。
採石場のダンプが行き来する道から、山道に逸れることができてホッとする。
しかし、途中に倒木があって、それを超えるのに一苦労した。
国道に出てきたところのカフェレストマジョリカで、トイレタイムを兼ねて一休み。
宇和島市内に入ってくると、久しぶりに都会にやってきた気がする。
11月下旬になり朝夕の冷え込みもきつくなってきたので、ユニクロでヒートテックの下着を買おうと思っていた。
しかし、ユニクロはまだ開店前。
その先のファッションセンターしまむらで目的の品を買うことが出来た
都会はやっぱり便利である。
宇和島城天守閣
宇和島での目的は宇和島城と鯛飯だった。
四国遍路での初めての観光と言っても良い。
その宇和島城が小高い山の上に見えてきた。
その山の上までの行き方を歩いている人に聞いたところ、丁寧に教えてくれる。
やっと城の石垣の下までやって来て、かみさんをモデルに写真を撮ろうとしたら、何やら必死の形相である。
何時ものトイレ危機に襲われていたようだ。
山の中を歩いている時とは違って、そんな危機も簡単に脱することが出来た。
現存天守閣のある城は日本で12城あり、そのうちの四つが四国にある。
最初の高知城は見逃してしまったが、残りの3ヶ所は何とか見ておきたい。
その一つ目である宇和島城
天守閣から眺める宇和島市内の展望は素晴らしかった。
天守閣から眺める宇和島市内
玉子掛けご飯と大して変わりのない鯛飯
次は鯛飯である。
あらかじめ調べておいた「ほづみ亭」に入る。
鯛飯は、簡単に言えば玉子かけご飯に鯛の刺身を乗せたようなものだ。
写真で見ていたイメージとはかなり違っていた。
昨日の宿で話題になっていた「じゃこ天」も合わせて食べてみた。
これで一応、宇和島名物は全て押さえたので、後は今日の宿へ向かうだけ。
遍路道は交通量の多い歩道も無い様な道で、冷や冷やしながら歩いていく。
途中で1袋100円のミカンを見つけて購入。
四国に来ると、ミカンを買うのに100円以上出す気にはなれない。
宇和島市内を通り過ぎ、ローソンで買い出ししてから、今日の宿である「へんろ宿もやい」に14時25分到着。
素泊まりの宿だけれど、二部屋分を使わせてくれて、風呂も広いし、冷蔵庫に電子レンジも使える。
お茶とお菓子とミカンも出してくれ、湿布薬も自由に使えるように置かれている。
コスパ最高の宿で快適に過ごすことが出来た。
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