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1998年我が家のキャンプ日記

朱鞠内湖
 (3/28〜3/29)

???
 (4/25)

歌才L'PIC
 (6/5〜6/6)

賀老高原
 (6/6〜6/7)

国設白金野営場
 (6/27〜6/28)

カムイコタン農村公園
 (7/26〜7/28)

オンネトー国設野営場
 (7/28〜7/29)

尾岱沼青少年旅行村
 (7/29〜7/31)

置戸鹿ノ子キャンプ場
 (7/31〜8/1)

かなやま湖畔
 (9/11〜9/13)

国設白金野営場
 (9/26〜9/27)

支笏湖オコタン
 (10/10〜10/11)

朱鞠内湖
 (10/23〜10/24)

厚真大沼野営場
 (12/14)

国設白金野営場

 このキャンプ場に泊まるのは今年2回目、前回は6月に泊まったのだけど生憎の雨模様の天気だった。
 それでも、すっかりここを気に入ってしまったので、紅葉と、前回は雲に隠れていた十勝岳の展望を期待して、再度のチャレンジである。
 今回も週間予報では天気が二転三転、前日になってようやく晴れの予報になったと思ったら、出発当日はまた雨の予報に変わってしまっている。本当に今年のキャンプは天気に恵まれない。
 途中から雨が降り出し、十勝岳はまた雲の中だ。それでも前回の土砂降りと比べたらましな方である。
 昼前に到着したので、他のキャンパーは一人もいない。前回、テントを張った場所もなかなか捨てがたかったが、今回は林間のサイトを選んでみた。とても落ち着くいい場所なのだが、結構傾斜があるので平らな場所を選ぶのにちょっと苦労する。
 夜にはまた雨が降るとの予報だったので、念のためタープも張ったが、結局雨は降らず、一度もタープの下ですごすこともなく、まったくの無駄に終わってしまった。

 期待していた紅葉の方は、9月の気温が高かったせいか、管理人のおばちゃんの話によると例年より遅れ気味だとのことである。翌週くらいがちょうど良かったのかもしれない。
 その代わりに場内には色々な種類のキノコが顔を出している。あまりキノコには詳しい方じゃないので、はっきりと種類が解ったのはオシロイシメジくらいだ。
 持ってきたキノコ図鑑を見ても、あまり美味しいキノコじゃないみたいなので、夕食のメニューにくわえるのはやめておくことにした。
 たまたまやってきた管理人のおじちゃんが、この図鑑を気に入ってしまい、イスを勧めても座らずに、最初から最後のページまで立ち読みして返っていった。

 夕方には晴れ間ものぞいて、夕日に染まる十勝岳もキャンプ場から望めるようになる。そのような中、我が家がテントを張った林間の部分だけが薄暗い状態で、この時だけはちょっと損をしたような気分である。
 この日の夜は場内で盛大なキャンプファイヤーが催された。最初、サークルに積み上げられた薪の山を見て、「ゲッ、どこかの団体が大騒ぎするつもりなのか」と心配していたのだが、毎年、春と秋に恒例でやっているそうである。
 管理人のおじちゃんが、時々ガソリンをぶちまけるものだから、天まで届くようなものすごい炎になる。
 その時のおじちゃんの表情はとても生き生きしていて、春と秋のこれを生き甲斐にしているような感じで、なんだかほほえましかった。
 その火は夜遅くまで燃え続けたようだが、我が家は自分のサイトで小さな焚き火を囲み、ワインを飲みながら静かな時を過ごした。
風もなく、気温もあまり下がらず、ふと空を見上げると久しぶりの天の川の姿も見ることができ、とても良い夜である。
 翌朝は心配していた雨も降らずに、青空が広がっていた。コーヒーを飲んでいると、頭上の木の枝の間を小鳥達が飛び交い、とても贅沢な気分である。
 この、夜の焚き火タイムと朝のコーヒータイムの充実した時間こそが、我が家がキャンプに求めているものなのである。

 そんな幸せな気分も長くは続かず、急に雲の流れが速くなり、遠くからは雷の音も聞こえてきた。1泊のキャンプなので、この日は昼頃までのんびりしようとしていたのだが、まだ寝ていた息子をたたき起こし、そそくさと朝食を済まして、大急ぎで撤収することになってしまった。
 結局、帰りの途中でまた雨が降ってきたのだが、いったい何時になったらピーカンの青空の下でキャンプをすることができるのだろう。


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