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1998年我が家のキャンプ日記

朱鞠内湖
 (3/28〜3/29)

???
 (4/25)

歌才L'PIC
 (6/5〜6/6)

賀老高原
 (6/6〜6/7)

国設白金野営場
 (6/27〜6/28)

カムイコタン農村公園
 (7/26〜7/28)

オンネトー国設野営場
 (7/28〜7/29)

尾岱沼青少年旅行村
 (7/29〜7/31)

置戸鹿ノ子キャンプ場
 (7/31〜8/1)

かなやま湖畔
 (9/11〜9/13)

国設白金野営場
 (9/26〜9/27)

支笏湖オコタン
 (10/10〜10/11)

朱鞠内湖
 (10/23〜10/24)

厚真大沼野営場
 (12/14)

賀老高原キャンプ場

 ルピックを後にして2泊めの予定地賀老高原キャンプ場へと向かった。
 ここに決めたのは、人が少ないことと(余程の物好きでなければ、今時期にこんなところでキャンプする人間はいない)、前回同じような時期に来たときに、サイト周辺でタケノコがいっぱい採れたことに味をしめていたからである。
 テントを設営した後、さっそくサイト横の竹やぶをのぞいてみたら、期待通り可愛らしいタケノコがたくさん顔をのぞかせている。
 キャンパーはいなくても、この時期、タケノコ取りの人間はたくさん入っているのに、サイト周辺は以外と取り残されているようだ。
 (ここでいうタケノコとは、ネマガリ竹と呼ばれている笹の親分みたいなやつから生えてくる物です)

 最近はこの付近も賀老の滝を目玉として観光用に整備されてきていて、以前のサイトの半分ほどが削られ、駐車場になってしまっていた。
 中まで車を乗り入れるつもりだったのに、駐車場との間に段差が出来ていて、入り口が無くなっている。一瞬がっかりしたけれど、サイトの裏の方に車の腹をこすりながら、何とか中まで入れる道がついていたので助かった。
 キャンプ場といっても、ただの荒れ地に水場が付いているだけのような代物なので、この辺の利用にはあまり気を使う必要が無い。

 ここまで来たのならば、賀老の滝見物は外すことは出来ない。
 ただ、滝を見られる場所まではただでさえ急な階段を下りていかなければならないのに、整備が進んだおかげで、昔はその階段の降り口まで車で行けたのが、駐車場からしばらく歩かなければならなくなっていた。
 ブナ林の見学で体力を消耗している我が家の家族にとっては、厳しい道のりである。
 やっと降り口までたどり着いたが、そこからが大変だった。
 妻は異常なほどに蛇を嫌っており、なんとその蛇に階段の往復の間に3回もご対面してしまったのである。
 普通は、蛇を見ると後先考えずに一目散に走り出すのだが、狭くて急な階段の途中ではそうも行かず、息子にニシキ蛇のような力でしがみつくのだ。
 そのおかげで、脚の疲れを忘れてしまったようで、帰り道では急な階段も苦にならない様子でかけ上っていったのである。
 肝心の滝の方であるが、今年の冬は雪が少なかったせいか、水量が少なく、期待したほどの迫力は無かった。

 その日、タケノコ取りに来ていたおじさんから、どんな訳か知らないが、薪がぎっしり詰まった段ボール箱を4箱も差し入れしてもらった。
 おかげで、その夜は気温が3度まで下がったのに、盛大な焚き火で暖かく過ごすことができ感謝、感謝。
 このキャンプ場の良いところのひとつは、電気が通じていないことである。ランタンの火を消すと、焚き火の明かり以外は、周辺にはいっさいの人工の明かりという物が無くなってしまう。最近のキャンプ場では考えられないような状況だ。
 残念なことに、この日は月の光がじゃまをして満天の星空というわけにはいかなかったが、代わりに夜空をゆっくりと横切っていく人工衛星の光が何時になく多く、しばし幻想の世界に浸ることが出来た。

 今回のキャンプでは久しぶりに充実した時間を楽しめ、これでしばらくはキャンプ行きたい病に悩まされずにすみそうだ。  


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