「エッ、まだキャンプに行くの、寒いだけだよ、まったく」と、文句を並べる息子を何とか説き伏せ、今シーズン最後のキャンプでポロト湖へ行って来ました。
　しばらく雨模様の天気が続いていて、現地での薪の調達は難しそうなので、我が家から薪を積めるだけ積み込んで出発です。
　比較的暖かい場所なので、まだ紅葉の名残が残っているかなと期待していたのですが、さすがに木は丸裸です。
　その代わりに林の中は落ち葉の絨毯、その中を小川が流れているのですが、落ち葉を使ってその小川をせき止めるダム遊び、これがなかなか楽しくてついつい夢中になってしまいます。
　息子に、ズボンの替えを持ってきていないから濡らすなよ、と注意していたのですが結局深みにはまって長靴を濡らしてしまったのは私でした。
　風もなくて比較的暖かかったのですが、さすがに夜になると冷え込んで、気温も２度くらいまで下がります。
　焚き火の前で背中を丸め、「寒いよー、ブルブル、でもとっても幸せなだなー、ブルブル」、「どうしてみんな、この楽しさが解らないのかしら、ブルブル」、「そりゃあ、こんなことで幸せ感じるのは、俺達ぐらいしかいないって、ブルブル」等と、妻と話し合っていました。
　久しぶりに星空が綺麗で、野外卓の上に家族で寝そべって、星を眺めたのですが、完全装備にもかかわらず、体の震えが止まらなくなってきます。それでもわずかな時間で５個くらいの流れ星を見ることが出来ました。
　翌朝の気温はマイナス１度、テントが霜でバリバリになっています。キャンプ場に着いたとき、パラパラと小雨が降ってきたのでタープを張ったのですが、タープが霜除けになることを初めて知りました。周りは霜で真っ白なのに、タープの下のテーブルだけは大丈夫なのです。
　ところが、気温が上がってくると、タープの裏についていた霜が解けだし、ボタボタと雨のように落ちてくるのにはまいりました。
　今回、初めて知ったのですが、場内には栗林があり、ほとんどが取り尽くされていたにも関わらず、親子３人で探したところ、１００個以上集まって、思わぬ収穫でした。
　というわけで、今年最後のキャンプも楽しく過ごすことが出来、それから無理矢理連れてきた息子のために、川で遊びたいと言えば、はいはい解りました、また栗拾いがしたいといえば、はいはいすぐ行きましょう、とひたすらごますりに徹し、これで来年も一緒に遊んでもらえるかなと期待している次第です。