北海道キャンプ場見聞録
十勝川
私の生まれ育った十勝平野を流れる十勝川。 子供の頃から身近な川だったけれど、カヌーフィールドとしてはなかなか手強いイメージがある。 芽室町付近から下流は穏やかな大河の流れとなるけれど、その上流は幾つものダムが作られても、まだまだ暴れ川の様相を保っていて、予期せぬところに大量の流木が待ち構えていることもあり、安心して下ることはできない。 |
ラフトコース 岩松~屈足 (難易度:4 清流度:3)
この区間は、十勝川の中でも唯一、ラフトのツアーが行われているところである。
上流のダムの放水量によってその水量は大きく変わる。ただ、スタート地点の少し下流で発電所からの放流水が入るので、渇水期でもそれなりに楽しめるだけの水量があるのがありがたいところだ。
水が少ない時は岩が点在する流れの中をスラロームの様に下り、水が多い時は波に翻弄されながら下る。
ラフトツアーが行われているだけあって、のんびりと下れる区間ではない。
下る距離は2.3キロ程度で、ただ下るだけならあっと言う間にゴールに着いてしまう。ここは、サーフィンを楽しんだり、遊びながら下る川なのである。
それでも短時間で下ってしまうので、物足りなくて2回下る人もいるくらいだ。
ホワイトウォーター好きのパドラーにとっては楽しい川と言えるだろう。
川下り日記:2006/9 2010/8 2013/8 2014/8 2015/07 2016/07 2019/08 2020/07
川下り動画:2013/08(ソロ) 2019/08(増水ラフトコース) 2020/07(レスキューシーン)
この辺りはスラロームの瀬と呼ばれている
ダムからの放流がある時はスタート直後からスリリング
二股の瀬の合流部
ホワイトウォーター好きが集まる
全員が上流を向いているし
迫力のある波が立つ
ゴール地点でホッと一息
新清橋~清水大橋 (難易度:3 清流度:3)
新清橋の下流から下り始めて1キロ程は水が少なくてライニングダウンを強いられるが、途中から発電所放水口からの水が入って流量も安定する。
比較的流れも緩く初心者でも下れそうな区間だけれど、途中の橋の橋脚などには大量の流木がストレーナーを作っていたりするので、気を抜くことはできない。
思わぬ事故も考えられるので、単独では下らない方が良いだろう。
古いガイドブックにはテトラの瀬が難所とされているが、そこはもう消滅してしまっている。
分流も多く、選択を間違えると手痛い目に遭いそうだ。できるだけ川幅の広い方を下るのが間違いがないだろう。
上川橋では橋の下の左岸に上陸できる。次に上陸できるのは清水大橋手前の左岸になる。
どちらも、川の流れが変わる場合もあるので、事前に上陸地点を確認しておくことが必要である。
その先では上陸できるのは芽室町の祥栄橋になってしまい、新清橋からだと20キロ以上の距離となる。
キャンプができそうな川原も多く、ロングツーリングを楽しみたい川である。
川の水位情報:共栄橋観測所
川下り日記:1996/8(新清橋~清水大橋) 2002/8(新清橋~清水大橋) 2013/8(新生橋~清水大橋)
大河の様相の十勝川だが分流に入ると様子は一変する
こんな感じでのんびりと下って行ければ良いのだが
広い河原も多い
これは2002年頃、舟もスタイルも今とはかなり違う
我が家もこんな感じで下っていた頃だ