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空知川

1989年のはまなす国体でスラローム競技が行われた場所が、今では国体コースと呼ばれ、何時も沢山のパドラーや商業ラフトで賑わっている。
空知川ではこの国体コースからかなやま湖までと、金山ダムの下流から富良野市街地までが川下りのフィールドとして楽しめる区間だ。
清流とホワイトウォーターが満喫できる上流部、秀峰芦別岳などの風景を楽しみながら下れる下流部と、とても魅力的な川である。
しかし、2016年の台風10号による大雨で空知川が氾濫し、落合や南富良野の街に大きな被害を与えたことは記憶に新しい。
災害復旧工事はほぼ完了しているが、以前の美しい空知川に戻るためには、まだ年月がかかりそうだ。



国体コース~福寿橋 (難易度:3~4 清流度:4)

川下りのスタートとなる国体コースは、三段の瀬、パチンコ岩、渡月橋の落ち込みと、難所が待ち構えている。
カヌークラブの例会でも、ここではレスキュー体制を整えてから1人ずつ順番で下るようにしている。
難易度は高いけれど、常にラフトが下っている場所でもあり、沈しても危険なことはあまりない。お互いにレスキューしたり、されたりと、スリリングな川下りを楽しめる場所だ。
国体コースが終わったところからスタートすることもできるけれど、そこの急な階段でカナディアンを川まで下ろすことを考えると、沈したとしても空知川の清流の中を泳いだ方が楽しいだろう。
そこから先、上流のシーソラプチ川にも劣らない緑に包まれた清流を楽しめるところなのだが、台風の増水で川の様子はすっかり変わってしまった。
緑豊かだった河畔林は無残に剥ぎ取られ、災害復旧工事も進んで以前の面影は殆どない。
特に、噴水の瀬があった辺りの変わり様は驚くばかりで、以前の姿を知っている人が今の噴水の瀬を見ると愕然とするだろう。
災害復旧工事の際には瀬を残すように配慮してくれたらしいが、その周りが変わり過ぎたのだ。
また、洪水後に川の流れが変わった場所では、大きなスロープ状の落ち込みが新たに現れ、自然の力の凄まじさを思い知らされる。
災害復旧工事が一段落すれば、また以前の清流が戻ってきて、殺風景な河原も次第に緑に覆われてくるはずである。
自然の復元力を目にする良い機会でもあり、これからも毎年空知川の川下りを楽しみたいものである。
なお、ここでは福寿橋をゴール地点として紹介しているが、その先のかなやま湖まで漕ぎ通すことも可能である。


川の水位情報:幾寅観測所

川下り日記:2003/6 2004/6 2005/7  2006/9 2007/8 2008/7 2009/7 2010/6 2010/7 2011/8 2012/6 2015/07 2017/07 2018/08 2020/08 2021/06 2021/08

川下り動画:2010/07(増水三段の瀬)、2010/07(増水パチンコ岩)、2010/07(増水渡月橋下流)、2010/07(沈したまま渡月橋)、2010/07(噴水の瀬)、2012/06(渡月橋沈)、2012/08(空知川完全版)、2014/08(渡月橋)、2015/07(渡月橋沈事件)、2015/07(噴水の瀬)、2018/08(台風後の空知川)
 



国体コースのほぼ全景
 

台風後の空知川本流
 

国体コース三段の瀬

国体コース渡月橋の落ち込み

台風後も瀬はそのまま残っている

流木の山も今は撤去されている

災害復旧工事が行われていた

現在の噴水の瀬

緑に包まれていた頃の噴水の瀬

他の瀬も緑に覆われていた

美しい川だった

こんな風景が早く蘇るのを期待したい



新生橋~山部橋 (難易度:3 清流度:3)

金山ダムから下流は、ダムの放水によって流量は大きく変わり、上流部のような清流も楽しめなくなる。
それでも、透明度こそ落ちるものの、水の汚れは感じられない。
豊かな河畔林に包まれて、気持ちの良い川下りができる。
この区間は、金山ダムのおかげで台風の被害を免れたので、河畔林はそのまま残っているのだ。
初心者でも下れるような区間だけれど、所々に岩が絡んだ瀬もあって、そこでファミリーが沈したシーンも見ているので、油断はできない。
水量が増えれば、そんな岩は見えなくなったとしても、かなり大きな波が立って難易度は上がる。
この区間での一番の楽しみは、下っている途中で川の上に見えてくる芦別岳の姿である。特に、芦別岳に雪が残る春先の風景は一見の価値がある。
ゴール間近の東大樹木園下付近は、流れの中に岩が点在しているが、通常の水量では流れもそれほど早くないので、ルートをしっかりと見定めれば特に問題は無い。
山部橋の下流左岸に上陸できる。


川の水位情報:布部観測所

川下り日記:2002/7(新生橋~山部橋)  2008/5(新生橋~山部橋) 2019/05(新生橋~山部橋)

 


新緑の木々と雪の残る芦別岳、天気の良い時に下りたい
 

紅葉の季節にも下ってみたい

天気が良ければこんな風景の先に芦別岳が

所々に岩の多い流れがある

ゴール直前の点在する岩群




布部大橋~新空知橋 (難易度:2 清流度:3)

この区間は富良野のいかだ下りのコースにもなっているので、初心者連れでも安心して下ることができる。
それでも、ここを手作りイカダで下って大丈夫なのかなと思うような場所もあり、初心者と言っても自分でカヌーをコントロールできる程度のスキルは必要だろう。
一箇所だけ気になったのは、本流がテトラの護岸の中にぶつかっている場所である。
ただ、そこを避けて下ることもできるので、注意して前方を見ていれば問題はないだろう。
瀬と瀞場が交互に現れ、退屈すること無く楽しく下ることができる。
水質も、ひとつ上の上流部と同じく水の汚れは感じられず、富良野市街地まで清流と言っても良いような流れが続く。
川の上からは芦別岳や、富良野スキー場のある富良野西岳の姿を楽しむことができ、遠くの十勝岳まで眺められる場所もある。
気楽に下ることができて、初心者の川入門として下るには最適の区間と言えそうだ。


川の水位情報:布部観測所

川下り日記:2021/9(布部大橋~新空知大橋)

 

空知川
山の風景を眺めながらユッたちと下れる区間である
 
空知川
素直に下れる気持ちの良い瀬
空知川
瀞場では鏡の水面を楽しめる
空知川
崩れた護岸ブロックが障害物になっている
空知川
富良野西岳をバックに記念撮影
空知川
市街地に近い五條大橋
空知川
ゴール直前の瀬が少し緊張させられる



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