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空知川(2021/08/21)

沈さえしなければ

この週末はカヌークラブの8月例会で忠別川を下る予定になっていた。
しかし、コロナ感染者の増加が続き、5月例会以来の中止となる。

この例会には、先月釧路川を一緒に下った佐々木さんと参加する予定でいたが、それが中止となってしまったので、代わりに空知川・シーソラプチ川を下ることにする。
クラブの掲示板で呼びかけたところ、土曜日は2名、日曜日は4名がお付き合いしてくれることとなった。

ところが、肝心の佐々木さんが積丹のSUP遠征に行くことになる。
ちょっと拍子抜けだったが、気の合った仲間との少人数での川下りも気楽で良い。

空知川のダウンリバー
橋の上から見下ろす渡月橋の落ち込み


土曜日は、marioさんとY田さんの3人で、空知川を下る。
渡月橋下の落ち込みは、中央の岩が少し頭を出していて、それで何時もより水量が少なめであることが分かる。

上流から下ってきたラフトツアーをやり過ごしてから、ゆっくりとスタート。
まん延防止措置の出ている北海道だけれど、それなりのお客さんは来てくれているようだ。
北海道知事は、緊急事態宣言を出すように国に要望しているみたいだが、もしもそうなればこんなツアーもできなくなるのだろうか。

空知川のダウンリバー
スタート地点の様子


まずは三段の瀬。
何時もならば先に下ってくれるY田さんだけれど、今日は今シーズン初の川下り。
おまけに舟も、去年の納会時にHOAで買った中古艇で、それに乗るのも今日が初めてだと言う。
しょうがないので、私が先頭で下った。

空知川のダウンリバー
三段の瀬を下るmarioさん


しかし次の渡月橋の落ち込みは、6月例回で下った時に沈をして、おまけに舟も流してしまったところである。
自信がないので、ここは二人に先に下ってもらう。
前回は落ち込みの左岸側から下って沈したので、今回も同じルートでリベンジを狙う。
しかし、前回と全く同じでスターンが流れに押され、横向きになったまま落ち込みに入り、そのまま沈。

空知川のダウンリバー
落ち込みの手前で既にカヌーが傾いている


おまけに、レスキューされた後、岸に上がれずに藻掻いている時にロープが360度カメラの自撮り棒に絡まり、自撮り棒が折れてしまった。
危うくそれと一緒に360度カメラも川の中に沈んでしまうところだったが、寸前で気が付き無事に回収。
自撮り棒自体は2千円程度なので、大した損害ではないが、精神的なショックは大きかった。

私が北海道の川で一番沢山沈しているのが、ここ渡月橋の落ち込み。
家に帰ってから数えてみたところ、ここでは今日を含めて40回下り、そのうちの11回で沈。
沈確率0.275はかなりの高確率と言えるだろう。

空知川のダウンリバー
この後、岸に這い上がろうと、もがいているいる最中に自撮り棒が折れたようだ



前回の沈では、ここで眼鏡を川の中に落としてしまい、その後は折角の良い天気なのに、何も見えないままで空知川を下っていった。
今回は幸い眼鏡は無事で天気も前回以上に良かったので、空知川の澄んだ水に心の傷を癒やしてもらいながら下ることができる。

空知川のダウンリバー
渡月橋下流の瀬


ラフトツアーのお客さんが皆で釣り糸を垂らしていた。
カヌーで下っていても、淵の中に時々大きな魚影を確認できる。
単独で、所々で釣りをしながら下るのも楽しそうだ。


釣り人からは距離を空けて下る


少人数だと下るペースも早い。
絶好の川下り日和なので、このまま短時間で川を下り終えてしまうのが勿体なく思えてくる。

空知川のダウンリバー
水がキラキラと煌く


空知川のダウンリバー
快適な流れが続く


所々で目にする5年前の大洪水の時に流された流木の山も、次第に空知川の風景に溶け込んできているような気がする。
途中で昼の休憩を入れて更に下っていく。

空知川のダウンリバー
この流木ストレーナーは増水した時には怖そうだ


空知川のダウンリバー
撤去されないまま残された流木


噴水の瀬の手前では中洲に上陸してスカウティング。
瀬の寸前で左からの流れが合流している。
中洲の右側を下れば、そのままストレートに瀬に入れるので、私とmarioさんは中洲の右から下ることにする。

空知川のダウンリバー
噴水の瀬手前の中洲に上陸


そして無事に瀬をクリア。
Y田さんは噴水の瀬の下まで左岸側をポーテージ。
慣れない舟ではまだチャレンジする気にはなれないようだ。

空知川のダウンリバー
噴水の瀬を下るmarioさん


周りの様子はすっかり変わってしまっても、落ち込み部分の岩やその先の乗り上げそうになる岩などは以前と変わりはない気がする。

空知川のダウンリバー
下流側から見る噴水の瀬


噴水の瀬を過ぎると、その先はミニナイアガラから岩盤スライダーへと名称変更した方が良さそうな瀬が待ち構えている。
私は手前で上陸して撮影係。

空知川のダウンリバー
岩盤スライダー入り口


他の二人は、気持ち良さそうにスライダーを滑り降りていく。
適度に岩盤も侵食され、ここは楽しく下れる瀬に変わったようだ。

空知川のダウンリバー
岩盤スライダー出口


そうして、約2時間半で空知川を下り終える。
沈した時の心の傷も、少しは癒やされた気がした
二人は明日のシーソラプチ川を下る予定で、Y田さんは富良野の自宅へ、marioさんは落合の公園で野宿、そして私は久しぶりのソロキャンプで山部自然公園太陽の里へと向かったのである。

(当日11:00空知川水位 幾寅観測所:354.09m)



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