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空知川

(新生橋〜山部橋)

6年前 カヌークラブ5月例会二日目は空知川のかなやまダムから下流を下る。
 この区間は我が家がカヌークラブに入った年、6年前の7月に一度下っている。
 その時はヘルメットこそ買ったものの、まだカヌー用のウェアも何もなく、まだ全く傷のないアリーにフウマも一緒に乗せての川下りだった。
 それが今はドライスーツに身を固め、カヌーもリジット艇に変わり、年老いたフウマは車の中でお留守番。
 6年の歳月は短いようでも、振り返ってみれば我が家のカヌー史の中ではまさに激動の6年間だった気がする。
 でも天気だけは6年前と同じく曇り空のパットしない空模様だった。
 風が強く、その風に乗って時々パラパラと雨粒も落ちてくる。
カヌーを降ろすのに一苦労 車の移動を終わらせて、新生橋のたもとから川にカヌーを降ろす。
 崖のようなところを降ろさなければならないので、大きなカナディアンは大変だ。
 後ろからロープで引っ張りながら、そろそろと川岸まで降ろし、そこは場所が狭いので対岸の川岸に渡って全員が揃うのを待つ。
 そこで集合写真を写して川下りのスタート。

 あれだけ強かった風が川の上に出るとほとんど感じない。
 と言うか、追い風に乗って風と同じ早さで進んでいるから、風を感じないのかもしれない。
 昨日とは打って変わって広い川幅にゆったりとした流れ、皆も完全なリラックスモードでパドルを艇の上に載せたまま風に吹かれて川の上を流されていく。


川下りスタート
新生橋の下を抜けて川下りのスタート

のんびりムードの川下り   隠れ岩が気になる
のんびりと川を流される   たまに白波も

 小さな白波の立つような瀬に入っても皆ののんびりムードは変わらない。
 でも、とても瀬とは言えないようなこんな流れでも、我が家は隠れ岩に引っ掛からないように真剣になって下る。
 今のカヌーならば少しくらい岩にぶつかったところで何の問題も無いのだけれど、アリーで下っている時の感覚が抜けないので、必死になって岩を避けながら下ってしまうのだ。
岩がらみの瀬 川の上から見える周りの山も、次第に緑の濃さを増してきているけれど、まだまだ新緑の爽やかさが感じられる。
 所々に岩がらみの瀬も現れる。まるでパドラーに意地悪するかのように岩が顔を出しているのが憎らしい。
 そんな岩に引っ掛かって、去年からカヤックを始めたばかりの方が沈してしまった。
 我が家もかみさんと息が合わずに、危うく岩の一つに正面衝突してしまうところだった。
 思いっきり水しぶきがかかるような瀬ではなくて、ちょこまかと岩を避けながら下らなければならないような瀬はあまり好きではない。
 昨日下った鵡川上流よりも、岩にぶつかりかけたりしたこともあって、こちらの方が難易度が高く感じてしまうくらいだ。
 6年前にここを下った時は、自分自身どんな感覚だったのだろう。
 その時より確実にスキルアップしているはずなのだけれど、そんな実感が全然無い。
 帰ってから当時の川下り日記を読んでみると、「緊張のため周りの景色を眺める余裕もなく、隠れ岩に何度も乗り上げ・・・」と書いてあった。
 周りの風景に見とれ、結果的に一度も隠れ岩にも捕まらず、6年前よりスキルアップしていたことを確認できてホッとした。

美しい新緑の風景
美しい新緑の風景

新緑の風景に見入ってしまう
新緑の風景に見入ってしまう

 狭い川原に上陸して、そこで昼食にする。
 天気が下り坂だったので、何時ものように途中で遊ぶこともなく黙々と下っていたけれど、このペースではあっという間にゴールについてしまいそうだった。
土砂降りの雨 昼食を終えて再び川の上に出てくると、それを待っていたかのように土砂降りの雨が降り始めた。
 ここで休まない方が良かったのか、休んでいる間だけ雨が降らなくて良かったのか。
 カヤックならば濡れるのは当たり前でも、カナディアンに乗っていると出来るだけ濡れることなく下りたいと考えてしまう。
 その雨も直ぐに小降りになってきた。
 国道237号線が国道38号線にぶつかる手前の下金山橋を過ぎると川は国道38号線とほぼ平行して流れている。
 この下金山橋のやや下流にちょっと緊張する場所がある。
 6年前はそこで、子供たち二人を乗せてカナディアンで下っていたファミリーが岩に張り付いたりしていた。
 小さな落ち込みの真ん中にいやらしい岩が顔を出しているのだ。
 その岩の後ろからベテランメンバーが右へ寄れとの合図を送ってくれたので、それに従ってまったく危なげなく下ることが出来た。これが左側だと、別の岩が邪魔をしているのでちょっと面倒である。
 6年前はここを左から入ろうとして、寸前で慌てて右へと方向転換した記憶が残っている。

下金山橋下流   ちょっとした落ち込みへ
下金山橋の下流   真ん中の岩の右へと進む

 そこを過ぎるとゴール予定地点まであとわずか。
 ゴール手前に、流れの中に大小の岩が点在する箇所があり、パチンコ台とも呼ばれている区間だけれど、流れも緩やかなのでそれほど緊張するところでもない。
 天気さえ良ければ、この付近では秀峰芦別岳が川の真正面に見えて、すばらしい景観を楽しめるはずなのに、芦別岳は完全に雲の中に隠れてしまっていた。
 そうして布部橋の下をくぐってゴール地点に上陸。
 クラブの例会でここを下ることはもう無いだろうな〜と誰かが言っていたけれど、新緑が色付き始め、芦別岳にはまだ残雪が残り、すばらしい青空が広がっている時に、もう一度ここを下ってみたいものである。

通称パチンコ台
パチンコ台のように岩がゴロゴロと頭を出している
ゴール手前
天気が良ければこの先に芦別岳の姿が見えるはず・・・

2008年5月25日曇りのち雨
下った区間の地図はこちら

当日12:00 空知川水位(空知川布部観測所) 181.04m


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