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1999年我が家のキャンプ日記


朱鞠内湖キャンプ場
  (3/20〜3/21)

オロマップキャンプ場
  (5/2〜5/3)

ニセコサヒナキャンプ場
  (6/5〜6/6

エルム森林公園
  (7/10〜7/11)

望洋台キャンプ場
  (7/31〜8/1)

美笛キャンプ場
  (8/6〜8/8)

然別湖北岸キャンプ場
  (8/11〜8/13)


滝之上キャンプ場
  (8/28〜8/29)


チミケップキャンプ場
  (10/9〜10/11)


厚真大沼野営場
  (10/23〜10/24)

滝之上キャンプ場

 我が家の今夏最終キャンプは洞爺湖の滝之上キャンプ場だ。
 今回のキャンプも美笛に引き続いて2回目のグループキャンプということになる。
 メンバーは、私も参加している「北海道旅のコンシェルジェ」のコンシェルジェの方々とそのファミリーである。
 (「コンシェルジェって何のことだ?」とお思いの方は実際のコンシェルジェのページをご覧下さい。)
 今回の参加メンバーを紹介すると、事務局から参加のSさん(仕事バリバリ、カヌーバリバリで、サラリーマン転覆隊隊長の女性版みたいな方である)。
 カヌーコンシェルジェのSさん(当然カヌーはバリバリ、妻に言わせるとかっこよくて俳優の福山雅治に似ていると言うことだが、?である)。
 小樽のコンシェルジェMさんは奥さんと真っ黒に日焼けした野生児のようなお子さん二人を連れて参加(Mさんの小樽に関するホームページは、とても個人で作っているとは思えない素晴らしいページである)。
 日高、馬と乗馬のコンシェルジェOさんはご主人と小さな女の子二人で参加(大助花子の漫才コンビを思わせる夫婦の掛け合いには笑わせられた)。
 日帰り予定のニセココンシェルジェのYさんは、奥さんとペンションのお客さんの若い女の子を連れて参加(ニセコ産新鮮野菜などをどっさり持ってきてくれ、おまけにそれらを次々に調理してくれて感謝、感謝)。
 私はと言えば、一応キャンプのコンシェルジェなのだが、今回のキャンプの企画をするわけでもなく、全て事務局のSさん任せ、気楽なものである。

 洞爺湖の滝之上と言えば、数年前に台風の吹き返しの強風の中でテントを張り、危うく波にテントをさらわれそうになった経験のある場所だ。
 道路から走っているだけでは気がつかないが、ここのキャンプ場は湖畔沿いにかなり長く広がっている。
  キャンプ予定の場所はここの車で入れる一番奥ということだったので、入り口から車を進めたがなかなか奥までたどり着かない。
 デコボコ道に気を使いながら、なんとかたどり着いてみると、そこはちょうど湖に突き出した岬のようになっており、豊かな湖畔林に囲まれ絶好のキャンプサイトになっていた。
 昨夜から場所取りをしていてくれた事務局Sさんは、この絶好のローケーションの中で一人きりのキャンプだったとのことである。
 なんだか一番美味しいところを取られてしまったような気がした。
 ただ、朝になって初めて、岬のところにお墓が一つポツンと建っているのに気がついたそうである。最初からそれを知っていたならば、眠れない夜を過ごすことになったのかもしれない。
 驚いたことにそのお墓には高橋家の墓と彫り込まれているのだ。
 全員が到着して総勢15名、ちょうど我が家のタープの下がちょうど良い広さの宴会場である。
 「でっかいタープで良いですねー」なんて羨ましがられるが、いつもはこのタープを親子3人、たまには夫婦2人だけで使っていることを考えると、ちょっと複雑な気持ちである。
 まあ、設営にはそれほど苦労するわけでも無し、雨の日の快適さを考えると、やっぱり大きいことは良いことなのだ。
 そんなタープの下でゆったりとビールを飲んでいると、自宅からとれたての新鮮野菜をドッサリと持ってきてくれたニセコのYさんが、次々と調理して運んできてくれる。
 皮まで美味しいスイカにメロン、焼きトウキビに焼きなす、焼きトマトに、たまに外れが混じっている青ナンバン、おまけにガーリックトーストまででてくる。
 それが終わると、今度は他のメンバーが持ってきてくれた美味しい肉が登場してきた。
 いつものキャンプでは奪い合うような状況で食べ物をむさぼっているというカヌーのSさんと2人で「これは極楽キャンプだー」と感動してしまった。

 4人の子供達も楽しそうにはしゃぎ回っている。カヌーに乗せてだとか、釣りをしようだとか確かにうっとうしくも感じるが、そんな子供達の様子を眺めていると、「これが正しい子供の姿なんだなー」と感心してしまう。
 我が家の息子のまだ小さかった頃を考えると、そんな感じは全然なく、キャンプでねだられることと言えば「ねえ、ねえ、トランプしよー」くらいである。
 さすがにこれでは親としても張り合いがないのだ。
 最近になって、息子にアウトドアの本当の楽しさを教えてあげられなかったのではないかと、少し反省している。
 おしめの取れないうちからキャンプに連れ回り、自然に包まれてのキャンプ生活の中から自分で何かを感じ取ってくれれば良い、そう考えていたのだが、実際に彼の将来に役立つような何かが芽生えたのかどうか、はなはだ心もとないのである。
 親として、キャンプでビールを飲んでいるだけではなく、もっと積極的に子供と一緒に行動しなければならなかったのではないかと、今になって後悔しているのだ。

 宴会は11時過ぎまで続いた。
 これがグループキャンプでの唯一の欠点である。
 というのは、我が家のキャンプでの就寝時間は10時頃、早いときには9時に寝ることもある。そして翌朝は東の空が白みかけた頃には起き出すのだ。
 朝日のを淡い光を浴びながら鳥のさえずりに包まれ、美味しいコーヒーを飲む、この時間がキャンプで一番楽しいひとときである。
 さすがに11時過ぎまでお酒を飲んでこの時間に起き出すと、いささか頭もボーっとしており、朝のコーヒータイムを楽しむ余裕もない。
 どうしてもグループでキャンプをすると、話もはずんでしまい、なかなか10時に寝るような状況にはならないのである。

 ともあれ、この夏の最後のキャンプは美味しい料理と楽しいお話、そしてカヌーを漕ぎすぎた筋肉痛で終わりを告げたのである。


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