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1999年我が家のキャンプ日記


朱鞠内湖キャンプ場
  (3/20〜3/21)

オロマップキャンプ場
  (5/2〜5/3)

ニセコサヒナキャンプ場
  (6/5〜6/6

エルム森林公園
  (7/10〜7/11)

望洋台キャンプ場
  (7/31〜8/1)

美笛キャンプ場
  (8/6〜8/8)

然別湖北岸キャンプ場
  (8/11〜8/13)


滝之上キャンプ場
  (8/28〜8/29)


チミケップキャンプ場
  (10/9〜10/11)


厚真大沼野営場
  (10/23〜10/24)

ニセコサヒナキャンプ場

 いよいよ、この日がやってきた。
 などと書いては少し大げさだが、息子を家に残しての夫婦二人、犬一匹の、我が家にとって新しいファミリーキャンプのスタートである。
 実は先週の日曜日に、この日のために新しいテントを購入したのだ。
 息子を一人で残していくのはまだかわいそうだと、かあちゃんは考えていたようだが、新しいテントを購入して舞い上がっている親父は、「よし、今度の週末はニセコの新しいキャンプ場へ行くことにしよう!」と、さっさとキャンプの予定を立ててしまった。
 息子は月曜日から中間テストが始まるとのことで、「そうか、そうか、それならば親がいない方が勉強に集中できるだろうから、俺達はキャンプへ行くことにしよう」なんて、勝手な理由まで作ってしまう。
 ひどい親父である。
 土曜日、息子が学校から帰ってくると、「それじゃあ後は頼んだぞ」と、さすがに少しばかり複雑な気持ちでキャンプへ出発したが、その日の澄み切った青空の下を車を走らせていると、一人残してきた息子のことなどすぐに頭の中から消えてしまった。

 初めて泊まるニセコサヒナキャンプ場は、素晴らしいキャンプ場だった。
 それでも到着した瞬間には、キャンプ場に隣接する畑を見てちょっとがっかりしてしまった。
 普通の人ならば全然気にしないのだろうけど、私の場合、農家育ちなものだから、そんな風景を見ると実家の庭先でキャンプをするような気持ちになってしまうのだ。
 しかし、サイトからはそんな畑の風景は目に入らず、その代わりに素晴らしい羊蹄山とニセコ連峰の山並みが目前に広がっている。
 ここのキャンプ場は、テントを張る場所によってサイトから見える風景ががらりと変わってしまう。
 オートサイトの方が位置的に高い部分にあり眺めも良いのだが、ケチな我が家は料金の安いフリーサイトの方にテントを設営した。
 それでも、そこからはニセコ連峰が見渡せて、森の近くなので野鳥の声も良く聞こえ、すぐ下の谷底からは川のせせらぎの音も聞こえてくる。なかなか良い選択だった。
 これだけの条件がそろえば、後はビールを飲みながらぼーっとしているだけで至福の時間を過ごすことが出来る。それまでちょっとだけ残っていた留守番をしている一人息子を心配する気持ちは、この時点で完全に頭の中から消え去ってしまっていた。

 妻もここをたいそう気に入ったようで、「これまでのキャンプ場の中で確実にベスト5には入る」との評価だ。
 多分、その理由の一つは、テントサイトのすぐ近くでワラビとウドがたくさん採れたことだと思うのだが。
 数年前も、場内でシイタケがたくさん採れた置戸の鹿ノ子キャンプ場が、それだけの理由で妻のお気に入りキャンプ場になってしまったのだ。

 民営のキャンプ場で泊まったのは、YAMANONAKAカムイミンタラに次いでここが2ヶ所めだが、どちらもオーナーのキャンパーに対する配慮がそこかしこに感じられ、とても居心地が良い。
 道内にもこの様なキャンプ場が増えてきてくれたら、ますますキャンプが楽しいものになってくると思う。


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