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1999年我が家のキャンプ日記


朱鞠内湖キャンプ場
  (3/20〜3/21)

オロマップキャンプ場
  (5/2〜5/3)

ニセコサヒナキャンプ場
  (6/5〜6/6

エルム森林公園
  (7/10〜7/11)

望洋台キャンプ場
  (7/31〜8/1)

美笛キャンプ場
  (8/6〜8/8)

然別湖北岸キャンプ場
  (8/11〜8/13)


滝之上キャンプ場
  (8/28〜8/29)


チミケップキャンプ場
  (10/9〜10/11)


厚真大沼野営場
  (10/23〜10/24)

望洋台キャンプ場

 とうとう今年の夏休みは家族全員の日程がなかなか合わずに、飛び石の夏休みになってしまった。
 前回のキャンプですっかり懲りてしまい、「もう7月8月の週末には絶対にキャンプへは行かないぞ」と宣言したばかりなのに、家族3人の休みの予定がそろうのはどうしても週末になってしまう。
 こうなっては贅沢ばかり言ってられないと改めてキャンプ日程を練り直したところ、結局8月だけで3回も週末キャンプへ行くはめになってしまった。

 夏休み最初のキャンプは土、日、月の二泊三日、オロロンラインの道北方面、テーマは「日本海の夕日に向かってビールで乾杯」、とは決めてみたものの夏休みの週末ともなれば、このあたりは海水浴客で大混雑のはずである。
 幸か不幸か出発当日の土曜日は朝から雨模様の天気だ。
「まあ、これならばキャンプ場も空いていそうだし、夕日の方は日曜日に期待しよう」、と目的地も決めないままオロロンラインを北上することにした。

 途中の各海水浴場は、雨が降っているにも関わらず、どこもかしこもテントでびっしりである。
 短い北海道の夏を何が何でも楽しんでやるぞという道産子の心意気を感じてしまう。
 数日前に大雨でテントが流されたという増毛のリバーサイドキャンプ場を覗いてみたが、茶色い泥に覆われていた。
 途中の川も、まだ茶色い濁流が流れており、河口付近の海はどこもその川の色に染められ、大雨の後遺症が残っているようだ。

 留萌に到着して昼食を取りながら、ようやくどこに泊まるか検討を始めることにした。
 途中の海水浴場の人混みを見ていたのでフリーサイトのキャンプ場は敬遠して、久しぶりにオートキャンプ場へ泊まることにする。
 一番近くの望洋台キャンプ場へ電話したところ、予想通り雨でキャンセルがあり空きがあった。
 犬連れであることを申告すると、色々と注意事項を言われた後、他の客から苦情があった場合直ぐに退場してもらうという条件付きで宿泊を認められた。
 まったく犬連れキャンパーは肩身の狭い思いをさせられる。

 望洋台キャンプ場は期待どおりの素晴らしいロケーションだ。ただ、どんよりとした雨空が恨めしい。
 今回のキャンプでは、また一つ新しいテントがお目見えした。
 春先に夫婦二人でのキャンプに備えて少し小さめのテントを購入したのだが、これでは息子も一緒にキャンプする場合にはさすがに小さすぎる。
 かといって古いテントを使うのもしゃくに障るので、ソロ用のテントを買い足してしまったのだ。
 これはこれで結構な値段なのだが、将来のオヤジソロキャンプへ向けての密かな備えなのである。

 オートサイトより1段下がった部分がフリーサイトになっており、そこの我が家のテントの直ぐ近くに怪しい一団が宴会の準備を始めていた。
 内装業の社長夫婦とそこの従業員の若い衆、といった感じである。
 乗り入れ禁止の芝生の中に車を乗り入れ、発電器に行事用テントという、まさに夏の宴会キャンパーそのものである。
 スイカ割りやら一気飲みで盛り上がっていたが、まあ夏のキャンプだからこれくらいはしょうがないか、とその時は考えていた。

 夕食が終わると同時に雨が降り出して、おまけに風も強まってきた。
 「これは新しいテントの耐雨、耐風性のテストにちょうどイイや」と何故か嬉しくなってしまう。
 新しいテントの防水性はさすがで、ワックス塗りたての車のように面白いように雨水が流れ落ちていく。
 ただ、メッシュの窓部分を開けておくと雨が入ってきてしまうので、そこは閉じなくてはならない。しかし、これではテントの中に閉じこめられているだけで全然面白くない。
 このテントは前室が広いので雨の日でもタープを張らなくて大丈夫、と思っていたのだが、やっぱりタープは必要なようだ。

 たっぷりとビールも飲んだので9時頃には眠りについてしまった。
 ところが夜中の2時過ぎ頃に猛烈な風の音で目を覚まさせられてしまった。新テントは強風にも強そうだが、バタバタと風に揺れる音はかなりうるさい。
 妻の方を見てみると、非常に不機嫌そうな顔で目を開けている。
 例の宴会キャンパーがその時間まで奇声を張り上げたり大騒ぎしていて、終いには喧嘩まで始めたとかで一睡もしていないというのである。
 おまけに今度は風の音も加わって、結局妻は朝までほとんど眠れなかったようである。
 さすがに私も風の音でなかなか眠れなかったので、あきらめて本でも読むことにした。
 その本は植村直巳の北極旅行の本で、それを読んでいるうちに「なんだ、この程度の風なんて屁でもないや」なんて思いながら再度の眠りについた。
 翌朝、一人用テントで寝ていた息子も、あまり眠れなかったらしく超不機嫌である。

 前日までの天気予報ががらっと変わってしまい、その日は午後から再び雨が強くなり翌日月曜日も雨模様だとのことである。
 結局日本海の夕日はあきらめて、近くの沼田町ほたるの里オートキャンプ場へ電話を入れてみた。
 そこも雨のためキャンセルがあり空きがあるとのこと、ところが犬連れであることを伝えると「ペットの持ち込みは固く禁止しています」と言われてしまった。
 寝不足のためもう1泊するのに気乗り薄な二人と違い、休養十分で元気だった私も、さすがにそこで不機嫌になってしまい、「止めた!もう帰る!」ということで、結局1泊で帰ることになってしまった。
 規制しやすいペットだけを禁止して、マナーの悪い人間は野放し状態という最近のキャンプ場には本当に腹が立ってしまう。
 いったい何時になったら快適なキャンプを楽しめるのだろう。


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