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四国お遍路 49日目(12月16・17日)

民宿寿食堂 6:50 ~ 鳴門西パーキングエリアバス停 10:35
移動距離 : 12.4キロ
参拝札所 : 1霊山寺、高野山御廟
宿泊 : 玉川旅館(高野山) 1泊朝食付き6650円 (ビジネスホテル風の旅館で高野山の中ではリーズナブル)お勧め!
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冬の訪れ空海入定の地へ


時折雨の降る時雨模様の空

6時50分に宿を出る。
四国最終日の朝は、時々雨が落ちてくる時雨模様の天気だった。

途中までは最短距離になる県道を一気に歩き、3番金泉寺の手前から遍路道に入る。

2番極楽寺のトイレを借りていると、逆打ちで回っている団体バスがやって来た。
この先の1番で鉢合わせするのは嫌なので、急いで先へ進む。

そうして午前9時20分に1番霊山寺に到着。
無事にお礼参りを済ませる。

各札所の納経所で貰った記念散華を貼り付けるための台紙を買おうとしたら、既に売り切れてしまったとのこと。
これにはガッカリした。
しょうがないので、散華と一緒に貰える御影を保存するための御影帳だけを購入。


1番札所霊山寺でお礼参りを済ませる



あられが降ってアスファルトを白く染める

この後は高速バスで高野山へと向かう。
その前に近くの道の駅「第九の里」でお土産を購入。
歩き遍路の間は、欲しいものがあっても荷物になるのでお土産も買えずにいたのだ。
ここぞとばかりに、かみさんがお土産を買いまくっていた。

鳴門西PAでバスを待っていると、突然あられが降ってきてアスファルト舗装を白く染めた。
四国を去る最後の日になってあられが降るとは、何とも象徴的な出来事である。

高速バス、特急こうやと乗り継いで、高野山へ。
終点極楽橋駅で降りたのは私達を含めて数人だけだった。
何時も観光客で賑わっている高野山も、さすがにこの季節は訪れる人も少ないようだ。


ケーブルカーで登るにつれて次第に雪景色に

ケーブルカーで登っていくと、次第に雪景色に変わっていく。
そしてケーブルカーを下りた高野山は、完全に冬の景色になっていた。

雪が積もったお寺の風景は滅多に見られない。

そう思って喜んでいたが、そこを歩くのは大変だった。
何せ、1200キロを歩いた私達の靴の底はツルツルで、それで凍った雪の上を歩かなければならないのだ。

コンビニで靴の滑り止めが無いか聞いてみたが、北海道のコンビニと違ってそんなものは売られていない。
今日の宿である玉川旅館まで命がけで歩いていったのである。


雪景色の高野山壇上伽藍

 


最終日は高野山にお遍路結願の報告に

そしていよいよ今回の旅の最終日を迎えた。
宿を出て、雪の積もった奥の院へ。

朝早くて人も少なく、灯籠にはまだ明かりが灯っていた。
何時にもまして神秘的な雰囲気が漂う。

さすがに弘法大師御廟までやって来ると人も多くなる。
ここで最後の般若心経を唱える。

弘法大師生誕の地、弘法大師修行の地、そして弘法大師入定の地を訪れ、空海の足跡を辿る私の旅もこれでようやく終わりを告げた。

残るのはお遍路中にすり減って10センチくらい短くなった金剛杖の処分。
持ち帰るのも有りなのだが、飛行機の手荷物にするにも、宅急便で送るにも、長さがあるので高くついてしまう。
結局、高野山で奉納することにした。


早朝の高野山奥の院は何時にもまして幻想的な雰囲気に

 


関空から北海道へと戻る
 

弘法大師御廟で奉納をお願いしたら、奉納は受け付けられないのでお焚き上げの扱いになるとのこと。
私にしたら奉納でもお焚き上げでも大して関係は無かった。
その手数料は1本2000円くらいで、これならば宅急便で送るのと大して変わりなかったと、後で後悔した。

そして関空から一気に札幌へと戻る。
50日ぶりに帰ってきた札幌は、例年になく早い冬の訪れで、真冬の風景になっていたのだ。


  

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