北海道キャンプ場見聞録
四国お遍路 46日目(12月13日)
ゲストハウスそらうみ 6:50 ~ たいや旅館 16:15
移動距離 : 29.6キロ
参拝札所 : 84屋島寺、85八栗寺
宿泊 : タイヤ旅館 素泊まり3000円 (風呂は広く部屋も新しいリーズナブルな宿)お勧め!
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歴史の舞台は霧の中
宿の前を電車が通り過ぎる
ゲストハウスそらうみの目の前を琴電が通っている。
午前6時50分、野瀬さんと愛犬しょうの見送りを受け、琴電の踏切を渡って歩き始めた。
今日は4日ぶりに雨が降る予報になっていた。
まずは高松市の繁華街を通り抜けなければならない。
野瀬さんから遍路道を歩くより、歩道のある国道を歩いた方が良いとアドバイスされていたので、それに従う。
歩道のない遍路道で朝のラッシュアワーに遭遇する怖さは、これまでに何度も経験していたのだ。
雨が降る前に距離を稼ごうと思って、もくもくと歩き続ける。
所々で琴電の踏切を渡ったり併走したりするのが面白い。
とうとう雨が降り始めたので、午前9時半にセブンイレブンのイートインで今日初めての休憩をとる。
屋島はガスに包まれ上の方が白く霞んでいた。
霧に霞む屋島
霧の中を登っていく
84番屋島寺への登り坂は全て石畳等で舗装され歩きやすいが、湿度が高くて汗が噴き出す。
坂の途中には眺めの良さそうな場所もあるが、ガスがかかって何も見えない。
10時40分、屋島寺の山門をくぐる。
境内は霧に霞んで良い雰囲気だ。
次の八栗寺へは山道を下っていくのだが、納経所の方からその遍路道は急で雨が降って落ち葉もあるので滑りやすいから登ってきた道を引き返した方が良いと言われる。
それだとかなりの遠回りになるので少し迷った。
でも、地元の方のアドバイスには素直にしたがった方が良いので、石畳の道を引き返すことにする。
雨で濡れた石畳も結構滑りやすいので、慎重に下りていく。
霧に霞む屋島寺も良い雰囲気だ
洲崎寺の源平の庭
屋島と言えば源平合戦の古戦場であり、那須与一の話などが知られている。
そんな歴史のある土地を訪れることを楽しみにしていたが、歴史の勉強をしてこなかったので、ここで実際にどんなことがあったのかが何も分からない。
苔と石で源平合戦の様子を表現した洲崎寺の庭園を見る程度で終わってしまった。
雨の中で、昼食を食べるような場所も無く、昼食抜きで歩く覚悟をしていたら、途中で立派な建物のうどん屋を発見。
渡りに船とは、この事である。
たまたま入ったその店「うどん本陣 山田屋」は讃岐うどんの老舗で、店の建物は登録有形文化財にもなっていた。
もしもこの店に出会わなかったら、讃岐うどんを食べないままに讃岐の国を歩き終えていたかもしれない。
ようやく私達にも、弘法大師が少しだけご褒美をくれたみたいだ。
元気を取り戻して、再び雨の中を歩き始める。
うどん本陣 山田屋で美味しい讃岐うどんを食べることができた
すぐ隣をケーブルカーが通り過ぎる
ケーブルカー乗り場近くの接待所で声をかけられたが、うどん屋で休憩したばかりなので、申し訳なかったがそのまま通り過ぎる。
ケーブルカーを横目に、坂道を登っていく。
眺めの良さそうな展望台の上でお迎え大師が出迎えてくれた。
そこからは讃岐平野が一望できるらしいが、ガスがかかって何も見えない。
午後1時50分、85番八栗寺に到着。
雨に煙る八栗寺は紅葉が美しかった。
山を下りる途中から雨足が強くなってきた。
途中にあった道の駅「源平の里むれ」に寄り道しただけで、一気に今日の宿「たいや旅館」まで歩いた。
八栗寺も霧に包まれていた
直ぐ近くに86番志度寺もあるが、そちらの参拝は明日に回すことにして午後4時15分にチェックイン。
予約してあったのを忘れられていたようだが、素泊まりで他に客もいなかったので無事に泊まることができた。
素泊まり3000円で部屋も新しく、風呂も広い。
これで冷蔵庫と電子レンジがあれば、最高の宿である。
いよいよ明日は結願の日となる。
その後は1番札所へお礼参りし、そして旅の最後に高野山を訪れる。
ようやく見通しが立ったので、この日に帰りの飛行機を予約した。
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