北海道キャンプ場見聞録
四国お遍路 48日目(12月15日)
民宿八十窪 6:50 ~ 民宿寿食堂 15:30
移動距離 : 31.0キロ
参拝札所 : 移動日
宿泊 : 民宿寿食堂 1泊2食付き6480円 (夕食にボリュームたっぷりの鴨鍋)お勧め!
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季節はいつの間にか冬に
88番札所で結願した後に1番札所に戻ってお参りすることをお礼参りと言う。
お礼参りは必ずしなければならないというものではないが、私の場合はお遍路中に記録していたGPSの奇跡を最後に結びつけたいとの、かなりいい加減な理由のお礼参りである。
初めて霜が降りているのを見た
GPSの奇跡を結びつけるだけならば、一番近い10番札所まで戻れば完結するのだが、そこまで行けばやっぱり1番札所を目指してしまう。
ただ、1番札所までは40キロくらいあるので、途中で1泊する必要があるのだ。
朝7時に宿を出る。
標高400m以上の場所なので無茶苦茶に寒く、霜も降りていた。
四国で初めて目にする霜である。
パラパラと雨粒も落ちてくる。
相栗の休憩所で一休みしタバコに火を付けようとするが、手がかじかんでライターも押せない。
今にも猫バスが走ってきそうな道だ
お遍路で歩き始めた頃に山里でよく見かけた伊賀式箱棟様式の民家が目に付くようになってきた。
考えてみると、いつの間にか阿波の国に戻ってきていたのだ。
そんな山里を通る道は、猫バスが走ってきても不思議ではない雰囲気がある。
日開谷川に沿って県道2号線を下っていく。
周辺の木々は既に葉を散らしたものもあり、既に晩秋の風景である。
伊賀型箱棟様式の民家も見られるようになり徳島県に戻って来た気がする
レストランの窓からは徳島平野を一望できる
徳島自動車道の下をくぐって里へと下りてきた。
阿波市役所の隣にあるアエルワのレストランで昼食にする。
レストランの大きな窓からは、徳島平野とその先の山並みが見渡せる。
その山の何処かに、最初の遍路ころがしで苦労した焼山寺があるはずだ。
里へ下りてきても相変わらず寒い。
10番切幡寺への分岐を過ぎると、その先の道は一度歩いた道である。
もう一月半も前のことだが、見覚えのある風景が次々に現れて懐かしさを覚える。
喫茶店で一休み
途中でコンビニに寄った時、その向かいに喫茶店があったので、そこで一休みすることにした。
店内にはこの店の奥様が書いた画が何枚か飾られていた。
なかなか良い雰囲気の喫茶店だった。
遍路道沿いの7番十楽寺、6番安楽寺の前を通り過ぎる。
何も分からずにお遍路を歩き始めた時のことを思い出す。
午後3時半に今日の宿である民宿寿食堂に到着。
エアコンの暖房を入れても部屋の中が全然暖かくならない。
こちらの人達はこの暖房だけで冬を過ごすのだろうかと考えてしまう。
北海道で暮らしていると、寒い季節は半袖で過ごせるくらいに部屋の中を暖めないと気が済まないのだ。
ボリュームたっぷりの夕食
夕食は鴨鍋。
量が多すぎて、最後に出てきたうどんは食べきれなかった。
結願してお礼参りに戻る途中だと話しをすると、結願記念の手ぬぐいをくれた。
結願した事の喜びをしみじみと感じてしまう。
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