北海道キャンプ場見聞録
白老川
周辺は北海道内でも特に雨の多い地域。そこを流れる白老川は、大雨の度に大増水を繰り返しているのだろう。 深くえぐり取られたような玉石の川原、所々に転がる人間よりも大きな巨石。そんな風景がこの川の本当の凄さを垣間見せてくれる。 春先の増水期にエキスパートのパドラーがスリルを求めてやって来るようなカヌーフィールドであり、一般向けの川ではない。 御料地橋から下流であれば、水の少ない時でもある程度のスキルがあれば川下りを楽しむことができる。 ただし、大型のカナディアンカヌーは、カヌーを壊しても良い覚悟がなければ、近付かない方が無難だろう。 |
御料地橋~広い河原 (難易度:5 清流度:4)
エキスパートのパドラーは増水時に御料地橋の上流を下るのだが、水が少ない時は岩だらけで、カヤックでも下るのは不可能である。
御料地橋から下流ならば、岩避けに苦労はするものの、渇水期にも川下りフィールドとして楽しむことができる。
御料地橋の直ぐ下流には、岩盤の露出した瀬があり、その先はダラダラとした浅瀬が続く。
そこを下りきると、流れは速くなり、川の中の石も大きくなって、機敏なパドリングが求められる。
下流に向かうに従って、素直に楽しめる瀬も増えてくるが、多分大増水する度に川の様子も変わってしまうので、ここで詳しい解説をしても意味が無いと思われる。
ただ、自然河川の凄まじい力を目の当たりにできることだけは保証しても良いだろう。
一か所だけ、岩壁が露出しているところに瀬があるが、ここだけはいつも同じ形状をしていて、瀬を下った先は大きな瀞場になっている。岩壁の風景も美しく、ここが一番のビューポイントと言えそうだ。
この区間では、道道白老大滝線に近付くところにだけ人工の護岸がある以外は、殆ど自然のままの姿を保っている。この護岸部分では、水の少ない時には川底のブロックが水面に飛び出ているので、冷やっとさせられる。
車で侵入できる広い河原があるので、そこをゴール地点にすると良いだろう。更にその先まで下ることも可能だが、砕石場の仮設橋が水面ギリギリに設置されていることもあるので注意が必要だ。
川の水位情報:御料地観測所
川下り日記:2012/08(御料地橋~仮設橋) 2014/08(御料地橋~仮設橋) 2016/07(御料地橋~白老浄水場付近) 2022/07(御料地橋~白老霊園の先)
川下り動画:2012/08(川紹介前編)、2012/08(川紹介後編)、2014/08(青空の下の川下り) 2022/07(岩だらけの瀬)
これが白老川の平均的な風景である
スタート地点の河原からは冷泉?が湧いている
スタート直後は岩盤が露出している
核心部の瀬
核心部の先は美しい瀞場になっている
その他はひたすら岩だらけの流れとなる
岩、岩
そしてまた岩
岩避けが忙しい
それでも美しい瀞場があり
楽しい瀬もある
深くえぐられた河原の風景
巨大な岩が転がる風景