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紀伊半島の旅、縦走を終えて

川湯野営場木魂の里他(4月20日〜22日)

紀伊半島の旅はその後、小辺路縦走を終わり、熊野本宮の蒼空ゲストハウスで縦走の疲れを癒した。
と、その疲れも癒されないうちに翌日は北山川のワンデイツーリング

河原のサイトそうしてヘトヘトになってからやって来たのが川湯野営場木魂の郷だった。
近くには、渡瀬温泉に隣接する渡瀬みどりの広場キャンプ場もある。
最初に熊野本宮に泊まった時、渡瀬温泉に入ってから2ヵ所のキャンプ場を下見し、樹木も多く落ち着いた雰囲気のこちらを選んだのである。

今日も北山川を下った後、渡瀬温泉のクアハウスに入ってからキャンプ場に到着。
ここのキャンプ場はオートキャンプ可能な河原サイトがある。 明日の天気さえ良ければ、今日は北山川の河原でテントを張るつもりだったので、せっかくだから河原サイトにテントを張ろう。

そう思ったけれど、北山川とここでは、同じ河原でもその雰囲気が違いすぎた。
結局、川が目の前に見える林間にテントを設営。

我が家のサイトここで美味しいビールをグイッと飲んでいると、到着時には留守だった管理人さんがやって来た。
気さくで感じの良い人だったが、受付票のようなものを書かされることもなく、料金だけ徴収して、領収書も出さずに帰っていった。
「えっ?、今の人って本当に管理人さんなの?」って驚いてしまう。
でも、こんなアバウトさは嫌いではない。

明日の天気予報は雨。
しかも結構荒れ模様になるみたいだ。
こうなると何処かバンガローに避難するしかない。
貧乏旅行なので安いところにしか泊まれないが、こちらのバンガローは何処も良い値段である。
この次の予定として古座川を下るつもりだったので、その周辺で探して、何とか予約する事ができた。
小辺路縦走を終えると、予約してある宿もなく、天気次第で翌日の宿泊場所や行動を考えることになるのである。

 
目の前を流れる大塔川
美しい大塔川の流れ

目の前を流れる大塔川は、澄んだ水の流れる美しい川だった。
河原へ降りてみると流木も結構落ちている。
それを見ると焚き火をせずにはいられなくなる私達である。

向かいの山から猿達の鳴き声が川を挟んだ向かいの山からは奇妙な鳴き声が聞こえてきた。
かみさんが「猿じゃない?」と言う。
野生の猿の声を聞くのは初めてだったけれど、確かに猿の鳴き声のようだ。

山の方をじっくりと眺めていると、その姿も確認できた。
猿の棲む森の隣でキャンプするなんて、北海道では絶対に体験できないことである。
羆の潜む森の隣でキャンプするよりは、純粋にそのことを楽しむ事ができるのだ。

やがて、もうすぐ満月を迎える明るい月が木々の間から昇ってきた。
森の中からはヨタカの声も聞こえてくる。
バックコーラスはカエルの大合唱。
紀伊半島の森はとても賑やかだ。
素晴らしいキャンプの夜がこうして更けていった。


河原で焚き火   月の出
幸せになれる焚き火だ   月も昇ってきた

焚き火と月
良い夜だ

猿翌朝も山の猿たちは賑やかだった。
里へ餌でも探しに行くのだろうか。
車の来ない道路を悠々と歩きながら出勤していった。

この日の宿泊地は、南紀串本のリゾート大島のバンガローである。
リゾートと言う言葉ほど、私達に似合わないものはない。
どのような場所なのか、全く予備知識もないまま、紀伊半島の最南端を目指した。

昨日北山川を下っていて、熊野川の濁り具合にげんなりさせられたけれど、熊野本宮辺りでは、まだ美しい熊野ブルーに染まっていた。


熊野川
この色を熊野ブルーと勝手に名付けた

川に崩れ落ちた岩普通の川は、下流になるにしたがって穏やかな様相へと変わるものだが、熊野川の場合はちょっと違っている。
川の流れ自体は穏やなままでも、その川岸は荒々しい岩に囲まれているのだ。

7年前は川舟で熊野川を河口まで下ったのだけれど、その時はそんなに荒々しい印象は受けなかった。
平成23年の大水害で川の様相が変わってしまったのだろう。
周りの山々が川に向かって崩れ落ちた、そんな状況なのである。

リゾート大島へ向かう途中、せっかくなので熊野速玉大社、熊野那智大社にも参拝し、熊野三山巡りを完成させることにする。
しかし、7年前、徒歩をメインにして三山巡りをした時はもっと有り難く感じたけれど、車で巡ってしまうと有り難みもあまり無い。
ただの観光客になってしまった感じである。
それでも那智の大滝だけは何度見てもその迫力に圧倒される。


速玉大社   那智の大滝
巫女さんが良いな〜   絶対的な存在感の那智大滝

マグロ丼那智勝浦と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはマグロだ。
ちょうど昼になったので、食べログで調べて評判の良い店に入りマグロ丼を食べる。
北海道で食べるイクラ丼とかウニ丼と比べると、その半額以下の料金で満腹になれた。

その頃から雨が降り始め、次第に降り方も強くなってくる。
同じ那智勝浦町の湯川温泉で風呂に入る。
ネットで調べて入ったのが四季の郷温泉。
豊富な湯量の源泉掛け流しで、良いお湯だった。
何も情報がない中で、直ぐにネットで調べられるのは本当に便利である。

土砂降りの大島リゾートそうして土砂降りの中、大島リゾートのバンガローに到着した。
リゾートとは言っても普通のキャンプ場と大して変わりはない。
車から荷物を下ろすのにも苦労するような激しい土砂降りである。
ずぶ濡れになりながらも、何とか荷物を下ろし終えてホッと一息。

こちらのバンガローは何処もそれなりの料金だけど、エアコンが付いているのが嬉しいところだ。
今回は、冷房よりも暖房機能の方が活躍してくれた。
途中のスーパーで購入したイサキやマグロの刺身で、夕食だけはリゾート並だ。
雨は上がったけれど、今度は風が強くなってくる。
バンガローに泊まれなければ悲惨な一夜になるところだった。

朝には天気も回復翌朝には天気も回復。
樫野埼灯台など、紀伊大島の島内を一回り。
北海道の知り合いがこの紀伊大島出身で、トルコ記念館は是非見て欲しいと言われていたが、まだ開館前だったのでパス。

潮岬にも行ってみたが、駐車場が有料だったのでこちらもパス。
近くにはキャンプ場があって、そこには数張りのテントが張られていて驚いてしまった。
昨夜の風雨でバンガローを利用するようでは、私も軟弱キャンパーの仲間入りである。

この日は古座川か、その支流の小川を下る予定である。
昨日の雨の影響を心配しながら古座川町へと向かった。

紀伊半島の旅、古座川から玉置山へ」へ続く 

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豪華夕食   樫野埼灯台
豪華な夕食   樫野埼灯台

南紀の海
南紀の海だ


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