北海道キャンプ場見聞録 夏山歩きの部屋
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小辺路縦走(2016/04/14)

プロローグ(高野山へ)


本宮での宿小辺路縦走の2日前、本宮町の黎明(れいめい)という中華料理屋の2回に宿を取った。
その外観だけを見ると、あまり快適そうな宿には見えないが、部屋の方も概ねはその外観通りと言えそうである。
コンビニが隣にあるので便利は良い。

一応は熊野古道を歩く人を対象とした民宿のようだが、今回の同宿者は工事関係で長期滞在している人達。
まるで飯場の一室に泊まっている気分だが、それもまた旅の一趣向。
夕食は一階の食堂で中華料理をいただく。

この日に宿を取ったのは翌日早朝のバスで高野山へ向かうためだった。
今回の旅では車に乗ってきているので、小辺路を歩くためには本宮に車を置いて高野山へ移動し、そこから歩いて本宮まで戻ってくるしかない。
この計画を考えた時、高野山への移動が無駄な動きに思えてしょうがなかった。

そこで、日本一長い路線バスを利用して高野山へ向かうことを一つのイベントとして考えたのである。
吉野山の桜を見た後の本宮までの移動も、敢えて路線バスが走るルートとは違うルートにしていた。
我ながら完璧な計画だった。

本宮大社の駐車場に車を停める宿を出て、河川敷を利用した熊野本宮大社の広大な駐車場に車を停める。
ここなら長期間車を停めたままでも迷惑にはならないだろうと考えたのである。

大きなザックを背負って、7時12分の路線バスに乗り込んだ。
苦労して狭い座席に座ろうとしている私達を見て、バスは走りだすのを待ってくれていた。

しかし、私達が席についても、バスはなかなか動きださない。
どうしたのかなと思っていたら、運転手さんが「お客さんはどちらまで行かれますか?」と聞いてきた。
私が行き先を告げると、途中で崖崩れがあったようでそこまでは行けないとの信じられない言葉が返ってきた。

バス停でバスを待つ 運転手さんが改めて会社の方に確認の電話を入れてくれたが、復旧の見通しは全く立っていないらしい。
このままバスで途中まで行ったところでその先の交通手段は何も無い。
私達は再び重いザックを背負って、トボトボとバスを降りたのである。

今夜の高野山の宿と本宮に戻ってきてからの宿は既に予約済みなので、予定を変えるのも難しい。
途方に暮れそうになったが、本宮から高野山への移動手段について事前に色々と調べておいたのが役に立った。
バスで田辺市まで出て、そこからJRを使って高野山を目指すルートも有るのだ。
バスの時間を調べると、同じバス停から8時22分発のバスがあることが分かった。

ケーブルカーの中も外人だらけこうして何とか、当初の予定よりは遅れたけれど、午後1時59分にケーブルカーの高野山駅に着いたのである。
驚いたのは、そのケーブルカーに乗っている半分以上が欧米系と思われる外人だったことだ。
「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている高野山なのだから、それも当然なのだろう。
京都と違って、中華系の観光客が少ないのは嬉しかった。

高野山での宿は金剛三昧院の宿坊。
素泊まり7000円と料金は高いけれど、高野山の宿坊の中で素泊まりがあるのはここだけなのである。
金剛三昧院は1211年創建で、多宝塔は国宝にも指定されている等、歴史のある寺に泊まれるのだから、これくらいの出費は我慢できる。


桜の咲く金剛三昧院
金剛三昧院では美しい桜が出迎えてくれた

根本大塔チェックインを済ませてから高野山を散策する。
私の大好きな奥の院は少し遠くなるので、壇上伽藍の境内を見て歩く程度に留めておいた。

こちらに着いてから、私もかみさんも目の痒みと鼻水に悩まされていた。
杉の花粉の時期は既に終わったはずなのに、どうやらヒノキの花粉が飛んでいるらしい。
私達はシラカバ花粉だけのアレルギーだと思っていたが、どうやら花粉には何でも反応してしまうようである。
たまらずに薬局に飛び込み鼻炎薬を購入。
この後も旅が終わるまで、アレルギー症状に悩まされることとなった。


桜咲く高野山
所々で美しく咲く桜を楽しめる

高野山の風景 こうやくん
経を唱える僧侶、高野山の日常風景だ こうやくんと記念撮影

宿坊とは言っても、普通の宿と大して変わりはなく、テレビも置いてありビールだって飲むことができる。
夕食は部屋の中でコンビニ弁当を食べる。
頼めば精進料理も食べられるが、贅沢はできない。


宿坊の廊下 宿坊の部屋
如何にもお寺の中らしい 部屋は広かった

朝7時からの勤行にも参加し、心が引き締まる。
いよいよ今日から3泊4日の日程で、小辺路を歩き始めるのである。

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小辺路縦走プロローグのアルバム 


金剛三昧院多宝塔
国宝の多宝塔

金剛三昧院の椿 散った椿
美しい花を咲かせる椿 散った椿の花も美しい


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