北海道キャンプ場見聞録
トイレは町まで歴舟キャンプ
カムイコタン公園キャンプ場(5月4日〜6日)
GW5連休の後半は、カヌークラブの仲間と合流して歴舟川やヌビナイ川を下る予定になっていた。 公園の奥に真っ赤な鳥居が印象的な稲荷神社があったので、そこでお参りしてから公園内を散策。 残念ながら公園内のサクラは、殆どが散ってしまっていた。 |
庶野さくら公園は満開を過ぎていた | 葉桜で赤く染まって見える園内 |
「夫婦桜」の看板にしたがって公園の奥に歩いていくと、立派なサクラの老木が姿を現した。 さくら公園を後にして、黄金道路を車を走らせる。 同じように、積丹のシリパラインとか岩内の雷電海岸とか、交通の安全確保を目的としてトンネル化された場所が多いが、安全と引き換えに素晴らしい自然の景観を見られなくなってしまったのは残念である。 潮の引いた浅い岩場では地元の人たちが出てきて、何かを採っている様子だ。 |
トンネルだらけになった黄金道路 | 潮の引いた磯では何かを収穫中 |
フンベの滝で再び車を停める。 そして余裕を持って現地に着いたつもりが、既に大方のメンバーは到着していた。 そして、歴舟川上流部の川下りを終えてキャンプ場に戻ってきて、皆で大樹町の銭湯へと向かう。 銭湯から出た後は、再び皆で夕食の買出し。 私達だけ別の買い物をして、皆より遅れてキャンプ場に戻ると、皆、浮かない顔をしていた。 その帰りに、公園で簡単に水を汲める場所を見つけておいた。 家から持ってきた薪がまだ殆ど手付かずのまま残っていたけれど、キャンプ場のバーベキュー小屋の中で燃やすには大きすぎるのである。 快適なキャンプを楽しむためには、事前準備は欠かせない。 メインディッシュのしゃぶしゃぶが始まる。 しゃぶしゃぶが食べ尽くされたところで、今日採ったばかりのネギとコゴミ、昨日我が家が採ってきたタランボをかみさんが天ぷらに揚げてくれる。 |
これが天ぷらの材料 | 天ぷらが揚がるのを並んで待つ人々 |
そんな楽しい夜も更けて、テントに入る頃には霧雨が降り始めていた。 |
天気は良いけれど歴舟川は大増水 |
コーヒーを一口飲んだ後は、かみさんを乗せて大樹町までドライブ。 当初の予定ではこの日にヌビナイ川を下ることになっていたが、増水して危険なため、歴舟川本流をキャンプ場から大樹町市街地まで下ることに変更。 ちょっとした事件があったものの、距離も短く、流れも速かったので、1時過ぎには川下りを終える。 クラブでのカヌーキャンプは何時も時間に追われることが多いが、今日は暖かな陽射しの下でのんびりとした時間を楽しむことができた。 昨日から一緒に泊まっていたガンネルズのメンバーは、今日は札内川を下りに行ったので、夕方近くになってからキャンプ場に戻ってきた。 かみさんと二人で、今夜の分の流木集めをする。既に川の水位はかなり下がり、川原も昨日と同じくらいまで広がってきていた。 川とサイトの間の林間にはカタクリやエゾエンゴサクが可憐な花を咲かせていた。 今日の夕食は、増水した歴舟川で500mも流されたがんちゃんの「肉が喰いたい!」の一言で、焼肉となった。 |
空には月や星が輝きキャンプの夜は賑やかに更けていった |
木々の枝越しに丸い月が | 神威大橋の照明が川を照らす |
そして最終日、朝から空は見事に晴れ上がり、旅の最後を祝ってくれているかのようだ。 |
濁りの取れた歴舟川と日高山脈 |
キャンプ場でかみさんを降ろして、私はそのままヌビナイ川の様子を見に行く。 8年前の5月19日、川下りとは関係なくヌビナイ川の様子を見に行き、その風景の美しさに感動し、ぜひともこの時期のヌビナイ川を下ってみたいと思っていた。 本当にその時と同じ状態なのか、ちょっと心配もしていたのだ。 8年前より、新緑は少し濃さを増し、サクラの花は盛りをやや過ぎて、川の水の透明度も劣っていたが、もしも今の様子を始めて見たとしたら、その美しさに感動するのは間違いない。 そうして最高のヌビナイ川川下りを楽しみ、スタート地点でタランボも収穫し、キャンプ場へと戻ってきた。 |
この川を下ると思うとワクワクしてくる |
歴舟川の上で泳ぐ鯉のぼり | 十勝平野は強風で土ぼこりが舞い上がっていた |
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