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雨竜川

北海道一の人造湖である朱鞠内湖。その湖を造りだしているのが雨竜第一ダムである。
そんな巨大な湖から流れ出ているのが雨竜川なのだけれど、渇水期には流れているかどうかも分からないくらいの惨めな川になってしまう。
何故そうなるかというと、朱鞠内湖に溜められた水が発電に使われた後、雨竜川に戻るのではなく、何と一山超えた天塩川に放流されているからなのだ。
何とも気の毒な存在の雨竜川だけれども、雪解け水が流れ込む春先には本来の堂々たる川の姿を取り戻すのである。



朱鞠内トンネル付近 (難易度:2 清流度:3)

朱鞠内トンネルを抜けて1キロ歩くだけで5キロの川下りを楽しめるのがこの区間の特徴である。
我が家が単独でここを下ったのは4月の雪解け増水の真っ最中、流れのパワーもあり、途中で川を塞ぐように倒れた倒木もあって、かなり緊張させられた。
夏場に見ると流れもほとんど無い区間なので、この変わりようが信じられない。
そんな渇水時期に、ちょっと変わった川下りを楽しめそうな場所だけれど、草が茂っているので川へのカヌーの上げ下ろしにかなり苦労しそうである。
やっぱりこの区間は、増水覚悟で、草が伸び出す前の春に下るのが良さそうだ。


川の水位情報:雨竜川観測所

川下り日記:2008/4

 


川から見る風景に特に見るべきものは無いが、何事も経験である
 

増水した川には雪も結構沢山流れていた

こんな倒木もあり

雪があるとポーテージは非常に楽である
 

ゴールした直ぐ下流で、ワイヤーが川を横断していた
今でもあるかは分からないが一応は注意しておく



幌加内町政和~雨煙別橋 (難易度:3 清流度:3)

国道275号線を幌加内町から朱鞠内湖へ向けて走っていくと、道の駅「森の湖の里ほろかない」の手前に旧深名線の鉄橋が架かっているのが見えるが、その付近がポンカムイコタンと呼ばれる場所だ。
巨大な岩が流れの中に点在していて、ゆったりした流れが続く雨竜川の中では唯一の難所とも言えるところである。
カヌークラブの例会の下見で、雪解け増水時期に3艇でここを下っていた時、その鉄橋の上流に高低差の大きい瀬があって、そこで私を含めた2艇が沈して、ポンカムイコタンから延々と流されたことがある。
増水した川を甘く見てはいけない良い例だが、一ヶ月後の例会では水位も下がって、皆で楽しくそこを下ることができた。
ただしその時は猛烈な蚊の攻撃に晒され、それはそれで大変な川下りとなったのである。
それでも、朱鞠内湖が好きで、何度もこの付近を走っている私にとって、雨竜川はとても親しみを感じる川なのである。


川の水位情報:雨竜川観測所

川下り日記:2005/5  2005/6

 


残雪の山を間近に眺めながら川下りを楽しめるのは雨竜川くらいしか知らない
 

雪の残る山に向かって下っていく

増水時にこの瀬で沈をした

沈したままポンカムイコタンを流され

最後にこの左のエディに流れ着いた

旧深名線の第3雨竜川鉄橋、現在も残されている

水が少ない時のポンカムイコタン

ポンカムイコタンを過ぎても、たまにこんな瀬が現れる

残雪期じゃなくても新緑の山の風景も美しい




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