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日勝ピーク(2023/02/21)

最高の一日

前日に雪が積もって、この日は朝から快晴。
労山熊見山の斜面も3回続けて滑っていたので、今回は日勝ピークに登ることにした。

午前8時半に駐車場に着いた時、先客の車は2台だけ。
その割にはそこから見える斜面には沢山のトラックが刻まれていた。
昨日のトラックなのだろうか?
そこにボーダーの若い女性が一人で下山してきた。
雪の状態を聞いてみると「とても良くて、他の人達は帰ったけど私だけお代わりしちゃいました」と楽しそうに答えてくれる。

それで、沢山のトラックの意味が分かった。
朝早くから登っていたグループがいたのだろう。
この時間に既に車が無いということは、仕事前の一滑りを楽しんだのかもしれない。

午前8時55分に登り始める。
麓で雪が降ったのは一昨日の夜から昨日の朝にかけて。
私の家の辺りでは15センチ弱の降雪である。

日勝バックカントリー
山の木々にも雪が積もっている


日中は風が強くなり、山に積もった雪も吹き飛ばされてしまったのではないかと心配していたが、トンネルを登った先からふわふわのパウダースノーが斜面を覆っていた。
この日も風が強く、ピーク付近では雪煙も舞い上がっている。
しかし、北西の風は斜面の雪にはあまり影響を与えないようだ。

日勝バックカントリー
右側から雪煙が舞い上がっているけれど美しい雪景色だ


今朝は5センチ程度の新たな降雪も有ったので、斜面の雪は更に良い状態になっている。
気温はマイナス15℃、本当のパウダースノーである。

木々は、樹氷ではなく積もった雪で真っ白になっている。
登るに従って隣に労山熊見山が見えてくる。
今日ならば、そちらの斜面も全てパウダースノーを楽しめそうだ。

日勝バックカントリー
労山熊見山が隣に見える


途中でスノーシューで登っている登山者を追い越す。
私とほぼ同時に駐車場に入ってきた方だ。
今日は写真撮影が目的とのこと。

私も一眼レフを持ってきたけれど、今日は雪が良さそうなので、撮影より滑りを重視。
重たい一眼レフは車の中に置いたままである。

新雪の下に隠れているハイマツの近くにストックを突くと、突然ズボッとストックがストラップ部分まで埋もれてしまう。
そんな事が度々あった。
周辺に空洞ができているのだろう。
滑る時も隠れたハイマツに注意した方が良さそうだ。

日勝バックカントリー
東大雪の山々が遠くに見える


更に登っていくと熊見山の向こうに東大雪の山々も見えてくる。
労山熊見山よりも日勝ピークのほうが120mくらい標高が高いので、高度感もある。

眼下に楽しそうな斜面が広がっていたが、今日はピークまで登って、まずは南斜面を滑るつもりだった。
多分そちらの方はまだ誰も滑っていないはずだ。

日勝バックカントリー
早くここを滑りたいけれど
 

 

日勝バックカントリー
山頂到着!


午前10時5分に1445mのピークに到着。
ピークの先には沙流岳の姿があった。
もう少し暖かくなれば、そちらまで足を伸ばしてみたいものだ。

日勝バックカントリー
沙流岳までは尾根伝いに行ける


日勝バックカントリー
トマムスキー場も良く見える


南斜面は予想通りノートラックである。
斜度はそんなにないけれど、私にはこれくらいが丁度良い。

日勝バックカントリー
南斜面1本目


トドマツの森の手前まで気持ち良く滑り降り、そこから登り返す準備をしていると、上の方からキャッホーと歓声が聞こえてきた。
私の後に山頂まで登ってきたソロの男性も、南斜面を滑ってきたようだ。

彼はそのままトドマツの森の中を滑り降りていった。
その後、姿を見なかったので、ペケレベツ岳を目指しているのかもしれない。

日勝バックカントリー
私はここでストップ


私はもう1本南斜面を滑るつもりで、登り返しながら2本目のルートを探す。
ノートラックの斜面はまだいくらでも残っているのだ。

日勝バックカントリー
2本目は何処を滑ろうかな~


  


日勝バックカントリー
南斜面2本目


2本目を滑り終えたところで昼の休憩。
最近はパンを食べるくらいで昼を済ませているが、たまにはお湯を沸かしてゆっくりとコーヒーを飲んでみたい。

日勝バックカントリー
自分の2本のトラックを眺めてニンマリ


そこから登り返して、最後にメインの北斜面を滑る。
そこに刻まれたトラックは、朝の状態からほとんど増えてはいなかった。
もしも早朝のグループが滑っていなかったとしたら、こんなに天気の良い日のこの時間まで、ほとんどノートラックの斜面が広がっていたかもしれない。

日勝バックカントリー
日勝ピーク北斜面


他のトラックが気になるものの、滑る分には全く関係ない。
気持ち良くシュプールを描ける。

日勝バックカントリー
斜面はまだまだ続く


広大な斜面を一気に滑り降りたいけれど、体力が続かない。
途中で2度ほど、息を整えなければならなかった。

日勝バックカントリー
最後まで良い雪が付いていた


下の方のハイマツ地帯が心配だったけれど、かなり埋もれていて問題なく滑れる。
最後まで柔らかい雪の中を駐車場まで一気に滑ってくることができた。
滑りを楽しむのならやっぱり日勝ピークである。



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