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白樺山(2017/02/25)

また来てしまった白樺山

3週間ぶりの白樺山。
天気はパッとしないけれど、今回も10人が集まった。


最初は青空も見えていたのに

Y須賀さんとK田さんご夫婦が、登るのに時間がかかるからと3人で先に出発する。
残りの7人は、全員が揃ったところで10時過ぎに登り始めた。

Y須賀さん達は、先に登っていた外人2人組のトレースを頼りにして、そのまま林道を登っていったようだ。
私達は途中から林道を離れて旧ゲレンデ跡を登る。

今日は新雪もかなり積もっていて、久しぶりのラッセルである。
何時も先頭で登るI山さんだが、前回は参加していなくて、ルートが分からない。
それで、最初は私が先頭でラッセルする。

7人の中でラッセルできそうなのは私とI山さん、そしてかみさんの3人くらいだ。
その先も、3人で先頭を交代しながら登っていく。


途中から雪がもさもさと降り始める

先行していたY須賀さん達と途中で合流する予定だったが、そのトレースとなかなか出会わない。
外人2人組のトレースを追っていったと言うが、その2人が白樺山に登る保証は何も無い。
普通は目国内岳を目指す人の方が多いのである。

途中では青空も覗いていたのに、雪が激しく降り始めた。
I山さんがY須賀さんに電話すると、途中でツェルトを張って休憩しているらしい。
さすがに山屋のベテラン3人組である。
私達が登ってくる頃に合わせて、合流するとのこと。
森林限界を抜ける。
登るにしたがって、風が強く吹き付けてくる。
尾根の上まで出ると、反対側からY須賀さん達3人が登ってきているのが見えた。


目国内岳の山頂も見えてきた

雪も止んで目国内岳の山頂も見えてくる。
ただ、風が強い。
その風のおかげで雪庇も大きく発達している。
3週間前にここを滑った時も雪崩が少し怖かったが、今日はその時以上に雪崩の危険性は高まっていそうだ。

もしかしたら今日は滑るのを諦めるしかないかなと思いながらドロップポイントを探す。
すると、前回登り返してきた辺りの尾根には雪庇が無かった。
その下の斜面も樹木が生えて雪崩の恐れもなさそうなので、そこを滑り降りることにする。

シールを剥がして滑る準備が完了する頃に、再び流れてきた雪雲に包まれてしまう。
しかし、そんな雪雲なんか誰も気にしていなかった。
皆、目の前に広がる斜面に勇んで飛び込んでいく。


パウダー斜面を次々に滑り降りる


風に飛ばされた雪なので若干重ためだが、それでも最高のパウダーである。
今年は滑りが今一だったかみさんも、雪が良いと急に上手になったように見える。

標高差150m程を一気に滑り降り、皆の顔には満足そうな笑みが浮かんでいた。
特に、バックカントリーデビュー3回目のO橋さんは、ここで真のパウダーの魅力を知ったようだ。


パウダーの魅力を知ったO橋さん

最高に気持ちの良いパウダーだ


 


行列を作って登り返し

登り返しは、かみさんが先頭でラッセルしていく。
そのラッセルしながら登っていくかみさんに、誰も追い付けない。

前回は、登り返した後にもう少し新見温泉側の斜面を1本滑って、そこからトラバースしていた。
しかし、その斜面は雪崩が怖そうで、その後のトラバースもボードのO橋さんには大変そうなので、素直に登ってきた尾根を滑り降りることにする。

かみさんは、同じ斜面をもう1本滑るつもりでいたらしい。
「せっかく、斜面を荒らさないように気を使って登り返したのに」と帰りの車の中で文句を言っていた。
余程今日の斜面が気に入ったのだろう。

登ってきた尾根の斜面は、風がまともに吹き付け、ウィンドクラストした雪面が出ていて、降りるだけで精一杯。
滑りを楽しむ余裕は無かった。


強風が吹き抜ける尾根上



滑るのを諦めてつぼ足で歩くO橋さん

後はそのまま、登りのトレースの跡を滑り降りるだけ。
そう思っていたら、I山さんが違う方向に向かって滑っていく。
「違うんじゃないの?」と言うと、I山さんも登りのトレースに向かっているつもりらしい。

二人とも同じ種類のGPSで登ってきたトラックを見ているのに、向かう方向が全然違っているのだ。
I山さんのGPSを見ると、地図の解像度が悪いので、正確な位置が分かりづらいようだ。

何処から降りたとしてもスタート地点の新見温泉まで戻ることはできるので、ここはツアーリーダーのI山さんに従うことにする。
ただ、ボードの人には登りのトレースの中を滑り降りる方が楽なはずなのである。

結局、O橋さんは、最後はつぼ足でズボズボ埋まりながら下山する羽目になったのだが、そんな苦労も吹き飛ぶくらいに今日の白樺山は楽しかったみたいだ。


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