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手稲ネオパラ(2022/01/06)

近場でシーズン初滑り

今シーズン初の山スキーは、我が家から一番近い手稲ネオパラに出かけることにした。
駐車スペースが狭いので、早めに家を出て午前7時半前には現地に着いたけれど、既に先客の車が3台。
その手前に細長く除雪されたスペースが有り、仲間内の車ならば詰め込めば3台は停められそうだが、そこを1台で贅沢に使わせてもらうことにする。


ここはUターンの場所としても使われるので、その分のスペースは空けておく


午前7時45分、朝日が射し込んでくる中を登り始める。
年が明けてから30センチくらいの降雪があったので、積雪深ももう十分だ。
気温はマイナス10度くらいだろうか、手袋3枚重ねでも指先が痛くなってくる。


森の中に続く鹿のトレース


指先は冷たくても、日射しがあるので身体は温かく、白い雪面に落ちる木々の影が美しい。
途中でクロカン用のスキーで登ってきた人に追い抜かれる。
夏山を登っていてトレランの人に追い越されることは良くあるけれど、山スキーで登っていてクロカンの人に追い越されたのは初めてである。


雪面に映る木の陰が美しい


途中にある沢の開口部には、何時もならばロープが張ってあったり、目印のピンクテープが沢山ぶら下がっているのだけれど、今年はまだシーズンが始まって間もないからなのか、何もなかった。
下山時に調子に乗って林間を滑っていて、危うくこの開口部に落ちそうになる。


沢の開口部は転落注意

 

かみさんのペースに合わせて登っていると、どうしても汗をかいてしまう。
第3斜面を登る前に上着を一枚脱いだ。
その第3斜面はノートラックで、帰りの滑りが楽しめそうだ。


第3斜面を登る


森の中の斜面をトラバースしていくと第2斜面に出てくる。
笹が少し目立つけれど、滑るのに問題は無さそうだ。


自分たちの影


こちらもノートラックの斜面が広がっていた。
それを見ると、荒らされる前に直ぐにでも滑りたくなる。
2年前に1人で登った時は天気も悪かったので、第2斜面を登りきったところから滑り始めたが、今日の天気ならば山頂までは登りたい。


第2斜面、白い雪面と真っ青な空のコントラストが素晴らしい


第2斜面を登っている途中で後ろを振り返ると、札幌の街が一望できた。
札幌の北には雲が広がっていて、遠くの山の姿が見えないのがちょっと残念だ。
下の方から、大きなザックを背負った男性が登ってきているのが見えた。
まるで山中泊でもするかのようなザックの大きさである。


第2斜面からは札幌市内を一望できる


第2斜面を登りきると、木々に積もっている雪の量が急に増えてくる。
久しぶりに見る真っ白な森の風景が美しい。


こんな風景に会いたくて山に登るのかもしれない


そうして、2時間で手稲ネオパラ山頂に到着。
コースタイムは3時間だけれど、かみさんのペースで一度も休ませてもらえずに登ってきての2時間。
シーズン最初の山登りとしては、ちょっとハードだった。

ネオパラ山頂からは手稲山のスキー場が目の前に見えている。
上空には真っ青な空が広がり、今日ならばスキー場のゲレンデを滑っていても楽しそうだ。


ネオパラ山頂から見える手稲山山頂


 

今日は、お昼までには家に戻る予定だったので、休まないでそのまま直ぐに滑り降りる。
第2斜面も第3斜面も滑った跡は殆ど無かったのに、山頂直下の第1斜面だけは何故かギタギタに荒らされていた。

後で聞いた話では、スキー場に来ている人達がここまで来て滑っているらしい。
昔の回転リフトがあった頃は、そのリフトを使えばネオパラ山頂の直ぐ近くまで登ってこられるが、現在はスキー場のゲレンデからは少し離れている。
私ならば、この第1斜面を滑るのならば、そのままスキー場のゲレンデを滑っていた方が楽しく思えるだろう。


ギタギタに荒らされた第1斜面


大きなザックを背負った男性が、この斜面を結構なスピードで滑り降りてきた。
トレーニングのために、わざわざ大きな荷物を背負っているのかもしれない。

私達はサッサと第2斜面に移動。
登る時に見ていたノートラックの斜面は、まだそのままで残っていた。
途中で私達を追い抜いていったクロカンの男性がやって来たので、先に滑ってもらう。
細い板で細かくターンしながら、あっという間にその斜面を滑り降りて行くのを見送る。


クロカンのスキーで良くここを滑れると感心


ファーストトラックを譲っても、滑る場所はいくらでも残っている。
ふわふわのパウダーとは言えないけれど、柔らかくて気持ちよく滑り降りられる。


第2斜面を気持ちよく滑り降りる


風もなくて眺めも良いので、眺めの良い場所で一休みすることにした。
大荷物の男性が、雪煙を舞い上げながら滑り降りていく。
街から近い山なので、ここには色々な人達が滑りに来るようだ。


あえて大きな荷物を背負ってのトレーニング?


一休みを終えて、再び滑り始める。
第3斜面では、かみさんも慣れてきたようで、ボーゲンではなくスキーを揃えてターンできるようになっていた。


第3斜面


手稲ネオパラの良い所は、下山は登り返しもなく一気に滑り降りられることである。
第3斜面を終えると樹木が混んでくるが、緩斜面なので余裕を持って樹木の間を滑り抜けられる。
そして途中からは林道を滑ることができるので、ノンストップで車を停めてある場所まで行けるのだ。
林道を滑っている時、私達を追い抜いていったクロカンの男性が、今度は走って林道を登ってきたので、またまた驚かされた。


最後は林道を一気に滑り降りる


こうして、休憩時間を含めても1時間10分ほどで降りてこられて、予定通り昼前には自宅まで帰り着くことができたのである。



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