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当別丸山(2020/01/18)

まだまだ雪が少ない

今年の札幌の雪の少なさは、本当に異常気象のレベルである。
家の周りに雪が無いと、なかなか山スキーに出かける気にもならない。
しかし、そんなことを言っていたらスキーシーズンも終わってしまうので、そろそろ何処かで足慣らしだけでもしておきたい。
そんな時、石狩北部の方にまとまった雪が降ったようなので、当別丸山に出かけることにしたのである。


当別ダムのダム湖にかかる橋


札幌でも3日前に久しぶりにまとまった雪が降ったけれど、その雪もこの日の朝にはほぼ消えかけていた。
しかし、当別辺りまでやって来ると、今シーズン初めて目にするような美しい雪景色が広がっていた。
新たに降り積もった雪は30センチ以上はありそうだ。

そんな風景を楽しみながら、当別丸山の登り口までやって来た。
先客の車が1台停まっている。
当別市街地程では無かったけれど、新雪も積もっている。
しかし、道路際の除雪された雪山は全然低い。
その殆どが、今朝の除雪でできた様な山である。

当別丸山
路肩の雪山に埋まって苦労した跡が見える


通行の邪魔にならない様にと、その低い雪山に車を乗り入れたところ、車が埋まってしまった。
思っていたよりも路肩の幅が無かったようだ。
山に登り始める前にひと汗かく羽目となる。

先客はスノーシューで登っているようだ。
トレースの深さは30センチ程度。
自分たちでラッセルしながら登るには、ちょっと厳しそうな雪の深さだったので、このトレースには随分助けられた。

当別丸山

 

真っ白な雪を被った木々が青空に枝を広げる姿は、何時見ても感動させられる。
一つ一つの結晶を保ったままの雪が、枯れたイタドリの上に乗っている。
ふ~っと吹けば、バラバラになって飛び散ってしまいそうな様子だ。

当別丸山



雪の結晶がそのまま残っている


トレースの様子を見ると、先客は2、3人だろうか。
それ以外に、前の日に登ったようなスノーシューのトレースもある。

当別丸山
巨大なアイスキャンデー?


前回当別丸山に登ったのは、2017年の12月だった。
その時は、途中から林道を離れて山頂へと続く尾根の上を登っていた。
先行者のトレースは、その手前で分岐している林道へと続いている。
今日のラッセルの深さでは、トレースを外れる気にはならず、そのままトレースを頼りに林道を登り続ける。

当別丸山


途中で早くも下山してきたトレースの主とすれ違い、トレースを使わせてもらったお礼を言う。
男女の2人連れで、ツアーガイドとそのお客さんといった感じだ。

当別丸山


GPSに登録してあった2017年のトレースを見ると、林道の横に見える沢を滑り降りていたようだ。
しかし、その沢は笹がまだ雪の上に出ていて、そこを滑る気にはなれない。
今年は道内何処の山も雪が少なく、知り合いがアップしている動画を見ても笹だらけの斜面を滑っているものばかりである。

当別丸山


 

1時間10分ほどで山頂台地まで登ってきた。
ここまで来ても相変わらず雪は少なく、笹の間を縫うように歩いていく。

当別丸山


タランボの木も多い。
場所によっては、タランボ畑の様に密生している。
山菜シーズンなら歓喜の叫びを上げるところだ。

当別丸山
タランボの棘に引っ掛からない様に歩く


樹氷に包まれたシラカバ林の中を抜けていく。
2007年に初めてここに登った時は、まだ幼木の様なシラカバ林だったけれど、それから10年以上が経過し、今ではそのシラカバも大きく育っている。

当別丸山


最後に一登りし、1時間30分で山頂到着。
青空が広がっているけれど、薄い霞が展望をぼやけさせる。
神居尻山やピンネシリも、雲がかかって少々残念な様子である。
それでも、久しぶりの山の風景を眺めながら山頂で暫しの休憩。

当別丸山
当別丸山山頂


当別丸山
神居尻山にピンネシリ


下山は前回と同じ沢を滑ろうと思って降り口まで行ってみたけれど、やっぱり笹が多くて気持ち良く滑れそうにない。
結局、登ってきた林道をそのまま滑り降りることにした。

いつの間にか雲が広がってきて太陽を隠してしまう。
気温はマイナス2度くらいだけれど、陽射しが強かったので雪も重たくなっていた。
そんな雪を滑っていると、直ぐに太ももの筋肉が悲鳴をあげる。

当別丸山


スキーには来ていなくても、ランニングや重りを背負ってのウォーキングなどで、トレーニングは十分に積んでいたつもりだ。
それでもやっぱり、シーズン初滑りは身体に応える。

林道の途中で昼食にする。
そこからは丁度、前回滑った沢を見下ろせた。

当別丸山


今からでもその沢の中に滑り降りることもできるが、そこを滑ると最後は平坦な林道へをぶつかる。
トレースの無い平らな林道を歩くのも嫌なので、昼食後もそのまま林道を滑り降りる。
最後は傾斜も無くなり、苦労しながら林道を歩き、やっとの思いで車まで辿り着いた。

今シーズン初の山スキーは、登りの身体慣らしにはなったけれど、滑りの感覚は全く取り戻せないままに終わったのである。



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