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音江山(2019/01/27)

天気は良いけど荒らされた斜面

前日の羊蹄山に続いて、今日は音江山。
朝から最高の青空が広がっていたけれど、放射冷却で内陸部の気温もかなり下がっていた。
この朝の深川の最低気温はマイナス20度。
集合場所の道の駅「ライスランドふかがわ」までやってきて、車を降りた瞬間、冷たい空気を吸い込んで思わずむせてしまった。

今日の参加者は8名。
昨日も音江山に登っていたヨッシーの話しでは、昨日はかなり沢山の人間が入っていたようである。
登山口までやって来ると、今日もそこには沢山の車が停まっていた。

斜面は既に荒らされまくってズタズタになっていると思われる。
今日は、滑りよりも山頂からの展望を楽しみに登った方が良さそうだ。

午前8時半に登り始める。
ほとんど傾斜のない林道を暫く歩いていく。
気温はまだマイナス15度くらいだけれど、そんな林道でも歩いていると汗をかいてくる。
途中で上着を1枚脱いだけれど、風が無いので寒さは全く感じない。


30分ちょっとで林道を歩き終え、待合川を渡って山の中へと入っていく。
標高380mのコルまで登った後は、沢を渡るまでトラバースが続く。


沢を渡る

ここのトラバースでは、帰りに登り返すことのないようなルートとなるように何時も気を使うのだけれど、しっかりとした1本道のトレースが延びているので、それに従うだけである。

途中で休憩を挟み、丁度1時間半で沢を渡る。
何時もならばもっと手前で沢を渡って山頂へ続く尾根の途中を目指すのだが、この度のトレースはそこから更に沢沿いに進んで、山頂直下へと続く斜面を登っていた。

ここは帰りの滑りを楽しむはずの斜面である。
そんなところをジグを切りながら登っていたら、せっかくの良い斜面を傷付けてしまうことになる。

ところが、その斜面は既に昨日のうちに荒らされていて、今更何処を登ろうと全く関係ない。
ここまでは一本道だったトレースも、好き勝手にそこの斜面を登っていた。
先頭を進むヨッシーに、キックターンが苦手なN島さんのために、なるべく緩やかで方向転換の少ないルートで登るようにお願いする。


今回、一人だけボードで参加しているK岡さんは、スノーシューのトレースを使って、ほぼ直登気味に登っていた。


直登するK岡さん

斜めに登っていくスキー組とは、自然と方向が違ってくる。
不安そうな表情のK岡さんに向かって、「最終的に上まで行けば一緒になるから大丈夫だよ」と声をかけるが、そんな言葉は全く信じようとしない。

今までも、皆から遅れて頂上まで辿り着いたら、既に全員が滑り降りていて何処に向かえば良いのか分からずに途方に暮れた、なんて経験を何度もさせられているK岡さんなのである。
苦労しながらも、スノーシューでは歩きづらいスキーのトレースを追って登ってきていた。



 

 

 

何時ものルートで登っていれば、尾根の上に出たところで一休みのパターンなのだが、今日のルートでは途中で休む場所もない。
やっと傾斜が緩くなったと思ったら、そこから山頂まではあと少しなので、続けて登ることになってしまう。


私は途中で写真を撮りながら、先頭グループから少し遅れて2時間40分で山頂到着。
N島さんとS藤さんが最後に山頂まで登ってきた時には、既に3時間近く経っていた。


深川の街並みが眼下に見える


期待通り、山頂には360度の素晴らしい展望が広がっていた。
暑寒別岳や遠くには大雪の山々も見えている。


遠くには大雪の山々も


そんな風景をゆっくりと楽しむのかと思っていたら、皆はもう滑る準備を始めている。
本当に滑ることしか考えていない人達なのである。

I山さんは、山頂直下の急斜面ならば誰も滑っていないだろうと、考えていたようだ。
しかし、その急斜面は確かに誰も滑っていなかったけれど、途中に亀裂が入っていたり雪庇ができていたりして、とてもじゃないが滑れるような状態ではない。


 


結局、その隣の比較的荒らされていない沢沿いを滑り降りることになる。
そこも結構な急斜面で、雪もやや重ためで、気持ち良く滑り降りれたとは言い難かった。


今日は1本くらいは登り返すのだろうと覚悟していたが、雪もそんなに良くなく、斜面も荒れているので、誰も登り返そうと言う人はいなかった。
そこを滑った後は、沢を渡る所までトラバース気味に滑り降りていく。

家に帰ってからGPSの軌跡を確認したところ、まともに滑った場所は標高差100mもないくらいだった。
斜面を選べば、標高差200mくらいを一気に滑ることのできるのが音江山なので、何だか勿体ないルートを滑ってしまったようだ。


それでも、昨日の羊蹄山から良い天気に恵まれ、週末の二日間、たっぷりと山スキーを楽しみ、これでようやく今年の山スキーシーズンが始まった気がしたのである。



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