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当別町丸山(2017/12/22)

下山したら青空のパターンに

今シーズンの初バックカントリーは当別丸山。
簡単に登れ、雪もたっぷりとありそうな山と言うことで選んだ山である。
そして天気も良ければ最高の初山スキーになるはずだったが、予想に反して当日の天気はパッとしなかった。

それでも、途中から降り始めた雪は、現地に到着する頃には止んで薄日も射してきた。
道路の雪山ギリギリまで車を寄せて駐車する。
昨日まで降り続いていた雪も綺麗に除雪されていて、何とか通行の邪魔にならずに済みそうだ。

そこから雪に埋もれた林道を歩いていく。
当別丸山に登るのは10年ぶり、3回目。
山スキーを始めたばかりの頃に登った山なので、懐かしさもひとしおである。

過去2回は、林道から直ぐに尾根の上へと登っていたが、今回は暫く林道を歩くことにした。
下山時はこの林道を滑り降りるのだが、傾斜があまり無いので、結構な距離を歩かなければならない。
トレースがあれば少しは楽になるだろうと、過去2回の経験から学んだことである。


 
12月に入ってから、この付近は雪が降り続いていたので積雪量は既に十分である。
膝まで埋もれるような深雪をラッセルしながら歩く覚悟をしていたのに、積もっている雪は意外と締まっていた。
ラッセルが楽なのは良いけれど、期待していたようなパウダーではないのが少し残念だ。



50分ほど林道を歩いたところで尾根へと取り付く。
これだけ歩いても、標高は80mくらいしか稼げていない。
ここでようやく、山スキーのビンディングをクライミングモードにする。


尾根の上まで出てくると、その向こうに神居尻山が姿を現すが、雲に隠れて見えるのは麓の方だけである。
展望は楽しめないけれど、時々現れるミズナラやダケカンバの巨木が私達を楽しませてくれる。

気持ちの良い疎林の中を登っていく。


林道を歩いている時は薄日も射していたのだが、次第に雲が厚くなってきていた。
最後の急斜面を登り終える頃には、真っ白なガスに包まれてしまった。

丸山の名前のとおり、山頂付近は広々とした平坦地となっているので、GPSが無ければ何処が山頂か直ぐには分からない。
若いダケカンバの林が広がる。

10年経つと、まだ若木だったダケカンバも結構な大きさに育っていた。
ガスに霞む白いダケカンバの姿はなかなか幻想的である。




何も見えない山頂

小高い丘のようなところを登るとそこが丸山の山頂だった。
真っ白で何も見えず、風も結構吹いていたので、早々に山頂を後にする。

山頂の南側には樹木の生えていない急斜面が広がっている。
そこを滑ると、下山するためには一度登り返さなければならないのだが、それでも今回はその急斜面を滑ってみようと思っていた。

しかし、天気も悪く、雪質もそれ程良くはないので、そのまま下山することにした。
下山するルートでも、林道に出るまでは結構滑りを楽しめるのである。

風を避けられる場所で一休みしてから滑り降りる。
滑り始めた途端にガスが晴れてくる。
何とも皮肉なタイミングである。


雪質は良くないと言っても、それは期待していたフワフワのパウダースノーと比較しての話しである。
気温も低く、サラサラの粉雪。
これを雪質が良くないなどと言っていたら、本州のスキーヤーから怒られるだろう。

途中で昼の休憩。
お湯を沸かしてカップ麺を食べる。

ようやく青空も覗いてきた。
私はもう一度登り返したかったけれど、かみさんにその気は無さそうなので、諦めてそのまま滑り降りることにする。


林道に出てくるまでの標高差はおよそ200m。
その気になれば一気に滑り降りる事もできる。
標高500mの山にしては、滑りも結構楽しめる山である。

ただ、その先の林道歩きは、トレースがあってもやっぱり辛い。
それでも、何ヶ所か歩かされるけれど、登りに50分かかった林道は下りは20分で下りてこられた。

そして車まで戻って来た時には、上空には眩しいくらいの青空が広がっていたのである。
帰る途中には、丸山の山頂が姿を現し、神居尻山も青空を背景にしてその雄々しい姿を見せていた。

山から下りたら晴れてくる。
今シーズンはこのパターンが続かないように祈るだけである。


ようやく姿を現した当別丸山




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