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労山熊見山(2018/02/10)

雪まみれのパウダー

3連休の十勝遠征バックカントリーツアー初日。
十勝へ入る前に、まずは日勝の労山熊見山で一滑り。

そんな予定で日高の道の駅に午前9時に集合し、車8台で日勝峠を目指す。
この日は北海道を低気圧が通過するので、道南から降り始めた雪は次第に全道に広がるとの予報通り、途中から雪が降り始める。

私が心配していたのは、雪のことよりも、8台の車が停められるかどうかだった。
幸い、日勝峠9合目の駐車スペースには先客の車が1台停まっているだけで、何とか全部の車を停めることができた。

労山熊見山に登る時に最大の難関となるのは、この駐車スペースからの国道の横断である。
右も左も道路がカーブしているので、見通しがとても悪いのだ。
それでも、一昨年の台風被害の復旧工事でシェルターが取り払われ、以前よりはましになった。

12人が無事に道路を渡り終えて、雪が降る中を登り始める。
5日前に日高町にはまとまった雪が降っていたが、多分その時に積もった雪なのだろう。
嬉しくなるくらいの深雪パウダーである。

ところが、尾根まで上がってくると風当たりが強くなり、、その風にたたかれた雪はウィンドクラストしていて、あまり良い状態ではない。
先に登っていたソロの男性も、そこから滑り降りていった。

天気もパッとしないし、無理して上まで登らずに林間のふわふわパウダーを滑った方が楽しそうだ。
私はそう思っていたけれど、今日のメンバーにはそれで満足できるような人は殆どいない。


 

しかし、風も雪もますます強まってくる。
どうやら皆が滑りたがっているのは労山熊見山の東斜面らしい。そこを滑るためには山頂まで登らなくてはならないのだ。


雪の中で滑走準備

F本さんとI上さんが先に登って、斜面の状態を確認しに行くこととなる。
間もなくして連絡が入って、状態は良いとのこと。

この結果は大体想像できていた。
この二人が見に行ったのでは、余程酷い状態でない限りは、滑ると言うのに決まっているのだ。

登り始めてから1時間15分で山頂へ。
雪が降っていて見通しは効かないけれど、斜面の様子はかろうじて下まで見えていた。
結構な急斜面である。

F本さんとI上さんは、待ちきれないかのようにさっさと滑り降りていった。


斜面の様子は見えているけれど、雪質までは分からない。
滑ってみると、予想以上に重たい雪でバランスを崩してしまう。
それでも皆は楽しそうだ。


斜面はまだまだ続いている。
I山さんが滑り降りていって、何時もは途中で止まってビデオ撮影するのに、そのまま姿が見えなくなる。

私もその後を追って滑っていくが、I山さんの消えたところで更に斜度が急になった。
おまけに雪も深くて、転ばないように滑るだけで精一杯である。

I山さんは、気持ち良すぎて途中で止まれなかったらしい。
O橋さんも「最高!」の叫びを連発しながら、降りてきた。
「今シーズンで一番かも」とまで言っている。

「そうかな~」
私はやっぱり急斜面は苦手である。

先に滑り降りていたI上さん達は、もう1本滑ろうと言って直ぐに登り始めていく。
私はとてもそんな気にはなれないけれど、車まで戻るためにはここをもう一度登り返さなければならない。
ゆっくりと準備をして、登り始める。



斜面が急だと登り返すのも大変である。
おまけに雪が深く、皆が登っていったトレースまで出るのにも悪戦苦闘する。
同じように苦戦していたテンコさんを待っている間に、先に登って行った人たちの姿が見えなくなる。


急斜面を登り返す


そこから見えていたのは私を含めて6名。
その中にこの斜面をもう1本滑ろうと考えている人はいそうにない。
無駄に登り過ぎないように、熊見山へと続く尾根の途中に上がるように誘導する。

かみさんとS藤さんが上から滑り降りてきた。
他の4人は、上まで登った後、今度は北側の斜面に滑り降りていったらしい。
本当に好きな人達である。

尾根の上で待っていると4人のうちのI山さんとG藤さんが戻ってきたので、I上さんとF本さんのことは放っておいて、車まで戻ることにする。
この二人は、目の前に良い斜面があれば何処まででも滑って行ってしまうので、とても待ってはいられないのだ。

お帰りルートの途中、吹き溜まりに突っ込んで思いっきり転んでしまった。
新しい吹き溜まりがそこら中にできていて、とても滑りづらい。

それでも林間に入ると、風もなく、ふわふわのパウダーが待っていた。
やっぱり私はこんな斜面を滑っている方が楽しい。

雪の降りは更に強くなり、雪まみれになって車まで戻ってきた。
暫くして残りの二人も無事に下山。

こうして遠征初日は悪天候の中でも、それなりのパウダーを楽しむことができた。
雪が降り続ける中、今回の宿泊場所である清水町の「美蔓の森 ダーチャ」へと向かった。



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