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白樺山(2017/02/04)

初めての山は最高だった

2週連続でやってきた新見温泉。
そこから登る山は、今回は白樺山。


新見温泉前を出発

例によってI山さんが企画したツアーだけれど、当の本人は急遽仕事が入って来られず。
I山さん抜きで集まったメンバーは12名。

タケピーさんの到着が遅れそうなので、集合時間ぎりぎりに到着しためぐちゃんにタケピーさんを待っていてもらうことにして、10名で先に登り始める。

目国内岳に登る時は、林道をしばらく歩いた後に沢に向かって一旦下らなければならない。
一方、白樺山の方は、林道から直ぐに沢とは反対側の山に入っていく。
余計な歩きが無いのが嬉しい。

今日はラッセルしながら登るので、先に出発しても後続メンバーは直ぐに追い付けるだろうとの読みだった。


ラッセルしながら登っていく

しかし、新たに降り積もった雪は15センチ程度。
その下の雪は締まっているので、ラッセルは大して苦にならない。
後続メンバーのことを考えて、ゆっくりと休みを取りながら登っていく。

N島先輩の姿が見えないなと思ったら、歩き始めて直ぐに足の調子が悪くてリタイアしたとの事。
2週間前の大沼山で痛めた足が本調子ではなかったようだ。

ダケカンバやミズナラの巨木が多い森はなかなか良い雰囲気である。
傾斜もそれ程急ではなく、何時もは上着を1枚脱ぐのだけれど、着たままでも汗をかかずに登ることができる。
それでも汗かきのジュニアは、途中で長袖Tシャツ1枚になって登っていた。

私達の前に外人二人連れが登っていて、そのトレースが途中から現れた。
しかし、その二人連れが同じ場所を目指しているとは限らないので、トレースには合流せずにその脇をラッセルしながら登り続ける。


そろそろ森林限界まで近づいてきた

合流して、もしもその先で先行者が違う方向に向かっていたりすれば、1本のトレースが二つに分かれてしまう。
そうすると、後ろから登ってくるメンバーが迷ってしまうかも知れないとのI上さんの心遣いだった。

しかし、先行のトレースは一番登りやすい箇所を登っているので、それを避けながら登るのは結構難しい。
結局は同じトレースを登ることになる。

森林限界を抜ける付近で休憩していると、めぐちゃんが力強い歩きで追い付いてきた。
「これはタケピーさんは途中で置いていかれたかな」と思ったが、そんなに間を開けずに、ヨロヨロと登ってくるタケピーさんの姿が見えてきた。

全員が揃ったところで再び登り始める。
森林限界を抜けると、尾根の上に出る急な登りが始まる。
皆が緩い角度で登っていると、そんなトレースには付いていけないとばかりに、めぐちゃんが直登していく。

遠くに見えるのが白樺山山頂かと思ったら、それはシャクナゲ岳の姿だった。
白樺山の山頂の方はもう目の前に見えてきていた。
あまりにもあっさりと登ってこられたので、驚いてしまう。


白樺山山頂が迫ってきた


尾根の上に出てくると北風がまともに吹きつけてきた。
雪が飛ばされて、所々にクラストした硬い雪面が現れる。
それでも、尾根の上は傾斜も緩いので大して気にならない。

白樺山の山頂から北斜面を滑る案もあったが、風が強くて天気もパッとしないので、山頂は目指さずに尾根の途中から南東斜面を滑ることにした。


雪庇の途中から滑り降りる

白樺山を滑ったことがあるのはテンコさんただ一人。
今年に入ってドッグパドルのツアーで南東斜面を滑ったらしいが、何処から降りたのかがはっきりしない。

外人二人連れが小さな雪庇を崩して滑り降りた跡があったので私達もそこから滑ることにした。
ちょうど良い斜度の斜面だったので、私が「カメラマン役をするから」と言って最初に滑らせてもらう。
フワフワのパウダースノーとは言えないが、軽い雪で気持ち良くターンができる。

途中で止まってカメラを構えると、例によってI上さんが一気に滑り降りていく。
後続メンバーもオープンバーンを思い思いに滑り降りていく。
皆、本当に楽しそうだ。

まだその先にも気持ちの良さそうな斜面が続いていた。
今度はI上さんが先頭で飛び出していく。
その先で直ぐに姿が見えなくなった。


急斜面を豪快に滑る

広大な斜面を一気に滑る


 
私もその後に続く。
I上さんの姿が消えた辺りで急に斜度が急になる。
しかし、邪魔な樹木も無く、雪も軽く、恐怖感も無くその斜面に突っ込んでいく。
撒き上がる雪煙で体が真っ白になる。


登り返し

斜面の下まで降りてきたメンバーの顔には満足そうな笑みが浮かんでいた。
「いや~、I山さんに申し訳ないね」なんて言葉も聞こえてくる。

間違いなく、今シーズン一番の滑りだった。
それは皆も同じようである。

休憩した後、もう一度尾根まで登り返す。
15分もかからずに、尾根の上に出てきた。

今度は帰りのことを考えて、もう少し南寄りの雪庇の切れ間から滑り降りることにした。

シールを剥がして滑る準備を整えている間に雲が晴れてきた。


雲の切れ間から陽が射してきた



かみさんも気持ち良さそうに滑っていた

太陽の光が届くのを待ってから、I上さんが滑り降りる。
同じ斜面を滑るにしても、陽が射しているのといないのとでは気分的に全然違うのである。

残念ながら太陽は直ぐに隠れてしまったが、それでも皆は快適なオープンバーンを思う存分楽しみながら滑っていた。

そこからはトラバース気味に滑り降り、新見温泉近くのスキー場跡と呼ばれる斜面を目指す。
目国内岳を目指している時に林道から見える斜面である。
そこには既に沢山のトラックが刻まれていたが、最後にそこを一気に滑って温泉まで降りてきた。

簡単に登れて、滑りもたっぷりと楽しめる。
白樺山は素晴らしい山だった。


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