北海道キャンプ場見聞録
暑寒野営場
ロケーション | 環 境 | 荷物運搬 |
署寒別岳の登山口に位置するキャンプ場なので、利用者の殆どは登山目的の人達になるのだろう。
とは言っても、無料で宿泊できる山小屋「署寒荘」が隣接しているので、登山者ならばそこに泊まるのが普通である。
ハイシーズンの週末など、山小屋の混雑を嫌った人がテント泊するような利用のされ方だと思われる。
登山目的でなくても、周りの環境は申し分なく、奥深い山中で一晩を過ごす楽しみを味わえるキャンプ場である。
それでもやっぱり、ここに泊まるのは余程の物好きキャンパーといえそうだ。
駐車場からは高低差の大きな階段を登らなければならず、オートキャンプの装備を運ぶ気にはなれない。
それに、何処がテントサイトなのかも今一ハッキリしない。
我が家がテントを張った場所も、多分本来のサイトではなさそうだ。
沢にかかる橋を渡った先に、湧き水が常に流れ出ている良い感じの水場があり、その周りの芝生地がテントを張るのには良さそうだった。
その奥にもサイトらしき広場があったが、草が伸びて地面も湿っていて、テントを張れそうな場所ではなかった。
以前、春先に訪れた時には、隣の林道沿いに良さそうなサイトがあったこともあり、季節によっても状況は変わりそうだ。
こんな場所なので、他の利用者の邪魔にさえならなければ何処にテントを張っても怒られることはないだろう。
我が家が7月初めに泊まった時は蚊の猛襲を受け、登山中も蚊柱を引き連れながら歩くような有様で、夏場の利用には覚悟が必要である。
周辺は渓流の森として遊歩道も整備されており、登山者でなくても山の雰囲気を身近に味わうことができる。
バリアフリーのトイレもあり、場所のわりには意外と整備されていて驚かされる。
春から初夏にかけて利用するならば、何とかお勧めできるキャンプ場である。
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