北海道キャンプ場見聞録
賽の河原キャンプ場
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奥尻島の北の先に細く突き出た稲穂岬、周囲の玉石の海岸は道南5大霊場の一つ「賽の河原」となっていて、無数の石の塔が積上げられている。
周辺は賽の河原公園として整備されており、玉石の海岸に面した平らな芝生広場部分がテントサイトとなっている。
駐車場から岬の先端へと続く道がサイトに隣接しているので、観光シーズンの日中などはとてもゆっくりとキャンプができるような状態では無いだろう。
ただし、島内で一番設備の整っているキャンプ場がここである。
お土産屋兼食事処の「北の岬さくらばな」が隣にあって、ウニやアワビも売られている。
遮るものの何も無い場所なので、風が強い時は大変だけれど、家族で安心してキャンプを楽しめるところとしてお勧めできる。
ところで、このような賽の河原に作られる石の塔の意味だけれど、三途の川のほとりに賽の河原があり、幼くして亡くなった子供達がここへやってくると言う。
親より先に死んで親を悲しませることは、仏教上では大きな罪である。そのために子供たちは三途の川を渡らせてもらえない。生きている間に何もできなかった子供たちは、そこで一生懸命石の塔を積上げるのである。
ところが、やっとこの石の塔が出来上がったと思ったら、恐ろしい形相の鬼がやって来てその塔を壊してしまう。子供たちは泣き叫びながら、再び石を積上げ始めるのだ。
キャンプで言うことを聞かない子供には、ぜひ賽の河原に連れて行ってこの話を聞かせてやろう。
ちなみに、こんな子供たちを救うのがお地蔵さんの役目である。
子供が謝ったら、お地蔵さんにお参りしたら許してくれるよと言ってあげよう。
夏のハイシーズンを避ければ、それ程観光客も気にならず、快適な海キャンを楽しめる。ここをベースキャンプに、奥尻島観光を楽しむのも良いだろう。
サイトは快適な芝生地
サイトの前には玉石の海岸が広がる
私たちは玉石の海岸に生活スペースを作った
目の前には海が広がっているだけ
2006年のサイトの様子
現在は芝生も綺麗に育っている
公園入口に「北の岬さくらばな」がある
トイレ、外にはシャワーも付いていた
直ぐ近くにある賽の河原
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