| 奥尻島のキャンプ場の中では、私の一番のお勧めの場所である。
奥尻島の西海岸、丘陵地帯の丘の上に位置して、南側に無縁島や西海岸の風景を見渡せる。東側には奥尻島の山並みが続いて、これも良い風景だ。
西側には大海原が広がり、美しい夕陽の風景を満喫できる。
北側はサイトの隣が直ぐ小高い土手になっているので、北から北西の風を防いでくれる。もっとも、風が南から吹いてくる時は何も遮るものが無いので、ちょっと辛いかもしれない。
その土手に上れば、神威脇漁港とそこから先道路も無いような険しい海岸線の風景が広がっている。
キャンプ場周辺の海岸も殆んどが切り立った崖となっているので、せっかくの美しい海は上から見下ろすことしかできない。
キャンプ場のある丘陵一体は北追岬彫刻公園としても整備されていて、彫刻家流政之氏の作品が散策路の途中に、森を切り開いた広場に、丘の頂上にと、丘陵のあちらこちらに配置されている。
キャンプ場のサイトのど真ん中にも1基の彫刻が設置されている。
これらの彫刻の間を巡る遊歩道や、背の低いカシワ林の中を切り開いただけの踏み分け道が、丘陵の中を縫うように通っていて、ちょっとした探検気分で野外彫刻を見て歩ける。
道路入り口からキャンプ場までは、この遊歩道を車で走ってくるのだけれど、道幅は狭いし、分かれ道に案内板も立っていないしで、初めてのときは道に迷うかもしれない。道路から入ったところに全体案内図があるので、そこで公園の全体像を頭の中に入れておいた方が良いだろう。
サイト自体はトイレと水場があるだけのとても質素なものだ。
そしてサイトもとても狭い。ファミリーキャンパーが3組もテントを張ればそれだけで一杯になってしまう。ソロテントならば5張りが限界だろうか。それ以上テントが増えるようであれば、私ならここでキャンプをするのは諦める。
ここは、静かに周りの風景を眺めて過ごすのに良い場所なので、それができないのならここに泊まる価値は無いと思うのである。
それと、このキャンプ場で一番残念なのが、場内の照明がとてつもなく明るいことである。狭いサイトに水銀灯が二つも立っていて、それが点灯したらその下で本を読むことができるくらいの明るさである。
天の川が空をまたぎ、無数の星がきらめく、奥尻島でしか見られないような素晴らしい夜空が、その照明によって掻き消されてしまうのだ。
温泉は神威脇漁港に隣接する神威脇温泉保養所がとても良いお湯である。直ぐ近くに島内で一番立派な「奥尻湯ノ浜温泉ホテル緑館」もあるけれど、こちらの温泉の内容は不明である。 |