北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.96
別海パイロットマラソンでサブ4.5狙い
今年のフルマラソンチャレンジは、別海パイロットマラソン1本に絞り込んでいた。
清水町からでは日帰りで参加できるようなフルマラソンの大会がないので、どうしても泊りがけで出かけなかればならない。
その間は母親をショートステイで預かってもらうことになるので、今までのように簡単には参加できないのだ。
かみさんがキャンプは疲れるというので、前泊後泊ともホテルを利用。
別海町周辺の宿が何処も空いてなくて、前泊は厚岸のホテルとなる。
2年前の道内周遊鉄ちゃん旅でも利用したシーサイドホテル厚岸である。
お供え山展望台に寄り道、厚岸大橋の展望が良
初めてのホテル泊でのフルマラソン参加だけれど、当然のことながらキャンプと違って快適そのもの。
牡蠣づくしの美味しい夕食を楽しみ、朝食も腹いっぱい食べ、ウォッシュレットのトイレで快適に用も済ませ、万全の状態で会場へと向かうことができた。
宿の夕食、生牡蠣、蒸し牡蠣、牡蠣フライが付きます
しかし、マラソン当日は朝から土砂降りの雨。
それでも数日前の予報から少し良くなって、スタートする頃にはこの雨も上がりそうだ。
別海町へ向かう途中も土砂降り
会場に着く頃には雨も小降りになっていたが、駐車場は土のグランド。
泥に埋まって動けなくなる車も有って悲惨な状況だ。
ランニングシューズを濡らしたくないので、いつも履いているゴアテックスのシューズで水たまりの中をそろりそろりと歩いて体育館へと向かった。
体育館内の様子
再び雨脚が強まり、体育館の庇の下で雨宿りしながらスタート時間を待つ。
スタート10分前になってようやく雨も弱まり、スタート地点の陸上競技場へ移動。
スタート時間まで雨宿り、こんな雨除けポンチョを着用
こちらも土のトラックなので、悲惨な状況だ。
グチャグチャになっている土の部分を避けて芝生の上を歩くが、水たまりに嵌ってランニングシューズは結局走る前からびしょ濡れ。
どっちみち、土のトラックを一周してから道路に出るので、そんなことを気にしていてもしょうがない。
足元は水たまり
午前10時スタート。
トラック一周は外側の芝生の上を走る。
グチャグチャの土のトラックを一周しなければならない
しかし、一周してスタートラインまで戻ってくると、更にぐちゃぐちゃになった土の上をどうしても通らなければならない。
やっと道路に出られた時にはランニングシューズも泥まみれになっていた。
競技場一周に時間がかかったので、道路に出てからスピードアップ。
今回はサブ4.5を目指していたので、スタート時の遅れを少しでも取り戻したかったのだ。
おかげで最初の1キロは6分44秒。
道路にも水たまりが
ここでスピードを上げたので、その後の1キロ毎のラップも6分を切るくらいになっていた。
サブ4.5を目指すために、キロ6分15秒くらいのペースで走るつもりでいたので、キロ6分は私にとっては少々オーバーペースである。
でも、このペースでも30キロまでは行ける自信はあったので、このまま走り続けることにする。
イカに追い抜かれた
スタート時には雨も上がっていたので、雨避けに着ていたポンチョは直ぐに邪魔になる。
余計な汗はかきたくないので、前だけ破って風通しを良くする。
途中で雨具を回収してくれているスタッフの方がいてくれて助かった。
別海マラソンを走るのはこれが5回目なので、沿道の風景も見慣れたものだ。
違っているのは牧草にロールに書かれた応援メッセージくらいだ。
いつも以上に走りに集中できる。
今回の別海マラソンでは、密かにサブ4を狙っていたこともあった。
一年間を通して毎月200キロ以上走り込んだことは過去に無かったし、次第に年をとっていくことを考えると今年がサブ4にチャレンジするラストチャンスかもしれない。
そう考えて、まずは7月の釧路湿原マラソンで30キロを3時間以内で走ることを目標にしたが、当日は気温が高かったこともあって惨憺たる結果に終わってしまった。
自分にはフルマラソンで4時間を切るのはまだ無理だと痛感させられ、今回の目標もサブ4.5に変更することとなったのである。
周りのランナーは大体がキロ6分ペースで走っているので、顔ぶれはほとんど同じまま。
たまにもう少しペースの早い人が追い抜いていくくらいだ。
そんな感じで20キロまで走ってきたが、20キロを超えると次第に遅れ始めるランナーも出てくる。
4、5人位はゼッケンナンバーを覚えておいて、自分のペースを確認する目安にしていたが、いつの間にかその全員の姿が見えなくなっていた。
私は相変わらずキロ6分ペースを維持できていたので、他の人達が遅れ始めたのだろう。
予定通り30キロまではペースを落とさずに走ってこられた。
この後は余力でどこまで頑張れるかだ。
しかし、やっぱりオーバーペースが祟ったようで、30キロを過ぎると突然その余力が無くなってしまい、早々に歩き始めてしまう。
本番の一ヶ月前から30キロ走2回、ハーフの距離を1回、4時間走で35キロを1回走っていたので、練習量は十分。
それなので、少々オーバーペースでも30キロ以降も何とか走れるだろうと考えていたのだ。
しかし、4時間走で35キロ走ったときのペースはキロ7分13秒、30キロ走もキロ6分25~30秒程度だったので、キロ6分ペースは、私にとってかなりのオーバーペースだったようだ。
ペースを落として走ろうと思っても、1キロも走り続けられない。
25キロから30キロにかけてはキロ6分15~20秒まで遅くなり始めていたけれど、30キロを超えると一気に7分台後半まで落ちてしまった。
最後には青空も覗いてきた
こうなると次々に追い抜かれてしまいそうな感じだが、意外と順位は変わらない。
周りがそんなランナーばかりだからなのだろう。
歩き始めるようになっても、ペースはかろうじて7分台を維持できていた。
LSDのペースでゆっくり走っている時と変わりはない。
少しの間でも歩いていれば足は回復して、また走れるようになる。
しかし、走り始めてもそれが1キロも続かない。
もしかしたら気持ちの問題なのかもしれないと考えたが、実際に足が動かなくなるのだ。
35キロあたりでサブ4.5は諦めてしまった。
それでも4年前に別海マラソンで記録した自己ベスト4時間47分12秒だけは更新したい。
それは余裕でできそうだけれど、できれば大幅に更新したいところだ。
足が回復すれば普通の速さで走れることが次第に分かってきたので、歩くことを前提にして走れる間は頑張ってスピードを上げることにした。
39キロ以降の1キロラップは6分台まで回復。
この状態でゴールするのはスリリングだった
そうして何とか陸上競技場まで戻ってきたが、沢山のランナーに踏みつけられたグランド状態は最悪だった。
滑って転びそうになりながら、ようやくゴールイン。
記録は4時間39分7秒。
このタイムならば、もう少し歳をとってからでも、再度自己ベストを更新する機会がありそうだ。
かみさんのタイムは4時間12分29秒と、4年前の別海マラソンで記録した自己ベストを更新。
二人で完走賞の鮭の山漬け丸ごと1本をゲットしたのである。
45回大会で45位に入ったかみさんは、特別賞のおまけもゲット。
最後に鮭汁をいただいて会場を後にした。
朝の天気が嘘のような青空が広がっていた
後泊も周辺の宿が空いてなかったので、ちょっと奮発して屈斜路湖畔の屈斜路プリンスホテルに宿泊。
温泉で汗を流し、美味しい夕食に舌鼓を打って、マラソンの疲れを癒やす。
もっと沢山取りたかったけれど少食なので食べきれない
せっかくのホテル泊なので、キャンプの時にはなかなか行けなかった津別峠展望台からの朝日を見に出かける。
残念ながら屈斜路湖の雲海は見られず、朝日も雲に隠されてしまったが、美しい朝の風景を堪能できた。
雲海から昇る朝日を見たかった
それからホテルに戻って、温泉と朝食。
これからは歳相応に、フルマラソンの大会に出場する時は、キャンプじゃなくてホテルに泊まることになりそうだ。