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我が家のファミリー通信 No.95

暑かった釧路湿原マラソン

フルマラソン前に30キロ走を何度かやっておいた方が良い事は分かっていても、何の目標も無く30キロを走るのは結構しんどい。
そんな時に知ったのが釧路湿原マラソン。
距離は30キロ、十勝からならば日帰りでも参加できるので、夫婦でエントリー。

駐車場が午前8時頃になると混みあうとのことなので、清水町の家を午前5時前に出て釧路市民陸上競技場の駐車場に着いたのが午前7時。
既に車が沢山停まっていてちょっとビックリしたが、、30キロウォークのスタート時間が午前6時なので、そちらの参加者の車も多かったのだろう。
車の中でゆっくりと朝食をとってから受付を済ませる。

釧路湿原マラソン
受付は当日の朝7時から


この時期の釧路は涼しいはずなのに、昨年の釧路湿原マラソンでは最高気温が33.5℃、釧路の観測史上最高気温を記録したのだとか。
今年も、この日の予想最高気温は30℃である。
でも、曇っていたおかげで思っていたほど暑さは感じない。
これならば目標タイム3時間も狙えそうだ。

釧路湿原マラソン
ゴールは陸上競技場の中


今年の秋のフルマラソンでは、密かにサブ4を狙っている。
自分のフルマラソンでの自己ベストは4年前の別海パイロットマラソンで記録した4時間47分12秒。
これでサブ4を目指すなんておこがましいと言われそうだが、去年の8月から月平均の走行距離は240キロ。
未だかつてこれだけ走り込んだことはないし、練習量的にもサブ4を狙う資格はあるだろう。
去年秋のフードバレー十勝マラソンでは10年ぶりに自己ベストを更新して1時間55分40秒。
これからは年齢とともに体力も落ちてくるし、サブ4を目指すのならば今年しかないと考えたのだ。

釧路湿原マラソン
朝のうちは曇り空だったのだが


決して無理な数字だとは思わないけれど、今回の釧路湿原マラソンで3時間を切らないことにはサブ4なんてさすがにおぼつかない。
ところがスタート時間の午前9時半が近づくにしたがって、次第に青空が広がってくる。

そしてとうとう太陽が姿を現した。
スタート前から既に汗が浮かんでくる。
この日の釧路市の気温を見ると午前9時で23.8℃。しかし陸上競技場がある場所はかなり内陸部になるので、釧路空港の気温の方が参考になりそうだ。
同空港の同じ時間の気温は27.8度、そしてスタート直後の9時40分にはこの日の最高気温30.6度を記録していた。

釧路湿原マラソン
スタートする頃には太陽も姿を現した


スタートして最初の給水所が3キロ地点にあったのは嬉しかった。
コップ二つを手に取って、一つは飲んで、もう一つは首筋にかける。
マラソンコースはその名のとおり途中から湿原の中を走るようになり、そこでは日陰は全く無くなるらしい。
しかし、街の中では街路樹が道路の上に影を作ってくれている。
僅かな日陰でも嬉しいものである。


 

沿道の応援も多く、まだ手を上げて応える余裕もある。
直ぐにまた5キロの給水、給水のたびに二つのコップを手に取るのは決まりごととなる。

5キロを過ぎるとコースは新釧路川の堤防に上がってくる。
2.5キロの直線コース。
川を見ながら走るのは好きだけれど、河川改修された直線の釧路川は見ていても何も面白くない。

午前6時スタートの30キロウォークもマラソンと同じコースを使っていて、この辺りでポツリポツリとすれ違うようになる。
早い人はウォークと言いながら、結構小走りになっている。

新釧路川
新釧路川


この先、5キロごとに給水があり、その中間にスポンジが置かれている。
7.5キロのスポンジが待ち遠しかった。

スポンジも二つ手に取る。
一つは前日に帯広のゼビオで買ってきたネッククーラーに水をかけ、もう一つは頭にかけた。

新釧路川を渡って、そこから5キロ以上続く直線路となる。
10キロ通過は1時間40秒。
ここでは1時間を切りたかったけれど、給水所で時間を使ってしまうのでしょうがないところだ。

新釧路川
北側には広大な釧路湿原が広がる


途中でゲストランナーの川内君とすれ違う。
「ファイト~」と声をかけたら「ありがとう!」と応えてくれたのが嬉しかった。

30キロウォークの集団ともすれ違う。
こちらは競争ではないので、皆で固まって歩いた方が励みになるのだろう。

雲が広がってきて、陽射しが無くなったのがありがたかった。
風も結構強くて、何時もならば避けたい向かい風も、今日はありがたくさえ思える。

釧路湿原マラソン
行きも帰りもこの雪には飛び付いてしまう


途中に雪を積んだトラックが停まっていた。
折り返してきたランナー用なのだろうけれど、我慢できずに取りに行く。
雪ではなくてスケートリンクの氷を削ったものらしいが、この冷たさは嬉しい。
両手に雪を持って、頭や首筋、脇の下などを冷やす。

10キロを過ぎるとキロ6分ペースを維持できなくなってくる。
給水所があると6分30秒くらいかかってしまう。
10キロくらいまではかみさんと並走していたけれど、何時の間にか姿が見えなくなっていた。

15キロの折り返しでその姿を確認できるはずだけれど、まだそんなに差はついていないはずだ。
折り返し100m手前くらいですれ違うだろうと思っていたら、400mも前ですれ違う。

釧路湿原マラソン
折返し地点ではかみさんからかなり離されていた


10キロから20キロまでのラップタイムは1時間3分。
頑張れたのはここまでだった。
20キロを過ぎると明らかにペースダウンしてきた。



20キロと25キロではスイカとバナナの給食がある。
スイカは嬉しいけれど、バナナには手が出ない。
30キロではシャリバテの心配は無いけれど、今日の暑さで身体は塩分を欲していた。
持参した塩ジェルを途中で口にしたけれど、それ以上の塩分が汗で流れ出している気がする。

堤防の上や湿原道路では応援してくれる人の姿は全く無かったけれど、街まで戻ってくると再び声援が聞こえてくる。
しかし、その声援に応える余裕は既になかった。
声援よりも、ガソリンスタンドや消防署の前で水を掛けてもらえる方が嬉しかった。

釧路湿原マラソン
水を掛けてもらったり自分で浴びたりして身体はびしょ濡れ


25キロエイドでは、スイカは欠片しか残っていなかった。
25キロではスポーツドリンクの500mlペットボトルも貰えたけれど、ペットボトルを持ったまま5キロも走りたくないので、それはパスする。
ここから先、給水は26キロ、27キロ、28.5キロと沢山あったけれど、その1キロが果てしなく遠く感じて、ペットボトルは貰った方が良かったかも知れない。

最後の3キロは、歩いているのか走っているのか分からないくらいのスピードまで落ちてしまう。
それでも意地でも歩かないぞと思って足を進めていたので、最低でもキロ7分50秒までは保てていた。
完全に歩いてしまうと、これが8分、9分となってしまうのだ。

最後は陸上競技場の全天候型トラックを一周してゴールとなる。
力は残っていなかったけれど、さすがにここは勿体なくて歩いていられない。

釧路湿原マラソン
最後くらいは颯爽と走りたかったけれど


ゴールゲートの先にカメラマンの姿が見えたので、颯爽と両手を上げてゴールイン。
しかし、せっかく手を上げていたのに、ゴールする瞬間はその手も下がって、あまりにも情けない姿が写真に写されていた。
記録はネットタイムで3時間14分18秒、最後10キロのラップは1時間10分30秒。
暑さのせいもあったけれど、自分にはフルマラソンでのサブ4は無理だと自覚できた釧路湿原マラソンとなったのである。

釧路湿原マラソン
せめて元気そうな表情で写りたかった


ちなみにかみさんのタイムは2時間55分4秒、10キロごとのラップタイムは私とは逆で後ろに行くほど速くなっている。
かみさんの方が本気で練習すればサブ4は確実だと思うのに、本人にその気は無し。

手荷物預かり所にもなっている湿原の風アリーナ釧路でシャワーを浴び、コンビニおにぎりの質素な昼食を食べてから清水へと帰る。
マラソンを走り終えた後の長距離運転は始めての経験で、眠気との戦いが暑さとの戦いと同じくらいに厳しかったのである。



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