北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.65
2015京都紅葉の旅三日目 |
京都の旅三日目の朝は、前日とは打って変わって快晴の空が広がっていた。 今日のメインは、かみさんが以前から行きたがっていた比叡山延暦寺である。 しかし、このきっぷには意外な落とし穴があったのだ。 しかし、ケーブルカーの始発まではまだ1時間以上もあるので、タクシーで引き返して予定通り蓮華寺を見ることにした。 三宅八幡宮については全くリサーチしていなかったが、ここでは鳩が神の使いとされているらしく、狛犬ではなく狛鳩が鎮座しているのが面白かった。 そこから山道を歩いていくと、青空を背景にした美しい多宝塔が見えてきた。 |
紅葉に囲まれた三明院の多宝塔 |
三宅八幡宮の狛鳩 | 三明院の俗っぽい地蔵 |
蓮華寺に向かって細い路地のような道を歩いていく。 北海道の広い大地で暮していると、信仰なんて二の次にしか思えない。 蓮華寺の拝観時間にはまだ早かったので、先に隣の崇導神社に立ち寄る。 木々の間を通して、美しい紅葉の風景とお寺風の建物が隣に見え隠れしていた。 神妙な気持ちにさせられて崇導神社を出てくると、既に蓮華寺の門は開いていた。 |
蓮花寺の書院から眺める庭の紅葉 |
その後は叡山ケーブルの八瀬駅まで歩き、ケーブルカー、ロープーウェーと乗り継いで、比叡山の山頂を目指す。 私も学生時代に比叡山を訪れているはずだが、杉木立の中を歩いた記憶しか残っていない。 比叡山山頂でロープウェイを降りると、吹き付ける風の冷たさに身体が震え上がった。 このシャトルバスもちょっと誤算だった。 標高は少し低くなったものの、風の強さと寒さに変わりはない。 暖かい飲み物で身体を温めてから、まずは西塔まで歩くことにした。 この辺りの道は京都一周トレイルの一部になっているようで、所々に標識が出ていた。 山王院堂を過ぎると急な階段を延々と下っていく。 |
西塔へと続く道の急な階段 |
途中に「親鸞聖人ご修行の地」と書かれた碑が立っていた。 浄土院、椿堂、にない堂と回って、最後に西塔地区の中心である釈迦堂に参拝する。 西塔地区は訪れる人も少なく、静かに見て回れるのが良い。 |
西塔のにない堂は私の好きな建物だ | 西塔の中心である釈迦堂 |
東塔まで戻ってくると、さすがに人は多い。 国宝の根本中堂もやっぱり、何となく手持ち無沙汰のままで外に出てきた。 比叡山から降りた後は、漠然と詩仙堂近辺を歩こうと考えていた。 叡山電鉄の修学院駅で下車し、体力温存のため赤山禅院までタクシーを使う。 赤山禅院も紅葉が美しいことで知られている。 また、境内では寒桜も花を咲かせていて、北海道では絶対に見ることのできない花に感動する。 観光客の姿が疎らなのも良かった。 |
赤山禅院弁財天付近の紅葉 |
赤山禅院を後にして、修学院離宮の生垣を眺めながら曼殊院門跡を目指す。 曼殊院門跡は書院の中から眺める小堀遠州作の枯山水の庭園が見所である。 次に向かったのは圓光寺。 そうして辿り着いた圓光寺は、山門を通り抜けた先に近代的な枯山水風の庭が広がっていて、ちょっと興ざめだった。 ところが、本堂の書院から眺める庭とその紅葉は素晴らしかった。 |
圓光寺十牛之庭の紅葉、額縁の中の絵を見るようだ |
次はその庭に下りてみる。 圓光寺を出て直ぐ隣にあるのが詩仙堂。 |
竹林と紅葉の組み合わせは好きな風景だ |
そこから真っ直ぐに曼珠院道を下っていけば叡山電鉄の一乗寺駅に着く。 芭蕉庵の藁葺き屋根とそこにかかる紅葉が良い雰囲気だ。 後は宿に戻るだけ。 ホテルに戻って一息ついてから、昨日と同じ金時で夕食。 |
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