北海道キャンプ場見聞録
ソロキャンプは忙しい
山部自然公園太陽の里キャンプ場(8月21日~22日)
空知川を下り終え、山部自然公園太陽の里キャンプ場へと向かった。
途中で、かなやま湖保養センターで風呂に入る。
センターの前にあるかなやま湖キャンプ場の駐車場は、ほぼ満車。
ここでキャンプをしても良かったのだけれど、週末の人気キャンプ場には泊まる気がしないのだ。
今日の夕食はメスティンで炊くトウモロコシご飯。
ところが、肝心のトウモロコシを我が家の家庭菜園から収穫するのを忘れたことに気が付く。
幸い、下金山の野菜直売所でトウモロコシを売っていたので助かった。
ただ、白いピュアホワイトしか置いてなかったので、普通の黄色いトウモロコシより見栄えは劣りそうだ。
無料で利用できる太陽の里キャンプ場だけれど、思っていたほど混んではいなかった。
ここのキャンプ場はユーフレ川を挟んで南北に別れているけれど、今回は木陰の多い北側にテントを張るつもりでいた。
富良野に近づくにしたがって気温が高くなり、キャンプ場についてもまだ30度近い気温なのである。
場内は空いていたけれど木陰の良い場所には先客が
混んではいなくても、要所要所に既に先客のテントがあり、結局はサイトの一番奥にテントを張ることとなる。
駐車場からの距離は250m以上もあり、バックパッカー装備なので荷物運びには苦労しないだろうと思っていたが、全部運び終えるのにその距離を2往復。
一番奥にテントを設営
車への忘れ物に気が付き、それから更に2往復。
完全に設営を終えてビールを開けるまでに2キロ以上歩くことになり、せっかく温泉で汗を洗い流した意味がなくなってしまった。
駐車場は遥か彼方
夕方近くになると、撤収を始めるグループも目立つようになる。
デイキャンプのキャンパーも多いようだ。
入れ替わりでやってくるキャンパーもいるが、各テントの間の距離も十分に保たれ、落ち着いた場内風景である。
道内の小中学校の二学期も始まり、夏休み中のような混雑もなくなってきだのだろう。
やっと落ち着いてビールを飲める
ビールを一缶空けてから夕食準備に取りかかる。
料理は何時もかみさんに任せっきりなので、我ながら手際が悪い。
人からは、ヒデさんはキャンプでは何もしないと言われるけれど、それは私達夫婦のキャンプは完全分業制になっているだけの話で、決して何もしていないわけではない。
かみさんが料理をしている間は、私のリラックスタイムでもある。
しかし今日はそんな余裕がない。
見栄えはしなくても腹は満たせる
何とか食べられるだけものは完成して、腹を満たすことができた。
その後は直ぐに洗い物。
食器類も全て片付け終えて、ようやくリラックスタイムとなる。
タープが少し低すぎるかな
ここで焚き火がないのは少し物足りないが、夏のキャンプで焚き火をする気にならない。
満月一日前の明るい月が、木々の間から昇ってきた。
そんな月明かりにも負けないくらいに明るく輝いている星は木星だ。
明日になれば両者はもっと近づいて見えるはずである。
それでもキャンプで、この光景を見られたのは嬉しかった。
月と木星
テントに入ると、近くの砂防ダムの水音がやたら大きく聞こえてきた。
キャンプ場が混雑していても、この水音が周りの騒音を消してくれるだろうと思ってあえてこの場所を選んだのだけれど、場内は静かで、この水音が逆にやかましかったのである。
翌朝、ユーフレ川南側のサイトの様子を見に行く。
こちらも、テントは多いけれどそれ程混雑した様子ではない。
上空の雲が朝焼けで赤く染まっている。
サイトの中央には巨大ドームテントが2連結で張られている。一体その中で何人のキャンパーが寝ているのだろうか。
その近くにはチャリダーのグループ。
それぞれがソロテントを張っているようだが、一人だけ寝袋一つでテントの外で寝ているのには驚かされた。
ファミリーキャンパーらしきテントも多い。
そんなテントサイトの後ろでは、芦別岳の山頂が朝日に照らされ赤く染まっていた。
芦別岳のモルゲンロート
森の際にはソロキャンパーのテントが等間隔で並んでいる。
ちょっと前までは、ソロキャンパーと言えば殆どがライダーだったけれど、最近のソロキャンパーは車に乗ってキャンプ場にやってくる。
まあ、私もそんなソロキャンパーの一人なのである。
ソロキャンパーが多い
サイトに戻って昨日とほぼ同じメニューの朝食を食べる。
ソロキャンプだと、私の場合は腹を満たせればそれで良いのだ。
昨日と違うのは、フライパンを洗うのが面倒なのでホイルを使ったことくらい
今日はシーソラプチ川の川下り。
キャンプ場のトイレには入りたくないので、早めに撤収して途中の道の駅の快適なウォッシュレットを利用することにする。
撤収前にテントの記念撮影
無料で利用できて、ゴミまで捨てられる。
ここは本当に良いキャンプ場だ。
キャンプ場近くの配水池から芦別岳を望む