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カムイコタン公園キャンプ場(9月19日~21日)

カヌークラブ9月例会の宿泊地であるカムイコタン公園キャンプ場を目指して、午前4時50分に札幌の自宅を出発。
本当は前日のうちにキャンプ場入りしたかったのだけれど、食材の仕込み等があるかみさんが渋るので、早朝出発に変更したのである。

朝日
道東自動車道走行中に朝日が昇ってきた


十勝清水インターで高速を降り、その後は高速道路とあまり変わりのない裏道を走って、午前8時過ぎにキャンプ場に到着。
中段のBサイト12区画のうち8区画をクラブで予約してあったのだが、そこは既に前日からキャンプ場入りした暇を持て余している人たちで一杯。
その中の一区画を空けてもらって、我が家のテントを設営する。

カムイコタン公園キャンプ場
先乗りしていた人達でサイトは埋まっていた


その後も次々に人が集まってくる。
去年はBサイトの全区画を予約していたので好きに使えたのだけれど、今回は一般のお客さんもいるのでそうはいかない。
正確な人数は把握していないけれど、30名以上は集まりそうな様子だ。
後から来た人はテントを張るのにも一苦労している。
そんな混乱の中、予定通り午前10時には今日の川下りのスタート地点である坂下仙境へと向かった。

歴舟川
例会初日の歴舟川ダウンリバーを楽しむ


そうして午後2時10分にキャンプ場前まで下ってきた。
キャンプ場前には広い川原が広がっているのだけれど、その川原が全く無くなっている。
増水して水没したのかと思ったが、どうやら本流がキャンプ場側に流れを変えたようである。
何時もならば川原まで車を乗り入れてカヌーを積み込むのだけれど、それができないので、そのままサイトまでカヌーを担ぎ上げた。

カムイコタン公園キャンプ場
所狭しとテントやカヌーが並ぶ


その後、スタート地点に停めてあった車を回収し、ようやく一段落。
そのまま温泉に向かう人達もいたけれど、私は一刻でも早くビールを飲む方を選択する。
川下り中にアクシデントに見舞われ途中リタイアしていたあゆみちゃんも、すっかり元気を取り戻していた。

カムイコタン公園キャンプ場
炭を熾す煙も上り始める


ビールを飲んでいる間に次々につまみが回ってくるけれど、今日のメインはサーモン・イクラ丼と鮭汁である。
その分の腹は空けておかなければならない。

カムイコタン公園キャンプ場
Bサイトは大混雑


サーモンとイクラは今回のツアーリーダーであるO橋さんが釧路から仕入れてきた。
米は15合をよしひろさんが炊いてくれる。
鮭汁はかみさんの担当である。

カムイコタン公園キャンプ場
こちらのテントでは米が炊かれている



全ての用意が整ったところで配給が始まる。
配給所の前に箸とシェラカップを持って並ぶ人達。
その様子は、路上生活者への炊き出し風景にしか見えない。

カムイコタン公園キャンプ場
配給所の前には長蛇の列が


食べ物の配給を受ける前に、関所でお金を払わなければならない。
キャンプ場代1人1泊600円、サーモン・イクラ丼1杯500円、鮭汁1杯100円。
それを別々に支払う。
最後にO川少佐からの「よしっ!」の声を貰って、ようやく配給を受けることができる。

カムイコタン公園キャンプ場
O川少佐の厳しい料金取り立て


参加者は40名くらいだろうか。
用意した食べ物は見事に完売した。
鮭汁は30名程度を予想して作っていたのだけれど、何とか全員に行き渡ったようである。

カムイコタン公園キャンプ場
女性陣大奮闘


お祭り騒ぎが終わって一息付いていると、今度はS川さんからすき焼きが、A達さんから大根と鶏肉の煮物が提供される。
こちらの方は無料提供。
「無料メニューが追加されましたよ~」とアナウンスすると、直ぐにまた箸とシェラカップを持った路上生活者がワッと集まってきて、またたく間に大きな鍋が空になった。

カムイコタン公園キャンプ場
食べ物は尽きることなく出てくる


完全にお腹一杯になってしまい、その後出てきた料理は申し訳ないけれどお断りするしかなかった。
しかし、Nもとさんが作ってくれたお汁粉だけは別。
アズキが大好きな私なので、あんこ系スイーツは別腹なのである。

朝が早かったこともあり、この日は午後9時過ぎには就寝。
翌朝は午前5時前に目が覚めたので、そのままナウマン温泉へと出かける。
ここは朝5時から朝風呂で営業しているのがありがたい。
昨日の川下り後の時間帯ならば多分大混雑だったのだろうが、朝風呂の時間帯はゆっくりと入れるのだ。

カムイコタン公園キャンプ場
朝食風景


温泉から戻ってきて朝食を済ませ、午前9時には今日の川下りをするヌビナイ川へと向かった。



川下りのゴール地点は今日もキャンプ場。
車を回収して皆は直ぐに温泉に向かったけれど、私達は朝風呂に入っていたので、買い物だけしてキャンプ場へ戻ってきた。

今日の川下りでも若い女の子が肩を亜脱臼して途中リタイア。
女の子を車に乗せて先にキャンプ場に戻っていたウッチーは、既に温泉にも入って「キャンプの中日にゆっくりできるのは良い、明日はまた元気に川下りに行ける」と上機嫌である。
一方私の方は、二日間の川下りで疲れ切って、明日は歴舟川のキャンプ場から下流を下る予定だったのを止めて、明日は札幌へ帰るだけにしたのだった。


今夜も宴会が始まる


温泉組も戻ってきて、宴会が始まる。
昨日よりも人数はかなり減ったけれど、それでもまだ20人以上はいるだろうか。
昨日のようなイベントこそ無いものの、今日も賑やかに夜が更けていった。

カムイコタン公園キャンプ場
宴会は延々と続く


パム料理長が今夜はシチューを作ってくれた。
パムさんが作るシチューの美味しさは、去年の歴舟キャンプで皆の知るところだったので、あっという間にダッチオーブンは空になってしまった。

カムイコタン公園キャンプ場
パム料理長のシチューは大人気


我が家で持参した薪は全部残っていたので、ヨッシーの息子のリュウヘイ君に任せることにした。
中学3年生のリュウヘイ君は大の焚き火好きなので、任せておけば薪が無くなるまで燃やし続けてくれるのである。
この日は冷え込みも強まり、皆も次第に焚き火の周りへと集まってくる。
私はその薪が無くなる前にダウンしてテントへと潜り込んだ。

カムイコタン公園キャンプ場
Cサイトの朝の風景


例会最終日はエキスパート組とのんびり組に分かれて川を下る予定だったが、結局エキスパート組だけが豊似川を下ることとなった。
後で考えると、水が多い時でなければ下るのが大変な歴舟中の川を下るチャンスだったのに惜しいことをしたものである。

カムイコタン公園キャンプ場
撤収作業はタープを残すだけ


撤収を終え、真っ直ぐに帰る人、他の場所に観光に向かう人、そして今日も川を下る人、それぞれの目的地へと散っていった。
私は、豊似川の様子をあまり見たことがなかったので、川下り組に付いていってスタートの様子を見学させてもらう。

豊似川
豊似川を下る人達を見送った


3日連続で川を下る体力はもう無くなったな~と思っていたけれど、川下り組の中には私よりも年上の人が二人もいる。
私ももう少し頑張らないと駄目かなと思いながら、美しい流れを下っていく彼らの後ろ姿を見送ったのである。



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