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30数年ぶりの女子会キャンプ

和琴半島湖畔キャンプ場(8月27日~29日)

釧路川源流部の川下りを企画したメンバーで屈斜路湖のキャンプ場に泊まることになった。
札幌から出発するN野さん、「クマゲラ」の営業が終わってから出発する亜香里さん。
私は、前日の土曜日に帯広でクラス会があって、そのまま市内のビジネスホテルに宿泊。
清水の実家に泊まっていたかみさんと合流して弟子屈を目指すので、キャンプ場には一番早く到着することになる。


900草原で

お昼頃に「クマゲラ」に寄ってみたが、駐車場に停まっている沢山の車を見て、中に入らずにそのまま出てくる。
これでは、週末に行われるクラブの例会には参加できないわけである。

天気が良いので、弟子屈の900草原に寄り道する。
ここに来ると2年前の「100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路」で、夜中の土砂降りの雨の中、やっとの思いで辿り着いたことを思い出す。

昔はここにキャンプ場もあったのだが、私達が利用する機会も無いまま閉鎖され、今はパークゴルフ場として使われている。
キャンプ場の利用者が少なかったので、この様なことになってしまったのだろう。
しかし、この場所の利用方法として何が適当かと考えれば、キャンプ場に軍配が上がるのは間違いない。
道東全体の観光にとってもプラスになると思われるので、町の担当者にはもう一度考え直してもらいたいものである。


ここがキャンプ場でなくなったことは本当に残念だ



団体さが去った後にテントを設営

午後2時過ぎに和琴半島湖畔キャンプ場に到着。
利用者が少なくなれば場内まで車で乗り入れられるのだが、週末を外してもやっぱりこの時期では車は入れなかった。
場内もまだ結構な数のテントが張られている。
今回はタープも張ろうと考えていたので、広い場所を探すが見つからない。
丁度、子供達を連れた団体が撤収を始めていたので、その後にテントを張らせてもらうことにする。

気温もそれほど高くはなく、キャンプ日和である。
夕方近くになると、次第にテントの数も増えてくる。
日曜日なのでファミリーの姿は見かけないが、ライダーの数は多い。
ライダーがテントを張る場所は大体決まっているようで、中央入口から入って右側の方はライダーばかりである。


キャンプ日和である


午後5時を過ぎてN野さんが到着。
途中でクマゲラによって亜香里さんのテントを預かってきたので、私達がそれを設営。
私のテントと同じMSRのハバハバだが、今年買ったばかりのテントなので、細かい部分が改良されているようだ。
まだ張り終わらないうちに亜香里さんも到着。


美味しい食材が次々に出てくる

直ぐに夕食の準備。
亜香里さんから「皆の食材は全て用意してあります」と言われていたので、夕食はほとんどお任せ状態だった。
自宅で採れたシシトウやインゲン、周辺で採れたナメコに山菜の天ぷら、自分で釣り上げた山女魚の天ぷらや燻製、自分で作ったがんもどき。
そこに牛タンやホルモンが加わる。
極めつけは知り合いから頂いたというアワビ。
新鮮なものを直ぐに冷凍していたので、そのまま生でも食べられる。
残りをバター炒めにするが、全ては食べきれず、翌日のパスタに入れることにする。

贅沢な食事を味わった後は焚き火を囲んでの語らい。
私以外は女子3名のキャンプ。
何時ものキャンプと勝手が違い、女子会キャンプにお邪魔しているような感じで、何となく落ち着かない。

こんなキャンプを以前にも経験したことがある。
今から30数年前、かみさんとかみさんの友達、そしてかみさんのお姉さんの女子3人と一緒にキャンプして以来の、女子会キャンプである。


女子会キャンプの風景だ


何時もは午後9時頃には寝ているのに、昨日はクラス会で午後12時頃まで飲んでいて、今日もまた夜更かしである。
最後に亜香里さんがメンメのあら汁を作ってくれた。
テントに入ったのは結局12時近く。
朝起きる時間に変わりは無いので、寝不足になりそうだ。


キャンプ場の朝

そして午前5時過ぎに起床。
空は雲に覆われていたけれど、少しだけ太陽の姿も見える。

湖が凪いでいたので、カヌーで漕ぎ出す。
小魚達がカヌーの周りでライズを繰り返す。
遠くの方では時々、大きな魚もライズしていた。

カヌーの上から撮った写真をフェイスブックに「今週も一週間お仕事頑張りましょう!」と書いてアップする。
すると直ぐに「雨降れ~、雨降れ~」、「舟の底抜けろ~」と、期待通りのリアクションが帰ってきた。

朝食はアワビのスパゲティにナメコの味噌汁だ。


湖上からの風景、周りでは小魚がライズする



豪華な朝食

たまにしか休みのない亜香里さんは、休んだ時は時間を目一杯使って遊ぼうとする。

最初に亜香里さんが考えたこの日の行動計画は、「オヤコツ地獄での蒸し蒸し朝食から、源流部ダウンリバーからの西別山登山」
超人でなければこなせないメニューである。

カヌーの集合時間が午前9時となったので、オヤコツ地獄まで行くのは諦め、山も藻琴山でお茶を濁すこととして、まずは釧路川源流部の川下りへ向かったのである。

そして、川下りを終え、一旦キャンプ場へ戻ってくる。
コンビニで何か食べてから山へ行こうと話していたが、亜香里さんがササッとホットサンドを作ってくれたので、昼食はそれで済ませる。
コーヒーを飲んでのんびりしていたら、キャンプ場を出る頃には午後2時を回ってしまっていた。


藻琴山登山はあっさりとリタイア

簡単に登れる藻琴山だけれど、時間が少し遅すぎる気がした。
午後2時45分にハイランド小清水から登り始める。
風が強くて、気温も低い。
15分ほど登ったところで雲が広がってきた。

N野さんも体力的にきつそうだったので、それ以上登るのはあっさりと諦める。
やっぱり川を下って山にも登るというのは少し欲張り過ぎたようだ。
無理して登るよりは、サッサと温泉に入ってビールを飲む方が魅力的なのである。

キャンプ場へ戻ってくると、山の上で吹いていた風も止んで、とてものどかな陽気だった。
テントの数も昨日よりずーっと少ない。


場内は前日よりかなり空いていた


まずはビールで乾杯。
酒の肴は、亜香里さんが店のお客さんから貰った鹿肉の燻製。
燻製作りを職業にしているだけあって、とても美味しく燻製されていた。

一風呂浴びてから今日の夕食。
昨日からの食材に加えて、亜香里さんの手製料理に、N野さん、かみさんの食材も加わり、今夜も腹一杯に。
三日連続で夜更かしをしてしまった。


雨の朝を迎えた

最終日は夜中から雨降り。
亜香里さんは前日のうちにテントを撤収していて、この日は店の準備もあるので、朝食も食べずに帰っていった。

そこへ突然、カヌークラブのウッチーさんが現れた。
昨日まで美幌出張で、今日は女満別から朝の飛行機で帰る予定。
「近くだから寄ってみた」と言うけれど、美幌から女満別へ向かう途中の寄り道としては、かなりの遠回りである。

私は、昨日の夜でタバコを吸い尽くしていたので、そこに現れたウッチーさんは救いの神だった。
普段はタバコを吸わない私だけれど、キャンプの時はタバコ無しではいられないのである。

コーヒーを1杯飲んで、ウッチーさんは雨の中を帰っていった。
私達もN野さんと朝食を済ませて、撤収開始。
最後のタープを片付ける頃には、雨も少し小降りになってくれたので助かった。


突然現れて、コーヒーを1杯飲んだだけで帰っていくウッチーさん


雨の中で撤収した後は、家に帰ってからのキャンプ道具の片付けが大変だけれど、隠退生活なのでそれも苦にならない。
逆に、キャンプ道具を綺麗にする良い機会にもなるのだ。

数日後、N野さんからお礼の葉書が届いた。
女子会キャンプは心遣いも違うのである。



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