北海道キャンプ場見聞録
屋久島キャンプ、島暮らしの始まり
海楽園キャンプ場(5月12日〜13日、17日〜19日)
定年退職後の最初の計画である紀伊半島の旅から帰って2週間後、今度は二つ目の計画の屋久島へと旅立った。 札幌を出る時の週間予報では、まずまずの天気だった。 福岡空港乗換で屋久島空港に到着したのは午後3時過ぎ。 飛行機を降りた途端、ねとっとした湿気を含んだ空気が肌に纏わり付いてくる。 この日の飛行機は、JALのウルトラ先得を利用して2月末に予約してあった。 実際に、数日前の川下りで沈をして、かみさんが尾てい骨を痛めた時は、本気で飛行機をキャンセルしようかと思ったくらいである。 キャンプ場にテントを張ってから、バスに乗って宮之浦へと向かう。 宮之浦中心部からキャンプ場までは約2.5キロ。 宮之浦川にかかる橋の上から屋久島の山々を眺める。 キャンプ場の直ぐ近くに「わいわいらんど」と言う大きなスーパーがあり、とても便利である。 |
宮之浦川に架かる橋の上からの風景には懐かしささえ感じる |
お世話になったスーパーわいわいらんど | この坂を下ったところがキャンプ場だ |
最初は私達だけしかいなかったキャンプ場にテントが増えていた。 目の前には海が広がり、後ろには山の風景が迫る。 キャンプ場のコインシャワーで汗を流す。 海岸の近くには、ベンチ代わりになる大きな岩が幾つか転がっている。 岩の一つに腰掛け、夕暮れの海を眺めながらビールを飲む。 受付のお兄さんから「ここでは蛍も見られますよ」と聞いていたが、テントの直ぐ後ろで光っている蛍を見た時は感動してしまった。 |
なかなか落ち着けるキャンプ場だ |
翌朝、目を覚ますとテントの中が明るくなっていた。 結局、朝日が昇ってきたのは5時半頃。 朝から気温は高いけれど、昨日のような蒸し暑さではないので助かった。 (屋久島縦走の様子はこちら。) 3泊4日の縦走から下山し、永田の民宿で1泊。 昼には再び海楽園キャンプ場に戻ってきて、昼食はスーパーわいわいらんどで買ってきた冷やしラーメンと納豆巻き。 今日は縦走の疲れを取るため、キャンプ場でのんびりと過ごす。 最近買ったばかりの小型のタープをキャンプで初めて使用する。 宮之浦の魚屋で買ってきた屋久島名物のサバ節。 そのまま食べるのでは少しぱさついていたので、かみさんがマヨネーズとオリーブオイルで和えて醤油少々を加えると、これが最高のビールのつまみになった。 今日のキャンパーは日本人のソロキャンパーが二人。 海岸でサンゴを拾ったり、宮之浦港に出入りするフェリーを眺めたりと、気ままに時間を過ごす。 幾つかの候補を考えていたが、明日はその中からSUP(スタンドアップパドルボード)の半日体験ツアーを選んでみた。 夕食はスーパーで買った食材でかみさんがおかずを作り、米を炊くのは私の役目。 この日の夕方は少し雲が出ていたけれど、その雲が赤く染まる美しい夕日を見ることができた。 |
夕食調理中のかみさん | 焦がしてしまった! |
雲が出ていた方が変化のある夕焼けを楽しめる |
翌朝は少し雲が多くなっていた。 私達が朝日を眺めている頃、屋久杉を見に行くと言っていた若者のテントの前には、まだ靴が残っていた。 そうして、午前中はSUPツアーへ。(この様子はブログの方で) ツアー終了後はガイドの方にキャンプ場まで送ってもらった。 かみさんはスパゲティとパンがとても美味しかったと喜んでいたが、私は日替わり定食(トビウオの一夜干し)を頼んでちょっと失敗。 明日は龍神杉を見に行く事にした。 今日の夕食は、昨日のサバ節が美味しかったので、かみさんがサバ節の炊き込みご飯を作ると言っていた。 結局、夕食はマグロの漬け丼に変わってしまったが、私の役割の飯炊きも今回は上手く炊けて、おいしい夕食を食べられた。 管理人のお兄ちゃんが、ビールを飲みながら若者と話しをしていたので、仲間に入る。 「本当はキャンプ場の管理だけやっている方が良いんだけどな〜。面白そうなキャンパーを見つけて、こうやって話しをしている方が楽しいし。」と愚痴をこぼしながら、民宿の仕事へと戻っていた。 今日は、昨日のような美しい夕焼けは見られなかったけれど、西の空には夕日に照らされた飛行機雲が何本も伸びていた。 |
飛行機雲は天気の崩れるしるしだ |
ここの蛍は、キャンプ場の横を流れる小さな川から発生している。 管理人のお兄ちゃんは、サイトの方から蛍の様子を見にきていたので、もしかしたらこちら側のことは知らないのかもしれない。 翌朝は、雲を真っ赤に染めるもの凄い朝焼けを見る事ができた。 |
空が燃えるような朝焼け |
振り返ってみると、今回の屋久島滞在中、この海楽園キャンプ場で過ごした期間だけが天気に恵まれていたのである。 |
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