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見える風景は同じ屈斜路湖キャンプ

和琴半島湖畔キャンプ場(6月12日〜13日)

蕾のままのクリンソウ朝早くに津別のキャンプ場を出て、朝7時にはノンノの森に到着した。
ランプの宿「森つべつ」の駐車場に車を停めて、直ぐ隣の渓流沿いの散策路を歩き始める。

目当てはクリンソウの大群落。
確かに、散策路の周辺にはクリンソウの群落が広がっていた。
しかし、どれも蕾ばかり。その蕾さえ、上がってきてないものも多い。

事前に調べておいたクリンソウの開花時期は、6月中旬から7月上旬。
来週からはクリンソウまつりも始まる。
時期的には少し早いけれど、今年は桜の開花も早く、季節は一週間ほど早く進んでいる。

前日に訪れたチミケップ湖でさえ満開だったのだから、ノンノの森だってもう半分以上は開花しているだろう。
そんな目論見は見事に外れてしまったのである。

小川の流れるノンノの森でも朝日が射し込む森の中は、とても美しかった。
特に、倒れた樹木の上から次世代の幼木が育つ倒木更新の様子は、森の中のあちらこちらで見られて面白い。

クリンソウも、数こそ少ないものの所々で開花していた。

森の中を散策路を一回りした後は、道路を挟んで反対側にある散策路も歩いてみる。
こちらは、クリンソウこそ少ないけれど、より森の雰囲気を味わえる場所である。
時間が無いので途中で引き返したが、もっとゆっくりと歩いてみたい良い森だった。

 
ノンノの森のクリンソウ
日当たりの良い場所では花を咲かせていたクリンソウ

倒木更新で芽生えるトドマツ   アオムシ
倒木更新で芽生えるトドマツ  

森の中にはアオムシ君も


その後は津別峠を越えて屈斜路湖へと向かう。
空は快晴、津別峠の展望台からは素晴らしい展望が楽しめた。

津別峠からの眺め屈斜路湖の向こうには斜里岳が聳え、更にその向こうには知床連山までが見えている。

後ろを振り返ると、雄阿寒岳や雌阿寒岳も美しく見えていた。
一番最初に考えた予定では、今日は雄阿寒岳に登る事になっていたのである。
それが、金曜日の天気もせいぜい曇り時々晴れ程度の予報だったので、山登りの案は計画から外す事にしたのだ。
この日の天気がこんなに良くなると分かっていれば、雄阿寒岳の登山も大きな目的になっていたはずである。

そして、亜香里さんやそのお友達と合流して、釧路川源流部の川下りを楽しむ。(釧路川川下りの様子はこちら


津別峠から眺める屈斜路湖
屈斜路湖の向こうには斜里岳、知床連山まで見えている

美留和橋から更に弟子屈まで下ると言う亜香里さん達を見送った後、弟子屈で買出しをしてから今日の宿泊地に予定していた和琴キャンプ場へと向かう。
明日は昼頃から雨が降りそうなので、川下りは日曜日に延期することにしていた。

テントの並ぶ湖畔雨の降り始めが昼頃ならば、今日はテント泊でのんびりしよう。
そう考えていたところへ突然、利別川を一緒に下る事にしているkenjiさんから「明日下りませんか!」とのメッセージが入った。
しかも朝8時から下りたいと言う。
そうなるとテントなど張ってられない。

どうしようかと迷いながら和琴キャンプ場について、そこの風景にびっくりしてしまった。
まだ6月の、しかも平日である。
テントが張られていたとしても数張り程度だろうと思っていたが、湖畔には既にテントがずらりと並んでいたのである。
勿論、ハイシーズンと比べれば、がら空きと言っても良いくらいの混み具合なのだろうが、少なくとも自分の好きな場所にテントを張れる状況ではない。

バンガロー泊土曜日が朝から雨になるならばバンガローに泊まろうと考えていたので、明日に川を下る事になっても良いように、当初の予定通りにバンガローを利用する事に決める。

そのバンガローも結構利用者があるみたいで、空いていたのは運良く、湖側にテントが全く張られていないところだった。
ここの湖畔を利用するキャンパーは、大体が樹木の近くにテントを張る傾向があり、私達の借りたバンガロー付近は湖畔部に樹木が1本も無いので、今日はその部分だけがぽっかりと空いているのだ。
これで他人のテント越しに湖を眺めなくて済むのは嬉しかった。

温泉は、車で出かけるのが面倒なので、キャンプ場の裏にある湖心荘で済ませる事にした。
しかし、ここはキャンパーしか利用しないような温泉なので、今時期はまともに営業する気も無いみたいだ。
ビールタイム「女湯にしか湯を入れていない。他の客は入れないから、一緒に入ってくれたら良い」と言われた。
おかげで、結婚して以来初めてかみさんと混浴することとなってしまった。

風呂から出たら、湖を眺めながらのビールタイム。
今日は昨日と違って天気も良く、ビールが最高に美味しい。
バンガローの外に椅子とテーブルを出してしまえば、今日はバンガロー泊もテント泊も全然違いはない。
見える風景は同じなのである。
ただ、バンガローの利用料4500円が、財布にとても厳しいだけである。

湖で佇む我が家の周りのキャンパーはご高齢の方ばかり。
しかも、既に数日は滞在しているようで、お互いに顔見知りの様子である。
既に一つのコミュニティが出来上がっている感じさえする。
私達のひとつ隣のバンガローから出てきたのは初老のご婦人。
一人で泊まっているようだが、近所のおばあちゃんって感じで、とてもキャンパーには見えない。

ワゴン車で車中泊している男性は、数十メートル離れた炊事場までも車で移動する。
そして食器類を全て几帳面に洗って、それを車に積み込み、元の場所まで車を移動させる。
久しぶりにキャンパーの沢山いるキャンプ場に泊まったので、ついつい人間観察をしてしまう。


我が家のサイト
バンガロー泊でも見える風景は同じ

湖を眺めながら焼肉夕食のメニューは焼肉。
湖畔キャンプではやっぱり焼肉をしたくなるのだ。
薪もたっぷりと車に積んであるので、明るいうちから焚き火も始める。

屈斜路湖カルデラの外輪山に夕日が沈んでいく様子を眺めながら、ビールを飲んで焼肉をつつく。
何とも幸せな時間だ。

風も無く、屈斜路湖の湖面は凪いだままだ。
日が沈んだ後、美幌峠の上の飛行機雲が明るく輝いている。
次第に空が赤みを増し、それを映す湖面も赤く染まる。


飛行機雲が輝く   夕日を眺めて
飛行機雲が光っている   夕焼けを眺めながら佇む

屈斜路湖の残照
残照に染められる屈斜路湖

金星と木星が一際明るく輝く何時の間にか金星が、一際明るく光り輝いていてた。
それに負けないように輝いているのが木星だ。
その先にももう一つ明るい星がある。
スマホのアプリを使って名前を調べると、その星はしし座のレグルスであることが分かる。
最近はこのアプリのおかげで、知っている星の名前が少しずつ増えてきていた。

後ろの森の中からはカエルの大合唱が聞こえてくる。
何時の間にか上空には満天の星空が広がっていた。
広々とした1泊4500円のバンガローの中で気持ちの良い眠りについた。


一番星
一番星が輝き始める

翌朝、ちょっと期待しながらバンガローのドアを開けたが、天気予報どおりの曇り空が広がっていた。
でも、所々に青空ものぞいている。
今日の川下りの予定は、結局日曜日に延期となったので、しばらくはキャンプ場でのんびりとできる。
霧が晴れる午後からは雨も降り始めそうで薪を残してもおいても無駄になりそうなので、朝から焚き火を始める。

次第に青空が広がり始めた。
曇り空だと思っていたのは、霧に覆われていただけみたいだ。
これならば、早起きして津別峠まで行っていれば、素晴らしい雲海の風景を見られたかもしれない。
昨日はさざ波も立っていた湖面も、今朝は完全なべた凪である。

カヌーは車に積んだままだったが、こんな風景を目の前にすると黙ってはいられない。
直ぐに車からカヌーを降ろして、太い薪を焚き火にくべたばかりなのも気にしないで湖に漕ぎ出す。
その前に朝カヌーから戻ってきていた男性に「オヤコツまで行くのですか?」と聞かれたが、そこまで漕ぐつもりも無く、ただの湖上散歩である。
その男性は、オヤコツを目指したものの、その場所が分からずに途中から引き返してきたらしい。
キャンプ場からカヌーを出してオヤコツを目指す場合は、和琴半島をほぼ一回りしなければならないのだ。

湖上から眺めるバンガロー湖上散歩から戻ってきても、出発前にくべた薪は、まだ半分以上燃え残っていた。
それからゆっくりと朝食を食べ、焚き火台の薪がほぼ燃え尽きたところで撤収開始。

バンガロー泊は設営も撤収も本当に楽である。
これまではどんな厳しい条件でも、何の迷いも無くテントを張っていたのが、これからは常にバンガロー泊が頭の中に浮かんできそうである。

撤収を終えても、まだ上空は青空のままだった。
今日は天気が崩れる予報だったので、何の予定も立てていなかった。
そこで、まだ一度も歩いた事のない和琴半島の遊歩道を一周する事にして、キャンプ場を後にした。

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