カヌークラブの8月例会宿泊地は、去年に続いてサホロ湖キャンプ場である。
今年の例会では、先月まで屋根の下での宿泊が続いていて、キャンプをするのはこれが今年初めて。
会員の高齢化とともに軟弱度も年々高まってきていて、このままではそのうちに温泉旅館に泊っての例会なんてことになってしまいそうだ。
天気は前日から雨模様で、この日も車の間欠ワイパーを何度も調整しなければならない様な天気の中、トマムインターで高速道路を下りて落合に寄り道。
明日下る予定の空知川国体コースはかなり増水気味である。
このまま雨が降らなければ、明日にはちょうど良い水量まで下がってくれそうだ。
川のほとりにあるパン屋さん「フォーチュン ベーグルズ」でベーグルを買ってから、キャンプ場へと向かう。
国道から脇道に入ってキャンプ場へと向かう途中、歩道上に大型動物の糞が落ちていた。
舗装道路が終わって砂利道に入ると、道路わきの藪の中から何時クマが現れてもおかしくはない雰囲気が漂う。
それでも、サホロ湖キャンプ場までやってくると突然、良く手入れされた人工的な風景に変わって、クマのことなど直ぐに意識の外に飛んでしまう。
集合予定の午前10時半にはまだ1時間以上早かったが、今回の例会にゲスト参加する釧路のまさひろさん夫婦と、クラブに新規入会したぱむさんが既に到着していた。
雨雲が近付いてきていたので、皆さんに手伝ってもらって急いでビッグタープを設営。
設営が終わるのを待っていたかのように、突然雨が降り始めた。
確か、去年の例会でここに泊った時も、設営したばかりのタープの下で雨宿りをしたはずである
あまりにも似たような状況に、呆れるしかなかった。
その雨も直ぐに止んで、上空には青空も見えてきた。
ここは山の中に位置するので、余計に天気も変わりやすいのかもしれない。
今日はこんな天気がずーっと続きそうである。
予定していたメンバーが揃ったところで、今日下る予定の十勝川屈足へと向かった。
(川下りの様子はこちら)
そして、川下りを終え、くったり温泉レイクインで汗を流してから、キャンプ場へと戻ってきた。
私達がキャンプ場を出る時には他にテントは無かったのに、戻ってくると場内にはずらりとテントが並んでいてビックリする。
夏休みはとっくの昔に終わった様な気持でいたが、世間はまだ夏のキャンプシーズンの最中なのである。
自分達のテントは既に張ってあるので、戻ってきたら直ぐに炭を熾し、そしてビールで乾杯。
また雨粒が落ちてきたので、濡れないように皆がタープの中央に集まる。
5×5mのビッグタープでも、さすがに14名で利用すると窮屈さは否めない。
それでも直に雨も止んで、少しゆったりとすることができた。
次々に回ってくる料理を食べているうちにお腹が膨れ、我が家の炭と肉の管理はO橋さんに一任してしまう。
途中からN野さんが参加。
そのN野さんが持ってきてくれた牡蠣が大人気で、焼けるのも待てないくらいの争奪戦となる。
既に皆、腹一杯になっていたはずなのに、新しい食材が登場すると、そんなことも忘れてしまうみたいだ。
いつの間にか椅子の上で寝ていたところをかみさんに起こされ、そのままテントの中へ潜り込んで意識を失う。
そのまま朝まで寝ていられれば良いのだけれど、朝の3時頃には目が覚めて、その後眠られないのは何時ものことだった。
近くの誘蛾灯のたてるバチバチという音が結構耳障りである。
こんな山の中のキャンプ場で、誘蛾灯が少しは役に立つのだろうかと疑問に感じてしまう。
その誘蛾灯の効果じゃないだろうが、まだ8月なのにキャンプ場に蚊やブヨが全然いないのは不思議だった。
山の陰から朝日が昇ってきた。
晴れてはいるのだけれど、山の空気はたっぷりと水分を含んで、上空は靄がかかったように白っぽい。
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