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雨をかわして佐幌キャンプ

サホロ湖キャンプ場(8月24日〜25日)

カヌークラブ8月例会の宿泊場所はサホロ湖キャンプ場。
以前に一度だけ訪れたことはあるけれど、ここにテントを張るのは初めてである。
午前9時過ぎにキャンプ場に到着。既に228君とM上君が来ていたが、他のキャンパーの姿は無し。
とりあえず、ビッグタープを駐車場の横に設営。
我が家のテントここのキャンプ場は、敷地がとんでもなく広いものの、傾斜地が多くて駐車場の近くには平らなスペースが少ない。
個人で利用する時ならば、どこにテントを張るか迷うところだが、クラブのキャンプならば、車で寝る人も多く、そこがベストポジションである。

集合時間の10時近くになって皆が集まってくる。
O橋会長が、ここに来る途中のキャンプ場のすぐ近くで、クマが道路を横断するのを見たと言う。
付近にはクマ注意の看板も立てられていて、熊が出てきても全然おかしくない環境にあるキャンプ場なのである。

雨が降り始めて、タープの下に避難する。
最近は全道的に不安定な天気が続いていて、週末もずーっと雨の予報になっていた。
発達した雨雲が近づいてきていて、遠くからは雷の音も聞こえてくる。
タープの下で雨宿りしながら、「もう、ビール飲んじゃおうか?」なんて話も出てくる始末だ。
カヌーは濡れることが前提の遊びだけれど、それは川を下っている最中の話であって、下る前から雨に濡れるのは誰も望んではいないのだ。
その雨も間もなく上がり、予定通り十勝川ラフトコースの川下りへと出発した。

クラブのタープ雨の中の川下りを終え、くったり温泉レイクインで汗を流し、キャンプ場へと戻ってきた。
雨模様の天気の割には、他のキャンパーも結構テントを張っていた。
グループのキャンパーが多いようだが、こちらも団体なので大して気にならない。

早速、各々が炭を熾し始める。
そして228君はビールサーバーの準備。
今回のキャンプでは生ビールが飲めるので、皆はそれを楽しみにしていた。
私もわざわざこのために、ステンレス真空断熱タンブラー980円を買ってきたくらいである。
それを二つ買っていたのに、かみさんは直前で予定が入り、タンブラーは一つだけしか登場しないこととなってしまった。

タープの下で宴会中川を下って、温泉に入って、焼肉を食べながら飲む生ビールは最高に旨い。
一週間くらい前の北海道新聞に上富良野の豚サガリの記事が載っていた。
それがとても美味しそうだったので、ネット通販で手に入れようとしたが間に合わず。
しょうがないので、スーパーで売られている普通の豚サガリを買ってきていた。
ところが何と、N島さんがその上富良野の豚サガリを持ってきてくれたのである。
その豚サガリは評判通りに美味しく、今年は2回も上富良野まで出かけていたのに、もっと早くその存在を知っていればと悔しくなる。

I山さんは初のダッチオーブン料理。
ダッチオーブン料理勤め先の社長から無理矢理押し付けられたと言うダッチオーブンで作った料理は、野菜と手羽先の蒸し焼き。
これもスパイスが効いていて、とても美味しかった。
「こんな重たいもの、持って歩くのが面倒だ」と文句を言っていたけれど、是非ともクラブのキャンプではこれで毎回美味しいものを作ってもらいたいものだ。

かみさんからはチリビーンズとパンを持たされ、「このパンにチリビーンズを付けて食べるのよ」と言われていたのだが、酔っぱらうと余計なことをするのが面倒になる私なので、その料理はクーラーバックの中から出てくることはなかった。

「今日はヒデさんの奥さんがいないから」と言って、O橋会長と228君の二人は何時も以上に下ネタ連発である。
近くには女性のガンちゃんが座っているのに、それが余計に二人の下ネタを煽っていたようだ。
この二人の下ネタをセーブさせるためには、もう一人の女性、久しぶりの例会さんのN野さんに間に座ってもらえば良かったかもしれない。

下ネタに笑い過ぎて酔いも回り、N島さんのエンドレスの話が遠くに聞こえ、次第に意識が遠のいていく。
ふと我に返り、皆より一足先にテントの中にもぐり込んだ。

 
タープの下で宴会中   タープの下で宴会中
肉を焼く煙が上がる   下ネタ話し?に花が咲く

キャンプ場の朝何時もより遅い時間に寝ても、起きる時間に変わりはない。
空は晴れていたので、そのまま起き出して場内を散歩する。

サホロ湖の方へ通じているらしい道は、途中で舗装が終わり、唐突に行き止まりになっていた。
「ここまで歩かせておいて、これはないよな〜」と文句を言いながら引き返す。
そんな愚痴がこぼれるくらいに、広い場内なのである。

その敷地の芝生が、隅々まで綺麗に刈り込まれているのには感心してしまう。
大都市札幌の公園よりも、利用者のほとんどいない様な地方の公園の方が、このように管理が行き届いているのは、最近よく見かける光景である。
草刈りの行き届いた広い場内徹底的に管理費を削減して草刈りの回数も減らす大都市と違って、無駄と思われるような草刈りでも、地方の町にとっては貴重な就業機会なのかもしれない。
税金の使い方としてどちらが正しいのかは、それぞれの住民が判断することだ。

途中でサホロ湖に流れ込む佐幌川を渡る。
この佐幌川は私の実家のすぐ近くを流れている川でもある。
実家からはかなり上流に位置している割には、水量もほとんど変わりないくらいだ。それでいて水の透明度は全然違っている。
実家付近まで流れてくる間に、多くの不純物が川に流れ込んでいるのだろう。


佐幌川に架かる橋   澄んだ水の流れる佐幌川
佐幌川に架かる橋   実家の近くと比べると澄んだ水だ

カヌー池の跡?そんなことを考えながら川を渡ると、その先には不思議な光景が広がっていた。
人工的な石組の中に自然の川原が広がり、その中に日本庭園のような流れがある。
人工的に作り出したものなのか、自然にできたものなのか、どちらとも判断が付かない様な風景なのだ。
後で、駐車場の横に立てられていた園内の案内図を見たところ、その付近にはカヌー池と名付けられた池があるらしい。
しかし、そこにあったのはこの不思議な風景。
多分、当初はカヌー池として造成したのが、その後で佐幌川が上流側で氾濫し、池が土砂で埋まってしまったと言うのが本当のところではないだろうか。

場内を一回りして戻ってくると、私達のサイトにも朝の光が届き始めていた。
今日は曇りのち雨の予報になっていたが、キャンプ場の空はそんな予報が信じられない様な青空が広がっていた。
人の入れてくれたコーヒーを飲み、人が作ってくれた朝食やサラダ、スープをいただく。
その中に、かみさんが作ってくれたチリビーンズも出すことができて、これで家に帰ってから怒られることは無く済みそうだ。

青空の下で気持ち良くテントを撤収し、今日下る予定の十勝川へと向かう。
到着した時こそ雨に降られたものの、天気予報の割には快適なキャンプを楽しめたのである。


場内風景   場内風景
下から見上げる   駐車場の隣は便利

場内風景
予想外の青空が広がった


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