今日の夕食は、キャンプ旅行の初日に名寄の道の駅で買った丘の上のレストランμのレトルトカレーである。
一袋600円と値段は高かったが、士別サフォークの肉が食べられるならと2袋入りセットを買ってしまった。
羊の肉が食べられないかみさんも、もしかしたら士別サフォークならと考えたようだが、結局羊に変わりは無く、肉は全て私が食べることとなった。
食後は、海岸で拾ってきた流木で焚き火を楽しむ。
そして、昨日豊富の工房レティエで購入したチーズ「リィシリ」を肴にワインを飲む。
洞爺湖サミットの夕食でも出されたと言うチーズに、セイコーマートで買った500円ワイン。
このミスマッチを焚き火の炎が取り成してくれる。
何の計画も無いままに札幌を出て、朝の天気予報を頼りにその日の行動を考えるような毎日。
結局は、過去の我が家の道北キャンプの軌跡を辿るような旅となってしまったが、それでも新しい発見も沢山あって、今回も思い出に残るキャンプになりそうだ。
拾ってきた流木を全て燃やし終えたところで、最終日も9時過ぎに就寝。
最終日の朝も鳥の囀りで目が覚める。
時間の割りに薄暗く感じるのは、厚い雲がかかっているのかもしれない。
朝のコーヒーを飲みながら今日の行動を考えていると、ポツリポツリと雨粒が落ちてきた。
露も降りていなくて、これならば最後の撤収も気持ち良く終われそうだと思っていたのに、ここでテントが濡れてしまうと乾かすのにも時間がかかりそうだ。
ところがテントを乾かすどころか、次第に本格的な雨降りとなってきた。
雨雲レーダーを確認すると、北海道で雨が降っているのはこの付近だけである。
ようやく晴れ男になれたと思っていたのに、これでは霧男から雨男に変わっただけの話しみたいだ。
インナーテントだけを片付けて、テントをタープ代わりにして雨が止むのを待っていたが、なかなか止む気配が無い。
今日は寄り道しないで、無料化になったばかりの高速道路で一気に札幌まで戻ることに決める。
濡れたテントは家に帰ってから乾かすことにして、撤収を始めることにした。
久しぶりの雨の中での撤収だったが、近くにあった東屋を使わせてもらって、楽に片付けることができた。
二日間お世話になった兜沼公園に別れを告げて、南へ向かって車を走らせる。
途中の天塩川は、一週間前に下った時とは比べ物にならないくらいに茶色に濁り、その付近で降った雨の激しさを物語っていた。
士別剣淵インターで高速道路に乗る際、前を走っていた大型トラックを先頭とする十数台の車列が、全部そのままインター方向に曲がっていった時には、無料化の現実を見せ付けられた様でガックリときた。
でも、その先の2車線区間ですんなりと全てを追い越すことができて、その後は遅い車につかまる事も無く、何時もと同じペースで札幌まで走ることができた。
無料化された高速道路では、今まで以上に大らかな気持ちで運転することを求められそうだ。
途中から雨も止んで青空も広がっていたのに、札幌の自宅に近づくにしたがって怪しい雲が広がり、雷に稲光も。
何だかまた、旅行最終日に雨を呼ぶ男に変わってしまったようである。
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