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荒野の匂い達古武キャンプ

達古武オートキャンプ場(6月25日〜26日)

 原生花園の中とか山道を散歩していると、フウマには必ずダニが付いてしまう。犬用の虫除けスプレーも今回用意してきたけれど、ほとんど役に立たないような気がする。
 車で移動中は、かみさんが時々フウマの体をチェックする。
 フウマは毛が長いものだから、ダニも直ぐには喰い付くことができず、毛の薄い場所を探して体中を這い回っているのである。たまたま表面に出て来たところをかみさんに発見され、そのまま車の外へ捨てられる。
 キャンプ場にいるときも注意深くチェックしているのだけれど、毛の中に隠れて見えないやつが必ずいるのである。今回のキャンプでも、一体何匹のダニをそうやって退治したことだろう。
 運転中に何気なく首筋を触っていると、指先にかさぶたにでも触ったような感触が伝わってくる。あれっ?っと思いながらそのかさぶたを取ってみると、実はそれはダニだったのである。そんなことがこの旅行中に3回ほどあった。
 フウマは車の中では私の後ろの席に乗っていて、時々「窓を開けてよ〜」って感じで私の頭の直ぐ横に鼻先を伸ばしてくる。多分その時に、フウマから私にダニが飛び移っていたのだろう。
 フウマも私も、皮膚に喰い付かれる前にダニを退治できたのは良かったものの、自分の首筋にダニが付いているのに気が付いた時には、本当にゾ〜っとしたものである。

ラーメンまるひら 釧路市内に入り、ラーメン店「まるひら」を目指して幣舞橋を渡った先のロータリー交差点を無事に通過。私は未だにここの交差点での曲がり方が良く分からないので、通過するときは本当に恐怖を感じる。
 何時も混雑していると言う「まるひら」だけれど、午後1時近くだったのですんなりと入ることができた。
 4年前もここに入ろうとしたけれど、ちょうど定休日だったのでそのときは違うラーメン屋で釧路ラーメンを味わっている。
 いよいよ味わう元祖釧路ラーメン、気合を込めて私は大盛りを注文。でも、これはちょっと失敗だった。
 魚系だしのあっさりスープは好きなのだけれど、この極細麺は私の好みではない。その麺が大盛りなものだから、食べるのに苦労してしまった。
 かみさんは、「スープを持って帰りたい」と言いだすくらいにここのラーメンが気に入ったようである。私達が店を出るころには、昼の混雑を避けて訪れる第二陣の客で混雑し始めていたので、ちょうど良いタイミングだったみたいだ。

 腹が一杯になった後は、泊まる予定は無くてもその様子を一目見たくて、来止臥野営場へ行ってみることにした。
 ところが道道からの入り口までやって来てビックリ、チェーンが張られていて中に入れないのだ。このキャンプ場がまだオープン前なのは知っていたけれど、車が入れない状況になっているのは想定外だった。
 もしも泊まるつもりでここを訪れていたとしたら、途方に暮れているところである。
キャンプ場への道 そこからキャンプ場までどれくらいの距離があるのか分からなかったけれど、森の中を抜ける道が気持ち良さそうだったので、そこに車を停めて歩いてみることにする。
 爽やかな緑のトンネルの中を進んでいくと、突然その道の向こうから1台の車が走ってきたので驚いてしまった。こんなところに誰も来るわけが無いだろうと、入り口を塞ぐように我が家の車を停めてきてしまっていたのだ。
 慌てて車を止めてその旨を話すと、「しばらくは外に出ないので大丈夫」とのことだった。車のドアに書かれたマークを見るとどうやら役所関係の人らしい。
 しばらく行くとようやく森を抜けて見晴らしの良い海岸に出てきた。
どうやらそこが本来のキャンプ場らしい。入り口の横には、昔は売店として使われていたような建物が残っている。
 そこが売店として機能していたのが信じられないくらいに、辺鄙で全く何も無い場所だった。
来止臥野営場 でも、そこから見える風景は、私の想像していたとおりの素晴らしいものである。
 余計な装飾は一切無く、目の前にはただ太平洋の大海原が広がっているだけ。真っ青な海と空、満天の星空、天気が良ければここで至福の時を過ごすことができるだろう。
 屋根のない質素な水場の蛇口からは水が出しっ放しになっていて、その横に水質検査キットのようなものが置かれていた。
 先ほどの車の人は、キャンプ場のオープンに向けて作業をしているところだったらしい。
 もしも入り口のチェーンさえ張られていなければ、再度予定を変更してこのままここにテントを張っていたと思われる。
 次にここに来られるのは一体何時になるのだろう。ちょっと後ろ髪を引かれる思いでキトウシを後にした。

 キャンプ地へ向かう途中、森の巨人達百選にも入っている標茶町のミズナラを見に行く。
 残念ながらこのミズナラのところへと続く林道入り口は、通行止めのゲートで塞がれてしまっていた。そのゲートからは歩いても30分ほどの距離みたいだけれど、そろそろキャンプ場でゆっくりしたくなってきたので、ここのミズナラはパスすることにした。
 今日はどうもスムーズに移動できていない気がする。
 4年前のほぼ同じルートで回った道東キャンプの時は、湧洞湖キャンプ場を出た後は長節湖原生花園、トイトッキ浜原生花園を回り、釧路の「まるひら」が休みだったので中心部にある「河むら」でラーメンを食べて、厚岸で牡蠣を仕入れて、あやめヶ原を訪問し、霧多布湿原を横目で見ながら一気に尾岱沼キャンプ場まで移動しているのだ。
 まあ、ただ長い距離を移動すれば良い訳じゃないけれど、さすがにちょっと疲れ気味なのかもしれない。

 そうして、達古武オートキャンプ場へ到着。
 豊浦森林公園に続いてここも始めて泊まるキャンプ場だ。これまでは何となく「整備されたオートキャンプ場になんか泊まっていられるか」と言う意識があって、何時も塘路湖の元村キャンプ場にばかり泊まっていた。
 今回はさすがに連日の移動となるので、こんな時はやっぱりオートキャンプ場の手軽さが魅力である。それにここは料金もリーズナブルで、オートサイトを利用しても二人で1,460円で済んでしまうのが嬉しい。
 早速受付で「キャンプしたいんですけど」申し込む。すると奥のほうに座っていたおじさんが「テント張るのかい?」と聞いてきたので、「はい、テント張ります」と答えたところ、「それじゃあフリーサイトだね」と勝手に決められた。
 せっかくオートサイトに泊まる気満々でやってきたのに、勝手にフリーサイトに決められても困ってしまう。「ち、ちょっとサイトを見てから決めても良いですか?」と、仮にオートサイトに泊まるとしても一番良い場所を自分で決めたいので、先に場内を見せてもらうことにする。
荒野を感じる達古武のフリーサイト そして直ぐに、おじさんがフリーサイトを勧めてくれた理由を知ったのである。
 場内に他のキャンパーの姿は何処にも見えない。場内は整然と区画されたオートサイトがあり、それに隣接して芝生のフリーサイト、そしてそのフリーサイトの前に達古武湖の湖面が広がっている。
 誰がどう見ても、このキャンプ場の一等地はフリーサイトだと思うだろう。それに他の利用者がいないので、駐車場の直ぐ隣にテントを張ることができる。
 わざわざ高いお金を払ってオートサイトにテントを張る理由など全く無いのである。
 直ぐに受付に戻り、笑みを浮かべて「はい、フリーサイトでお願いします」と申し込んだ。

 今日は午後4時にテント設営完了。景色を眺めながらゆっくりとビールを飲む余裕がある。
 出発前は「荒野を目指して道東キャンプ」なんてテーマを考えながら3連続野宿キャンプの可能性さえあったのに、いざふたを開けてみれば、歴舟川の河原キャンプの後は二日連続でオートキャンプ場に宿泊しているような有様だ。
 最初のテーマからは随分逸れてきてしまったなと思ったものの、他に誰もいないキャンプ場、どんよりとした空の下で見る達古武湖には荒涼とした雰囲気さえ感じてしまい、何だか本物の荒野にやって来たような気がする。
 道東と言う土地は、一歩市街地を踏み出せば何処でも荒野の匂いがするのである。
夕食支度中 湖畔にはカヌー用の桟橋も作られている。折角だからか達古武湖にもカヌーを浮かべてみようかなと思ったけれど、水面の上で乱舞する蚊の群れを見るとなかなかその気にはなれない。
 テントの中で寛いでいると、メッシュの窓の外側には大量の蚊が張り付いて、中に入るチャンスを窺っていた。
 こんな時には、このような前室付きのテントのありがたさをしみじみと感じてしまう。
 夕食を済ませた後は、明日からの予定を考える。
 最初の予定ではまず根室方面を目指すことにしていたけれど、今日で少し方向がずれてしまった。
 今回のキャンプで泊まってみたいキャンプ場リストには、中標津の緑ヶ丘森林公園キャンプ場も入っていたので、このまま内陸方向に進むのも良いかもしれない。
 それに旅行中のアクティビティの候補には西別岳登山と言うのもあって、明日は天気が良ければそれにチャレンジするのも良いかもしれない。
 相変わらず空は雲に覆われているけれど、これまでの低く垂れ込める雲と違って、少しは希望が持てそうな様子に変わってきていた。
 釧路の町の灯りなのだろうか、達古武湖の対岸の上空はほんのりと明るくなっている。
 明日の天気を期待しながらテントへと潜り込んだ。

テントの中で過ごす   釧路の街の灯り

 その期待も空しく、翌朝も相変わらずの霧だった。
 サイトから続く遊歩道を歩いてみる。地図を見ると、そこを歩いていくと夢ヶ丘展望台と言う場所まで行けるみたいだけれど、キャンプ場からは2.3kmもある。昨日の二の舞にならないように、あまり無理はしないことにする。
 ハンノキ林の中に伸びる遊歩道なので、それほど期待していなかったけれど、これがなかなか楽しい散歩だった。
遊歩道の風景 ハンノキ林の下にはシダや巨大化したミズバショウ、大きな谷地坊主などが育ち、湿原らしい風景を楽しめる。湧き水を水源とするような小さな流れが何ヶ所も、山側から木道の下を通ってその湿原へと流れ込んでいる。
 淡い緑の森の中で心の中まで洗われるような気がした。
 やがてその遊歩道は湿原を抜けて、山道へと続いていたが、ここは素直に引き返すことにする。
サイトへ戻り朝のコーヒーを味わっていると、時々サギが湖面にその姿を映しながら飛び去っていく。とても優雅なその姿とは裏腹に、グヮーグヮーと鳴くその声にはガッカリさせられる。
 カモの親子が静かな湖面を滑るように移動していく。風もなく、とても静かな朝だ。
 朝食を済ませて、今日は8時前にキャンプ場を出発することができた。

 かみさんの希望により、まずは多和平を目指すことにする。
 途中でコッタロ展望台の道路標識を見つけて、脇道へと逸れた。
 「コッタロ展望台って、行ったことあったっけ?」
 「さあ〜???」
 我が家の場合、釧路川は何度か下っているけれど釧路湿原を観光して回ったことはあまりない。釧路湿原はあまりにも大きすぎて、どうやって湿原を楽しめば良いのかピンと来ないのである。
展望台からの風景 釧路川を渡って、湿原の中を通る砂利道を走る。道路際にはピンクのハマナスが沢山咲いていた。何でここのハマナスは全部ピンクなんだろうと不思議に思ったけれど、後で調べてみたらそれはカラフトイバラの花だった。
 釧路川の川岸に降りられる場所もある。今回は歴舟川を下ってきているので、蕩々と流れる釧路川の様子を見ても、特に気持ちは惹かれない。
 コッタロ展望台の駐車場に到着。急な丸太階段を登って、展望台へ。エゾハルゼミがうるさいくらいに鳴いている。
 展望台からの眺めはなかなか素晴らしいものだった。地図がないので湿原のどのあたりを見ているのか良く分からないが、如何にも湿原らしい水面が眼下に見えているのが、ここからの展望の魅力だろう。
 そんな風景に感動して、釧路湿原に対する新たな興味が湧いてきた。この次に道東を訪れる時は、釧路湿原をメインに回ってみるのも面白そうだ。

 国道へ戻って、再び多和平を目指す。私としては、今日は西別岳からの根釧原野の風景を楽しむのだから、多和平からの風景は別にどうでも良いような気がしていた。
 それでもかみさんが、多和平のソフトクリームを食べたいというのでお供することにしたのだ。
多和平展望台から 多和平に到着して駐車場横のレストハウスに入ったけれど、ソフトクリームを売っている気配はない。
 「あら?上の展望台の売店だったかしら?」
 展望台まで登っていったけれど、そこの横にある建物は売店などではなくクラフト製品の展示施設だった。
 「あれ〜?もしかしたら八千代牧場と勘違いしてたかしら?」
 「・・・。あの〜、八千代牧場なんて行ったこと無いんですけど・・・。」
 「えっ?!、・・・。」
 まあ、こんな話しは日常茶飯事なので、深く追求しないことにして、折角登ってきたのだから展望台からの風景を楽しむ。
 そこから見える風景の解説板が有ったけれど、そこに書かれている西別岳は完全に雲の中に隠れてしまって、影も形も見えない。
 何も景色が見えないのに山に登ってもしょうがないなあと、少し気落ちしながら駐車場に戻った。
 かみさんの気を静めるために、レストハウスの売店でアイスモナカを購入。一応それで満足したみたいだ。

 そしてその後は、雲に隠れてその姿の見えない西別岳を探して車を走らせた。
 ところが、この山についての下調べを全くしてこなかったので、登山口がどこにあるのかも分からない有様である。
 25万分の1の道路地図を見ながら、それらしい場所に目星を付けて車を走らせていると、国道沿いに大きく「西別岳登山口」と書かれた看板を発見。これで何とか登山口まではたどり着けそうだ。
 我が家の場合は、昨シーズンの冬から山スキーを履いての山登りを始めたばかりで、夏山に登るのは息子が小さい頃にニセコのイワオヌプリに一緒に登っただけなので、この西別岳が登山初体験のようなものだ。
 何故この山に登る気になったかと言うと、道東方面の観光情報を色々と調べている時に、根釧原野の展望が素晴らしく花も沢山見られると紹介されていて、そして決め手になったのが90分で登れると言うことだった。
 これならば、移動途中のアクティビティとして取り入れるのにもちょうど良い。冬山で3時間近く登り続けることもできたので、夏山の90分ならば散歩に毛が生えた程度で登れるだろう。そう考えたわけである。
 心配していた雲も次第に取れてきて、登山口に着く頃には夏の太陽がジリジリと照りつけていた。今回はフウマは留守番させることにしたので、日の当たらない木陰に車を駐車する。

がまん坂 入山名簿に名前を記入し、その横に置いてあった木の枝を杖代わりに使うことにして颯爽と登り始める。
 登山道を上るにつれて、周りの林はカラマツからシラカバ林へと変わっていく。そして林を抜けると笹原の急斜面が目の前に続いていた。その急斜面の中に真直ぐに伸びる登山道は「がまん坂」と呼ばれているらしい。
 最初はスイスイと登っていたけれど、途中から急に一歩一歩の歩みが遅くなってくる。「がまん坂って、一体何を我慢するのだろう。」そのネーミングに少し疑問を感じながらも、私が我慢できないのは、照りつける太陽と、頭の周りを飛び回っている蚊である。
 後ろを振り返ると根釧原野が一望の下に・・・、見えるはずなんだけれど、霞がかかったようで遠望はあまり利かない。
 登り始める頃は晴れていたのに、また少し雲が出てきたようだ。それでも、蒸し暑さに変わりは無く、汗が噴出してくる。休憩しようと立ち止まると、今度は待ってましたとばかりに蚊が群がってくるので、そのまま歩き続けるしかない。
 足も次第に重たくなってきて、杖に体をあずけながら登る姿はまるで老人のようである。登り始めるときに、意味も無くその杖を手にしたけれど、もしかしたらそんな杖を使わずに手を振りながら歩いた方が楽だったかもしれない。
 やっぱり登山は登山、どんな山を登る時でも散歩に毛が生えた程度では済まないのである。

ヤマツツジ そんな疲れを癒してくれるのが登山道沿いに咲く花である。
 最初はチシマフウロの花しか見かけなかったけれど、登るにしたがってミヤマオダマキやハクサンチドリなど花の種類も増えてきた。
 がまん坂を過ぎると傾斜もやや緩くなり、ひんやりとした風が頬をなぜるように吹いてきて気持ちが良い。でも、そのひんやりとした風は雲も一緒に運んできたようで、下界の風景がますます霞んできてしまった。
 展望はあまり期待できなくなってきたけれど、花の美しさは期待していた以上である。
 スズランやアヤメ、キタヨツバシオガマ、それに一際鮮やかな赤い花を付けているエゾツツジ。他にも名前が分からない花が一杯咲いている。
 リスケ山への分岐までやって来た。リスケ山のピークへはそこから急な坂をもう少し登らなければならないのだけれど、既に体はヨレヨレになっていたので、体は自然とそこからやや下り坂となる西別岳へのルートへと向いてしまう。
 西別岳へと続くその稜線の道は、左手に根釧原野、右手にカムイヌプリや摩周湖の姿を眺め、足元には様々な種類の花が咲き乱れる素晴らしいところだった。
 邪魔な木の杖は途中にデポして、ゆっくりと花を楽しみながら歩くことにする。
 細い道なので、下山者の方とすれ違う時も体が触れ合うくらいである。たまに、「こんにちは〜」とにこやかに挨拶しながら、平気な顔で登山道を外れて花の上をスタスタと歩いていく人がいたりして、「あれれ?」と思ってしまう。
 登山口から持ってきてしまった木の杖も、その細い杖に体重をかけながら登っていると、足元の土を抉り取るような結果になっていることに途中で気が付いた。これも登山道を荒らす原因の一つになっているのかもしれない。
 山に登るのは始めての経験だったけれど、こんな問題が今の山には沢山あるのだろうと、改めて最近の登山ブームのことを考えてしまった。

花の中を歩く   山頂へ続く路

 最後の急坂を登って西別岳山頂に到着。途中で花の写真を撮ったりしながらのんびりと登ってきた割には、予定通りほぼ90分で登ってこられた。
白く霞んでしまっているけれど、かろうじて摩周湖の姿が見えている。「ここで雲がパッと晴れたら最高なのにな〜」なんて考えながらしばらく待っていたけれど、そう都合の良い展開にはなってくれない。
それにしてもどこの山の山頂も、こんなに虫が多いものなのだろうか。アブだかハエだか分からないけれど、山頂部分にだけそんな虫たちが飛びまわっているのである。
とてもそこでゆっくりできる状況ではないので、摩周湖は諦めて下山を開始する。
体力もいくらか回復したのでリスケ山頂にも登ったけれど、摩周湖の姿だけならここからの方が良く見えるようだ。それに周りの花も本当に美しい。その中でも、周囲を埋めるようにつぼみを付けているエゾツツジが一斉に花開いたら、一体どんな風景になるのだろう。考えただけでゾクゾクしてしまう。
駐車場へ向けて一気に下山。下る時は楽だろうと思っていたがまん坂も、これがまた大変だった。靴の中で足が滑って爪先が痛くなってくるので、スキーのウェーデルンの要領で細かく向きを変えながら登山道をジグザグに降りる。足の脛の筋肉も痛くなってきた。
そうして西別岳山頂を出てから約1時間で登山口に到着。登り始めてから合計2時間半の軽い散歩だった。

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霞んでしまった根釧原野   リスケ山頂で

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