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徳志別川

枝幸町から10キロほど南でオホーツク海にそそぐ2級河川。
川の上流部には、牧場地帯がある他はまとまった集落も無く、自然度の高い川である。特に下流部の5キロ程度の区間は、川に接する道路が全くなく、原始の川と言っても良いだろう。
サケ・マスが遡上する他、ヤマメ釣りでも知られている川だが、カヌーフィールドとしてはあまり一般的ではない。
それでも一部のカヌーイストの間では、道北の雄と言われるくらいにとても魅力的なカヌーフィールドなのである。



豊沃橋~さけます事業所手前 (難易度:4 清流度:4)

あのサラリーマン転覆隊がこの川を下って絶賛しているのを知って、直ぐに私たちもその後に続いた。
以前から下ってみたい川の一つに入っていたのだけれど、札幌から遠いこともあってなかなか下る機会がなかったのである。それでも、札幌からの距離で言えば釧路川よりも近く、道北というイメージが遠く感じさせているのかもしれない。
この川の一番の魅力は、途中に道路の接しない区間が5キロも続く全くの原始の川ともいえるところだろう。
手付かずの自然の様子も素晴らしいけれど、途中の苔生した岩場の風景は、道内の他の川ではあまり見たことがない。
全体的な川のレベルはそれ程高くはなく、早い流れの中に潜む岩を避けていく技術が有れば、大型カナディアンカヌーでも下ることは可能である。
ただ、道路がない区間では、何かトラブルが有ってもエスケープすることはできないので、カヌーのスキルよりも自然の中で事故を避けるスキルの方が必要かもしれない。
難所と言えるのは、アネコの淵と呼ばれている場所くらいだ。岩に挟まれた落ち込みの下で別の岩が待ち構えていて、大型カナディアンでそれを避けるのは難しい。
私たちが下った時は水が少なかったけれど(徳志別川観測所水位0.93m)、増水時は難易度が一気に上がりそうで、注意が必要だ。
スタートは豊沃橋が車を停めるスペースもあり出艇しやすい。
ゴールは、さけます事業所より3キロほど上流の林道が川に接している辺りが適当である。
私たちはさけます事業所近くの堤防の上をゴール地点にしたが、カヌーを運び上げるのが大変で、この間はザラ瀬が多くてそれ程楽しく下れる流れではない。
事業所の許可を得て、そこの敷地内に車を停めさせてもらえば楽かもしれない。
河口まで下ることもできそうだが、夏場から河口近くの徳志別橋上流にウライが設置されるので、ポーテージが必要となる。
私たちが下った時は雨の降った翌日だったせいか、湿原の川の様に水はやや黒みを帯びていて、牧場のし尿が流れ込んでいる様な臭いが少し気になった。


川の水位情報:徳志別川観測所
川下り日記 2018/09(豊沃橋~さけます事業所手前)
川下り動画 2018/09
 


徳志別川
核心部アネコの淵の落ち込み、白く見えているところに岩が隠れている
徳志別川
スタートして直ぐに原始の川となる
徳志別川
ここで逆川が合流し、核心部へと入っていく
徳志別川
核心部最初の落ち込み
徳志別川
核心部を過ぎた先はこの様な瀞場になっている
徳志別川
苔生した岩の風景が美しい
徳志別川
核心部を過ぎても瀬が続く
徳志別川
道路が通っている付近まで下ってくると
流れは穏やかになる
徳志別川
最後の方は瀞場やザラ瀬が多くなり
最初の上陸地点で上がった方が楽かもしれない



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