トップページ > カヌー > 川下り日記

石狩川(2018/07/28)

2度目の流水で新艇が(菊水橋~中愛別橋下流)

新艇ポケットキャニオンで初流水を下ったのが2日前の千歳川。
2度目の川下りが石狩川と言うのも、急に川のレベルが上がり過ぎな気がしないでもない。
それに、石狩川の水位は9年前に増水したこの区間を下った時よりも、更に10センチ以上多い。
時間が経っているので単純比較はできないけれど、あまり良い気持ちはしないのだ。

かみさんに至っては、今シーズン初のホワイトウォーターである。
この日の石狩川ミニ例会に参加したのは19名。
新規入会のK野さんご夫妻も見学に来られていたけれど、その技量も全く分からないので、川を下るのは諦めてもらった。

ただ、K野さんご夫婦は今年のダウンザテッシにも参加していて、その漕ぎを見ていたので、私は何とかなるかなとは思っていた。
何せ、私たちが追い付けないほど早かったのである。
(この考えが全く間違っていたことは、翌日の忠別川で知ることとなったのだが)

スタートして直ぐの瀬で、いきなりの大波に翻弄される。
9年前に初めて下った時も波の大きさにびっくりしたけれど、さすがに北海道一の大河石狩川だけあって、ちょっとした瀬でも迫力十分なのである。

今までの艇よりも短くなった分、波の波長の間にすっぽりと収まってしまうので、一つ一つの波に大きく跳ね上がられるのだ。
それでも安定性はあるようで、横から波を受けても沈する気はあまりしない。


大波にカヌーが思いっきり跳ね上げられる


迫力のある瀬が次々に現れる。
少しビビりながら下っていくと、前方に大きな流木の山が現れ、そこから流れは二つに分かれていた。
先頭のI山さんは左岸側の流れを下っていくが、その先がブラインドになっていて様子が見えない。
遠くから様子を窺っていると、I山さんがパドルを横に上げてストップサインを出しているのが見えた。
私たちは直ぐに右岸の河原へ上陸。


皆は左の分流を下っていくが、ブラインドになって先の様子が分からない


後続メンバーを含めて全員が左岸側を下っていったが、私たちは無理をしないでそのまま河原を長距離ポーテージ。
結局、左のルートには落ち込みと倒木があった程度で、それ程問題はなかったみたいだが、自分の身は自分で守るのが一番なのである。

再び瀬が続く。
その瀬の先が最大の難所であるポンモシリの瀬である。
一旦左岸に上陸。

すると、熊さんが上流から流されてきているところだった。
本日早くも2度目の沈。
流された舟はパムさんがカヤックで回収を試みるが、流れも速く1艇だけではどうしようもない。
それよりも、このまま人間がポンモシリの瀬まで流されてしまうと大変である。


N島さんのロープが届かなければ危ういところだった

右岸側ギリギリに流されていたので、「泳げ!」、「右に上がれ!」と皆で声を張り上げるが、本人は何もしないでただ流されているだけ。
翌日のレスキュー実技講習を先に受けていたしたら、もう少し自分でも何とかしようとしていたかもしれないけれど、この時はまだ今までと同じだった。

N島さんの投げたロープが上手く届いた。
川の流れも速く、流されているのが体重のある熊さんなので、N島さん一人では無理がある。
直ぐにそのバックアップに付く。
しかし、肝心の熊さんが、掴んでいたロープを離してしまった。
ロープを掴んでいる力が無くなったのか、川底に足がついたので大丈夫と判断したのか。
もしも後者の場合だったとしたら、少なくとも完全に安全なポジションまでロープは離すべきではない。

次のロープも直ぐに投げられたが、届かなかった。
それでも何とか熊さんは歩いて岸まで戻れて、体一つでポンモシリの瀬を流されることはなかったのである。
流されたカヌーも、瀬の下流で自力で岸に流れ着いていたようだ。
得てして乗り手を失ったカヌーは、人が乗っている時よりも賢い行動をとるものである。

水量が多い時のポンモシリの瀬は、左岸側にチキンルートができる。


ポンモシリの瀬、増水すると左側のチキンルートを下れる


9年前はそのチキンルートを下って不完全燃焼で終わり、4年前の水が少ない時には右岸側のヒーローコースを下っていた。
今回の狙いは勿論ヒーローコース。
渋るかみさんを、N島さんがすんなりと下ったことを理由にして説得する。


岩にぶつかった後、カヌーが後ろに引きずり込まれる

そうしてポンモシリの瀬にチャレンジ。
近くで瀬の様子は確認していなかったけれど、4年前のイメージがあるのでそのまま下ることにする。
しかし、考えていたよりも左側から落ち込みへと入ってしまった。

そこを下りた瞬間、ガツンという激しい衝撃を感じて、それと同時にカヌーが後ろに引きずられる。
耐えきれずに沈。
ホワイトウォーターの中では浮力が失われるため、ライフジャケットを付けていても体がなかなか浮かびあがらず、しこたま水を飲んでしまう。

私は右岸に、かみさんと舟は左岸に引き上げられた。
よしひろさんが私の舟に乗って迎えに来てくれて、そのまま左岸に渡って一件落着。
しかし、ピカピカだった新艇は、岩にぶつかった衝撃で見事に凹んでいたのである。


傷付いたカヌー



途中の河原でと昼食をとるが、かみさんには責められ、新艇を傷付けてしまったショックもあり、食事が喉を通らなかった。

それでも気を取り直して後半戦のスタート。
波の大きなところに入ると、かみさんが「もう嫌だ」と文句を言うので、チキンコースを選んで下るしかない。

巨大堰堤をポーテージ。


その先にある小さな堰堤は、水門が開いていればそこを通過できる。
ところが、意地悪な倒木が通せんぼうしていたのである。
カヤックならばギリギリでその下を抜けられるが、それに自信がない人やカナディアンは左岸側からポーテージするしかない。


本当に意地悪な倒木である



そんなポーテージの途中、熊さんの奥さんのカヤックが堰堤の下で水流に巻かれてしまった。
放っておくと、そのまま堰堤の落ち込みの下で永遠にグルグルと回り続けることになる。


無事にカヤックを回収

どうやって、そのカヤックを引き上げるか。
ウッチーさんが下流側から近づいていく。
よしひろさんがロープに体を繋いで、堰堤の上から飛び込もうとしていた。

カメラを準備させて、よしひろさんが飛び込もうとした瞬間、ウッチーさんが「何だ、ここ足立つわ!」。
そのままカヌーを拾い上げ、それに乗って下へと流れてきたのである。

そんなトラブルなどもあり、ゴールのきのこの里パークゴルフ場に着いた頃には午後3時近くになっていた。
今日はこの後、キトウシ森林公園家族旅行村のふるさと生活体験の家でクラブのレスキュー講習会座学編が予定されている。
その開始時刻は午後3時半。
その前に、水量の多い石狩川でミニ例会をするのは無理があるなと思っていたけれど、やっぱりその通りになってしまった。


川の向こうには大雪山の山並みが見える


30度を楽に超えていそうな気温の中、急いで着替えを済ませて、東川町へと向かったのである。
 

(当日12:00石狩川水位 上川観測所:326.08m)



ページトップへ