その先の左カーブの瀬では、何時ものようにサーフィンをして遊ぶメンバーがいるので私達は大人しくそれを見学する。
ここはサーフィンポイントの下流に直ぐ岩があるものだから、我が家の場合どうもここで遊ぶ気にはなれない。
以前に石狩川や十勝川で、瀬を過ぎたところのエディに入ってホッとしたところ、そのまま直ぐ下流に頭を出していた岩まで押し流され手痛い目にあったことがある。
後ろの岩に気がついて必死になって上流に向かって漕ぎあがろうとするが、流れに押されてズルズルと後退し、ついにその岩に引っ掛かって沈。
それがすっかりトラウマになっていて、どんなに楽しそうな場所でも下流に岩があるのを見ると、どうしてもそこには行けなくなってしまうのだ。
途中で休憩をはさんで、いよいよ国体コースだ。
国体コースに対する恐怖心も、少しずつ減ってきたような気がする。
まず最初の三段の瀬。これまでは目をつぶって下っているような感じだったけれど、今回は瀬の中に入っても周りの状況がはっきりと見えていた。
瀬の内側の岩にバウがぶつかりそうになったので、ラダーを入れながら方向を修正する。これを冷静に対処できるのが慣れてきた証拠なのだろう。
かみさんなどは、「フリーダムになってから全然沈する気がしない」と豪語している。確かにアリーの時は、三段の瀬を下るとカヌーの中でひっくり返っているような有様だったから、それだけ激しくカヌーが揺られていたのかもしれない。
|