北海道キャンプ場見聞録
屋久島縦走1日目(2013/4/13)
花之江河登山道(ヤクスギランド〜石塚小屋)
こんな青空なのに |
突然のように思い付いた屋久島行き。ツアーの予約をしたのは出発の12日前だった。 5時半に予約したタクシーに乗ってヤクスギランドを目指す。 ヤクスギランドに着いて、宿で用意してもらった朝食弁当を食べる。 朝食を終えて早々に歩き始めることにする。 ヤクスギランドの中は去年一度歩いているので、あまり寄り道をしないでサッサと通り過ぎる。 |
その美しさに息を呑む荒川の風景 | ヤクスギランドで巨木を楽しむ |
そうして50分程でヤクスギランドを通り過ぎ、いよいよ花之江河登山道へと足を踏み入れる。 登山道沿いに次々に現れるモミやスギの巨木達。 |
頭上に枝を広げる巨木 |
小さなピークまで登ってくると、真っ青な空を背景にした白骨化したスギの姿がとても印象的だ。 花之江河登山道に入って2時間ほど歩いたところで、大和杉の看板を見つけた。 その看板が指している方向に向かって少し下りていくと、木々の枝の間から見える先には、明らかに周りの樹木とは異質なものが忽然と聳え立っていた。 他の屋久杉もそうだけれど、名前の付けられた屋久杉は全て、その周囲に違う空間を作り出している気がする。 大和杉は他の屋久杉のように柵に囲まれることもなく、直接その幹に触れることができる。 そんな事を思いながらも、夢中になって大和杉にカメラを向け続けた。 |
圧倒的な存在感の大和杉 |
そそり立つ大和杉 |
途中で美しい沢を渡る。 朝のタクシーの運転手さんが言っていたけれど、屋久島の沢は増水しても雨が止めば直ぐに水が引いてくるのに、それを待てずに沢を渡って事故に遭ってしまう登山者が多いそうだ。 沢を渡って急な登山道を登ると、再び巨木が次々に現れる。 |
島ではよく見かけるくぐり杉 | 何がどうなっているのか分からないような巨木 |
次第に高度を上げていくと、大きな石の間を通り抜ける場所があった。 そう思い始めた頃、突然大きな岩の上に出てきた。 そこからは、頂上に大きな岩が鎮座した屋久島独特の山の風景が見えていた。 |
展望台らしき場所で昼食 | 一応は黒味岳や投石岳も見えます |
そうして石塚小屋を目指して再び歩き始めたところ、唐突に姿を現した石塚小屋に驚かされた。歩き始めてから2分も経っていなかった。 ちょっと拍子抜けだったが、午後1時50分石塚小屋に到着である。時間も早くて、我が家が一番乗りだった。 屋久島の山小屋は薄暗いところが多いけれど、ここは窓が多いので中も明るい。 私達が荷物を広げ終わった頃、お父さんと中学生くらいの男の子の親子登山者がやって来た。 後で詳しく調べてみると昭文社の山地図に乗っている展望台の場所は、実際の場所よりも一つ石塚小屋寄りのピークになっているようだ。 石塚小屋の水場は、花之江河方向に5分程歩いた場所にある。 そこで顔を洗って水を汲み、小屋へ戻る途中の岩の上でひなたぼっこをする。 小屋に戻ってビールで乾杯。 |
小屋へ戻る途中にひなたぼっこ | 縦走1日目を祝って乾杯 |
夕食を終えて何もしないでいると体がどんどん冷えてきてしまう。 ところが夜中の9時半頃に山小屋に入ってきた人のおかげで、心地良い眠りを妨げられてしまった。 |