音江山(2016/3/4)

贅沢な平日スキー


毎度のことだけど、天気の良い日に仕事を休んで山スキーに行こうと考えていても、なかなか上手くいかない。
確実に晴天が見込まれる日なんて、冬の間にはそう何日もないし、そんな日に限って休めない仕事が入っているのである。

今シーズンはパウダー指向の山にばかり出かけていたので、たまに山登りだけを目的にしようと考え、以前から登ってみたかった漁岳に狙いを定めていた。
そして3月4日の金曜日、晴れの天気予報を信じて前日に休暇届を出す。

快晴の空の下を登り始めるところが、金曜の朝に目覚めて寝室のカーテンを開けると、晴れるどころか雪が降っていたのである。
その雪は直ぐに止んだけれど、どうも札幌周辺はスッキリと晴れそうにない。
何となくそんな予感がしていたので、直ぐに行き先を確実に青空が広がっていそうな深川の音江山に変更。

その変更は大正解だった。雲一つ無い青空の下、午前8時に登山口を出発。
平日なのでラッセルを覚悟していたが、既に先行者一人のトレースが付けられていた。
しかし、そのトレースが無かったとしても、ラッセルに苦労するような雪の深さではなかった。
今週の月曜日には気温が上がって大荒れの天気になったばかりで、その後も大して雪は降っていなかったようである。

それに、周辺の町では平年以上の積雪になっているのに、何故か深川だけは平年の半分程度の積雪なのである。
それでも、積もっている雪は軽く、今回もまたパウダースノーを楽しめそうだった。

平地では遅れがちのかみさん音江山は最初に長い林道歩きが待っている。
そこをサッサと済ませたいので、スピードを上げて歩く。
しかし、前を歩いているかみさんの歩みが遅いので、途中で追い越してどんどんと先へ進む。
平らなところだけは、かみさんより早く歩けるのである。

30分で林道歩きを終え、山へと入っていく。
先行者のトレースは、急斜面をものともせずに登っていた。
多分、若者が登ったトレースなのだろう。
数日前のものと思われるスノーシューのトレースも残っていたが、それよりも急角度で登っているのである。

尾根まで上がった後は、その先の沢を渡るために斜面をトラバースしていく。
ここを上手にトラバースすれば、下山の際も無駄な登り返しをすることなくトレースの中を滑ってこれるのである。
ところが先行者のトレースは、少し登りすぎたとでも思ったのか、途中から下に降りてしまっていた。

私も、GPSに登録しておいた前回のルートが何故か呼び出すことができず、しょうがないので自分の感を頼りにトラバースするしかなかった。
それでも、最近は音江山には毎年登っていたので何とかなりそうだ。

登りになるとかみさんに置いて行かれる先行者のトレースは、私達よりも少し下がったところに見えていたが、最終的には同じ場所で沢を渡ることになった。
そこからは頂上へと続く尾根に上がるまで急な登りとなる。

最近は何時もカヌークラブのメンバーと一緒に山に登っているので、登るペースは他のメンバーに合わせていた。
今回は久しぶりに私達だけなので、何時ものペースを取り戻す。
と言っても、それはあくまでもかみさんのペースであって、私はその後を必死に追いかけるだけである。

先行者のトレースは相変わらず急角度で登っていて、とうとうかみさんはそのトレースを追うのを諦め、自分で緩いルートを切り開きはじめた。
そのトレースの主がどんな人なのか、是非見てみたかったのだが、とうとう最後まで出会うことは無かった。
もしも自分達の同じくらいの年齢の方だったとしたら、ちょっとショックだったかもしれない。


急なトレース 尾根まで上がってきた
急なトレースに付いていけずにルート変更 山頂へ続く尾根まで登ってきた

ダケカンバを眺めながら登るやっとの思いで尾根の上のトドマツ林まで登ってきて、一休みする。
何時もならば雪に覆われて真っ白になっているトドマツなのに、今回はサラッとしか雪が乗っていない。
ちょっと期待外れの光景だった。

そこからダケカンバの若木の林を抜けていくと、今度はダケカンバの老木が目立ちはじめる。
下界の風景も眺められるようになり、登るのが楽しい場所だ。
過去に音江山を登った時は、この辺りの木々は半ばスノーモンスター化していたので、何か物足りない。
標高795mの山なので、一度暖気が来ればモンスターの衣は剥がれ落ちてしまうのだろう。


山頂近く
こんな風景の中を登るのは本当に楽しい

音江山山頂登り始めてから2時間10分で山頂に到着。
トレースにも助けられたけど、我が家の最短記録更新である。

青空が広がり、360度の展望を思う存分楽しむ。
ただ、暑寒別方向の山だけが雲に隠れてしまっているのが残念だった。

こんな日に仕事を休んで山スキーに来られた幸せをしみじみと感じる。
こんな楽しみができるのも今月中だけである。
3月で定年退職し、その後は毎日サンデー。
そうなれば好きな時に山スキーに来れるのだが、仕事を休んで来た時のような幸せな気持ちにはなれないかもしれない。

山頂で時間を過ごしている間に、暑寒別岳を隠していた雲が次第にこちらの方に広がってきていた。
今朝の天気予報では12時頃から曇りマークになっていたので、予報通りの展開である。
朝早くに出かけてきたのは正解だった。


音江山山頂からの眺め
深川方向の眺め、下山時は右側の斜面を滑り降りる

音江山山頂からの眺め
滝川方向の眺め、ピンネシリなどが見える

音江山を滑る後は音江山のパウダー斜面を楽しむだけだ。
ところが、10センチ程度のパウダーの下はガリガリの固い雪である。
深雪の時は少々の急斜面でも臆せずに滑れるようになったかみさんだが、こんな雪だと腰が引けてまともに滑れなくなる。

それでも下るにしたがって雪も深くなってきて、音江山の斜面を楽しく滑り降りる。
ただ、雪は少し重たい。
上の方から風で飛ばされてきた雪が積もっているのだろう。

雪が良ければ登り返していたかもしれないが、今日の雪なら1度で十分だった。
それに、明日の土曜も山スキーの予定が入っているので、今日は程々にしておいた方が良さそうだ。


音江山を滑る
今日もスプレーが舞い上がる

音江山を滑る 音江山を滑る
斜度もちょうど良い かみさんも調子を取り戻した

雪の中で昼食斜面を下まで降りてきたところで昼食にする。
久しぶりにストーブでお湯を沸かしてカップラーメンを食べる。
クラブのツアーでは昼食はパンで済ますことが殆どなので、山の中でお湯を沸かすことだけでも楽しく思える。

いつの間にか空は完全に雲に覆われていた。
登頂があと30分遅ければ、せっかくの風景が何も楽しめなかったところである。
ギリギリで贅沢な平日スキーを楽しむことができて、登山口まで一気に滑り降りた。

GPSトラック



駐車場所8:05 - 林道終わり8:35 − 沢を渡る9:10 - 10:15山頂10:45 - 11:00昼食11:40 - 駐車場所12:00 



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